2023/12/03
すでに残コンを問題ではなく機会として精力的に事業に取り組んでおられる方達ばかりです
大分綜合建設では長年残コンを由来としたコンクリート「ヨーナクリート」の製造が行われている。コンクリート産業の姫こと こばらいともえ の降臨に伴い各地からコンクリートのツワモノどもが参集し開かれた生コンキャンプではローカル・クローズド・ループのコンクリート産業の見学が行われた。
ヨーナクリート製造参考のため残コンst視察
12月2日の定期交流会(生コンキャンプ)がすごいことになっています
残コンst視察
残コンstで一次処理(脱水)工程を経た粒状原石。乾燥・解砕後に二次処理(分級)工程を経て各種CCU(骨材や微粉末)が得られる。つまり、来るべきカーボンクレジット時代にはいかに残コンをかき集めそれを製品として流通させたかが覇権を意味する。
大分綜合建設のヨーナクリートとは?
現在のヨーナクリートは残コンまたはスラッジを破砕し分級しない全骨材を1本配合された再生コンクリート。そのため、ばらつきがひどく管理が難しいもの。この度残コンstの運用を視察することで自社ヨーナクリートのアップデートを検討されている。
関連記事:「残コン解決、その先へ。」ヨーナクリート・大分総合建設
残コン粒状骨材の荷上げ
補助グランドホッパーは上下から受材できる仕様となっている。
アルカリ刺激型混和剤
こちらは粒状骨材に加えてさらに高炉スラグ微粉末などSCMsの反応をブーストさせる混和剤(Mapecube geo)の説明。カーボンクレジットを意識した際にはこうした混和剤の開発競争が確実視されている。
ICCで採用している混和材はイタリア・MAPEIが開発したmapecube geo。
製品納入現場視察
骨材は残コン粒状骨材100%、結合材は高炉スラグ微粉末100%、アルカリ刺激型混和剤を配合しre-con zero evoで粒状化させた「オワコン」の視察。すでにヨーナクリートでの「オワコン」製造実績があるため次のステップの参考として視察に訪れた。
関連記事:【福岡】「ヨーナクリートで製造したオワコンは人にも地球にも優しい」大分綜合建設・all round
注釈を加えると、永洸木村真人さんも参加されアスファルト舗装との違いを熱心に研修されている様子であるため、ご安心ください。
「ゆりかごから墓場まで」生コンキャンプ
生コンキャンプ(工場見学)ではコンクリートの製造から残コン処理(原材料製造)さらに粒状骨材や副産物などを高度利用したコンクリートの製造までコンクリートがローカルに循環する様子をくまなく視察できる。
「コンクリートをもっと身近に」
この後のブログでは現場見学・視察を終えた後に今度は実際に製造された製品の打設の様子をご紹介しますっ。現場で起きていることを細大漏らさずに「伝える」情報発信がコンクリート産業の刷新につながるねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。