2023/06/15
「炭素を含む資源循環のエコシステムとしてコンクリートインフラを再定義したホワイトカーボン」
ガチガチの理系マターと考えられがちなコンクリートにもナラティブであることが求められている。RRCS・野口貴文先生が提唱する、炭素を含む資源循環のエコシステムとしてコンクリートインフラを再定義した「ホワイトカーボン」というコンセプトは特定の誰かが支配する系ではなく創発で循環する新しい産業のあり方。
ホワイトカーボン仕様の「オワコン」
YNU教授SANAAを代表する建築家・西沢立衛さんを囲んで記念撮影。
ホワイトカーボン(RRCS・野口貴文先生提唱)を意識したオワコンで作成したガビオンの見学会は加和太建設河田亮一社長の引率で行われた。
日本を代表する建築家で在らせられる西沢立衛さんの目にはどのように映ったでしょうか。。
セメントを用いないマテリアル
ホワイトカーボン仕様のオワコンはセメントを用いず結合材として100%高炉スラグ微粉末を適用しているため見た目もホワイト。
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骨材には100%粒状化再生骨材
現在西沢立衛さんの事務所が設計し、加和太建設さんが建設している現場で発生した残コンを残コンstで受け入れて骨材として今一度建築外構舗装に循環させる、こちらも素敵な提案が行われているんですー。
残コンstで製造される粒状化再生骨材はV骨材の表面をセメントペーストが皮膜しているため比較的白色を呈する。コンクリートがさらに白色を呈する理由の一つとなっている。
2つのCCUSやっちゃうYO
①骨材でCCUS
上澄水で散水乾湿繰り返し養生Before(左)After(右)。CO2を利用することで炭酸カルシウムを細孔に析出させ性能を改善させていながらCCUSでもある。
②出来上がってからも散水養生でCCUS
ガビオンなど製品として完成した後から上澄水を散水し乾湿を繰り返すことでCCUSを期待している。
ホワイトカーボンで行こう
見学会には西沢立衛さんのファン(ミヤケン、all round新井さん、息子のゆら君ら)がボランティアで集い作業をご案内していた。
「コンクリートをもっと身近に」
まあ、シノゴの言わずに、他人はどうでもいいってことで、自分たちだけにできる貢献に集中していこうっ。生態系の1要素として全体が求めていることをラストワンマイルで感じ必要な姿に変化することしか僕たちにはできないのさっ。
オワッコーン‼︎
最近の風潮では「ナラティブであること」が求められています。ということは、コンクリートも理系マターというよりは、文系よりでアートな要素も生きてくるのかもしれませんね。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。