長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/04/28

「生コンプラントで初めて製造されたジオポリマー・AAMsはまさに【ホワイトカーボン】白色を呈していた」

「生コンプラントで初めて製造されたジオポリマー・AAMsはまさに【ホワイトカーボン】白色を呈していた」

静岡県伊豆の国市でいよいよ地球上でおそらく初となる生コン工場で製造・出荷されるジオポリマー・AAMsの実装に注目が集まった。セメントを用いない、全て副産物で製造されるこのコンクリート。野口先生が提唱される「ホワイトカーボン」奇しくも、色もホワイトでした。



生コン工場からジオポリマー(AAMs)出荷

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写真は地球上で初めてバッチャープラントで製造されたジオポリマー(AAMs)が生コン車に投入されている様子。

 残コン女の子

昨日(2023/04/27)はみなさんお待ちかね、地球上でおそらく初めてバッチャープラント(生コン工場)で製造・出荷されたジオポリマー(AAMs)の様子をご紹介します。初めてということもあって、多くの業界関係者の注目を集め、現場は騒然となりました。

これがジオポリ・AAMs

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これが、セメントを結合材として全く用いていないコンクリート「ジオポリマー」(AAMs)だ。色がコンクリに比べて白いくらいで見た目はほとんど生コンのそれだぜ。野口先生が提唱されている「ホワイトカーボン」と奇しくも色が一致してるぜっ。

 残コン姐さん

ジオポリが白い理由

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スランプ12.5cm。室内試験よりも硬いスランプとなった。

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一般のセメントコンクリートに比べて鮮明で眩しいくらいの白色。

 残コン女の子

普通のコンクリートに比べて真っ白い理由は2つ考えられます。一つは、結合材セメントが灰色であるに対して高炉スラグ微粉末が白色であること。そして、二つ目としては粒状化再生骨材(RG骨材)はモルタルペーストで包まれていることから通常の骨材に比べて白色を呈しているから、となります。

ジオポリのワーカビリティ

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作業しているあんちゃんに聞いたら普通の土間コンと違って水(のろ)が浮いてこないから仕上げが大変だそうだ。ワーカビリティ、フィニシャビリティを考えると配合修正が必須だぜ。
ちなみに、現地に立ち会ったJIC森先生によれば「いわゆる骨材の過大・過小粒補正が必要です」とのことだ。頼りになる先生だぜ。

 残コン姐さん

生コン工場から出荷されたジオポリマー実装

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生コン工場から出荷されるジオポリマーコンクリートが地球上で初めて舗装コンクリートとして適応された記念すべきこちらの現場は静岡県伊豆の国市長岡地内でいつでも見学できる。脱炭素・資源循環型社会は1000年前に武家社会がこの地で拓かれたのと同じくここから始まる。

残コンさん、残コン姐さん。ジオポリマー・AAMsのご紹介ご苦労様でございます。昨日はマジで目まぐるしくて、地球上初とか煽るだけ煽っておきながら宮本さん寝坊して製造の瞬間に立ち会えていないんだ汗。ま、でも、これからこうしたコンクリートが当たり前に出荷されることになるわけだからさ、いいとしよう。
改めて最後にこのコンクリートの特長を述べると、①セメントを用いていない、②混和剤以外全て副産物(高炉スラグ微粉末や残コン/残渣)ということだね。まあ、つまり、完全に資源循環であり完全に脱炭素ってやつなんだ。
もちろん、議論はさまざまにあることくらい宮本さんだって承知してます。でも、さ、「面白いからやってみよう」って動機づけだって否定できないよね? みんな注目するから、とりあえず舞台に登って踊っちゃえって気持ちを持っている人を誰も否定はできないはず。
それぞれにそれぞれの役割があるわけだから、他人のことはともかく自分は自分のやりたいことに正直に従って夢中になってれば、そんな人が増えるのであれば、きっとコンクリート産業は今よりももっと素敵で美しい世界になるはず。僕はそのように信じています。
さあ、今日も今日とて、しかも京都で、コンクリートに全集中っ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
それにしても、次から次へと新しいことが起きて、そしてついこの間まで新しかったことが当たり前になっていく日々は目まぐるしいですがなんだか未来が明るくなるような気がします。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

【参考】W/B55.1%AAMsの4週強度結果

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 残コン女の子

こちらはおよそ1ヶ月前に室内試験で製造されたジオポリマー(W/B55.1%)の強度結果です。20.2N/mm2出ていますので用途によっては十分通常のコンクリートと同様に用いることができそうです。
ちなみに、今回プラントで製造されたものはW/B45.1%となっているため、期待されている24N/mm2をきちんと満足する見込みですー。。

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士