長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/07/09

「製鉄所のある街で生コン工場がハブとなり果たされるCO2地産地消と資源循環」

「製鉄所のある街で生コン工場がハブとなり果たされるCO2地産地消と資源循環」

製鉄所あるいは発電所などCO2排出源と建設現場や生コン工場など残コン発生源、2つの静脈を掛け合わせるだけで生まれる新しいインフラ資材について。



製鉄所と生コン工場の新しい関係

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 残コン女の子

今日は愛知県東海市からわざわざお越しいただいた伊藤商店の伊藤さんとのひとときの中で気づいた「製鉄所と生コン工場の新しい関係」についてご紹介します。伊藤さんの生まれ故郷で今もなお暮らす東海市は国内有数の鉄の街です。また、東海市青年会議所の理事長までも務め上げた伊藤さんは人一倍郷土愛の強い方。「地元のために何かできることはないだろうか」とヒントを求めて当社は第 2土曜日でお休みなのにわざわざお越しくださいましたー。

残コンstと炭酸化視察

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郷土愛溢れる伊藤さん。

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粒状化骨材(粗)の保管状況。

上澄水を活用した炭酸化

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粒状化骨材に内在するCa(OH)2や、上澄水の散水による外来Ca(OH)2と気中CO2の反応により炭酸カルシウムが細孔や表面に大量に析出している様子。

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左・粒状化骨材、右・天然骨材。比べてみると一目瞭然でガッツリCO2が固定されていることがわかる。

高濃度CO2環境下(製鉄所)での残コンst運用

関連記事:「コンクリート工学会年次大会最終日(2023/07/07)午後の【再生コンクリート/リサイクル】レポート」

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発電所は製鉄所では高濃度CO2で高熱の排気ガスが発生している。大気中のCO2濃度が0.04〜0.05%だとすると、200倍の濃度となっている。仮に、生コン製造の静脈(残コンst)と発電・製鉄の動脈を掛け合わせることで効率よく粒状化骨材の炭酸化が促進され(吸水率・密度の改善)、一方排出CO2の固定化・抑制することが期待される。

製鉄所 x 生コン工場

①インフラ資材の創造

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日本経済新聞「生コン粒状化で脱炭素 残コン・戻りコン100%の骨材」でも取り上げられているように、残コンstで生成した粒状化骨材は新設コンクリートとしての実装が可能。製鉄所や発電所はもちろん、地元インフラでの循環が期待される。

②ジオポリマーで環境負荷ゼロへ!

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左・ジオポリマーコンクリート。さらに、地元製鉄所で発生するCO2だけでなく、高炉スラグ微粉末(発電所ではフライアッシュ)をセメント代替として用いることで、無から有のインフラ資材が生まれることになる。

関連記事:「カーボンニュートラル社会を実現するジオポリマーコンクリートの製造販売」

地元愛溢れる伊藤さんに期待してます

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「(地元東海市で)生コン王に俺はなるっ」と不敵な笑みを浮かべる伊藤商店伊藤さんは地元青年会議所の理事長までをも勤め上げた地元名士。その辣腕に期待がかかる。

残コンさん、残コン姐さん。今日は製鉄の町・東海市からわざわざ残コンstを見学に来た際に思いついた、「製鉄所と生コン工場の新しい関係」についてのご紹介ご苦労様ですっ。いや、これ、すごい気づきだよね、うん。すごいよ、伊藤さん。やるな。さすが、この僕宮本さんぢきぢきに結婚式のスピーチをしてやっただけあるね。うん。素晴らしい成長っぷりだね。
CO2排出元である地元製鉄所や発電所と、生コン工場の静脈プロセスともいえる残コンstを掛け合わせるだけで、互いにめちゃくちゃメリットが生まれて、しかも、そこからインフラ資材が生まれちゃうってんだから、ほんとすごい、凄すぎ。だって、遠くから高炉スラグ微粉末やフライアッシュを運んだりする手間もCO2も発生しないで、故郷にある製鉄所・発電所と生コン工場が協業するだけで、セメントを用いないコンクリートができちまうってんだから、とびっきりすげえじゃあねえか。ついつい、JOJO語が混じるくらい驚いています。
「コンクリートをもっと身近に」
というわけで、ようやっと日曜日3本目のblgが終わろうとしています。何せ僕はPondsで風呂入ったりインフィニティチェアでくつろいだり全裸でかきあげましたからね。えっへん。今日は昼のみLumber(bliss)だぜっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
郷土愛は地元の困ったを救うんですね。伊藤さんが24時間テレビに出演する日もそう遠くなさそうですー。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士