2020/02/25
【静岡】「富士山をバックに透水性コンクリート175m2を5時間!!」工場内・送電線鉄塔・排水・防草
静岡県富士宮市。工場敷地内の鉄塔直下ともあり排水計画が難航、また維持管理(草刈り)を考慮し透水性コンクリート採用。初施工の大竹組は日頃アスファルト舗装でプレートコンパクタの扱いはなれていたため、ベニア(不陸対策)は使わずにそのままの転圧で綺麗に施工。
製造:三興開発、元請け:岳南建設、施工:大竹組(175m2、100mm厚、6名、5時間、庭コン登録)
鉄塔・工場敷地内の排水・防草対策
施工Before。
工場敷地内の送電線鉄塔下舗装。
通常の舗装であれば鉄塔が集めた雨水が直下に集中し排水が難航するため、透水性舗装(ドライテック)が採用される。
また、舗装をしておけば草刈りなどの維持メンテコストが軽減できる。
今回供給に協力いただいたのは富士エリアの雄三興開発生コン事業部。
こちらの鈴木正浩さんは僕が駆け出しの頃からの付き合いで(Facebookでは友達ではないが)とてもお世話になっている。
富士山を常に望みながら操業する常に攻めの姿勢の生コン屋さん。
施工開始。
さりげに富士山をバックにプレートコンパクタを操るのは大竹組。
日頃アスファルト工事で取り扱いがあるため見事な手捌き。
施工After。
175m2、6名、5時間。
特筆したい、「175m2、6名、5時間」
舗装関係者、あるいはエクステリア ・建築外構に携わる人にとって土間コンを175m2やるとなったらどんなイメージが湧くだろうか。
ろくでもないイメージのはずだ。
5時間なんてとてもとても。
下手すれば朝1番から始まって真っ暗になってもまだ金鏝で仕上げ作業が続く。
そんなイメージではないだろうか。
透水性コンクリート最大の価値。
⚫︎敷設
⚫︎均し
⚫︎転圧(締め固め)兼仕上げ
の単純作業は最初こそ慣れる迄ギクシャクするかもしれないが軌道に乗り始めればスピードはどんどん上がる。
ぐんぐん上がる。
めちゃめちゃ速い。
175m2という大規模な土間コン(水を通すコンクリート)はたったの5時間で「はじめて施工した6名の作業班」の手により完了してしまった!
これを、奇跡と言わずしてなんと表現すれいいだろうか!!
そんな奇跡を知らず、今日も日本全国のエクステリア・舗装シーンであいも変わらず「選べない」と思われて土間コンクリートが施工されている。
この現実を僕は変えて見せたい。
知っているだけで「選べる」土間コン透水性コンクリートは住宅エクステリアの規模であればたった30分とか1時間の時間軸で完了させてしまう。
つまり、多くの人たちの貴重な時間を無駄遣いさせないことができる。
この仕事は僕たち生コンポータルの使命だと思う。
そしてその先で、
「大地を削らない、汚さない、蓋しない」コンクリートが変える世界が立ち現れる。
降雨は樹木の根っこや地下水系に水と空気を届ける。
自然と人が調和する豊かな世界が再生する。
美しい富士山をバックに施工された透水性コンクリートを見ていて改めて僕たちに課せられた使命を意識している。
宮本充也