2023/08/23
「セメントを一切用いず【残コナ】を粉体内割で10%配合したコンクリート【ヌテコン】1日強度5.0N/mm2突破しました」
セメントを用いない、が当たり前になりつつある。さらには、スラッジケーキ由来のパウダーを用いる、も未来の当たり前に。マイナス原価のみならず、マイナスカーボンのコンクリートの探究として「ヌテコン」「残コナ」の解明が進んでいる。
占う、「ヌテコン」の「残コナ」配合比率
「アメコン」「ヌテコン」の試験練り
一昨日(2023/08/21)岡山白石建設では各種「アメコン」「ヌテコン」の試験練りが行われていた。
セメント入ってないスラッジ入ってるのに5.0N/mm2(1日)
出ました、5.16N/mm2。これ、結構すごいことのような気がするんですが、皆さんはどのように受け止めますか。
セメント使わずスラッジ使えば安くなる「残コナ」
天日乾燥させた残コンスラッジを投入するホッパ。
プロセスで発生する粉塵(残コナ)を集塵する設備。
容易に大量に得られる「残コナ」は100%スラッジケーキ由来だから「捨てればゴミ」の未利用資源・副産物。だから、使えば使うほど材料原価は安くなる。
何割「残コナ」使えるか? 燃え広がる可能性
こちらは、粉体内割90%残コナ(つまり、スラッジ)で置き換えた「ヌテコン」。それでも、1日で0.229N/mm2の強度発現はなかなか。さて、「オワコン」や「捨てコン」など、用途によってはさほどの強度を要求されないプロダクトに関して、SCMs(高炉スラグ微粉末など):残コナの最適比率の解明が急がれる。
マイナス「原価」「CO2」の「ヌテコン」へ
こちらは「残コナ」90%の「ヌテコン」。やはり、灰色が強い。これから、多数の試験練りが重ねられ「オワコン」や「オコシコン」「イワモル」など各種プロダクトに最適な配合比率が占われる。
「コンクリートをもっと身近に」
最近の学者や研究者はちょっと勘違いしている人多いよね。そもそも、最大のイノベーション「セメント」って誰が発明したとかないじゃん? 単なる偶然の出来事に人々が定義づけしたことに端を発してるじゃん? それを、学会で偉そうにふんぞり返ったり、売れもしない特許の数を誇ったりしてる馬鹿が多いんだよねとほほ。本当のイノベーションってのは現場で起きます、はい。
オワッコーン‼︎
ちょっとタカ派な発言が目立ちますが、それにしてもすごいですね、「ヌテコン」と「残コナ」の可能性。。 今後「オワコン」「オコシコン」「イワモル」など各種プロダクトへの応用が急がれますー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。