2022/07/13
【伊豆】「世界一有名な半島」 創発で描かれるストーリーが始まっている #1
昨日キックオフを遂げた「創発型まちおこし」ともいうべき連携は僕たちの郷土「伊豆」を「世界一有名な半島」にするまでのストーリーと言い換えることができるかもしれない。行政主導じゃない。依存的じゃない。人々がそれぞれ自発的に事業に取り組み、結果としてまちおこし・循環が生まれ、伊豆を世界一有名な半島にしてしまう。
神様が宿ったキックオフ
⚫︎参考記事:【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」#4
昨日(2022/07/12)行われていたオワコン施工はいわば「創発型まちおこし」のキックオフだった。
同じ時、僕は神がかった体験をしていた。
20分ほど現場を離れ、突然の降雨の中傘をさして帰った時。
現場に近づくと異変に気付く。
施工現場周辺だけが雨に見舞われていない。
コンビニで傘を買ったくらいの雨だったのに。
局地的に施工現場の周辺だけが乾いている。
建設・コンクリートではよく知られているように駐車場や土間コンの施工に降雨は禁物(オワコンは比較的強い)。
その現場を神様が守ってくれたのではないかとさえ思われるこの出来事に、僕はこれから起きることがきっと伝説になるんだろうと直感した。
世界一有名な半島
19日には首長を訪ねる予定だ。
陳情やお願いの類ではなく、創発的に循環している連携の「報告」ならびに、行政として当然の「協力」を促すためである。
長年の営業人生でつくづく思っていること。
誰かに何かを期待したり強制したり自分の思惑を押し付けたりは絶対にできない。
ショートランでは可能かもしれないが、ロングランにはなり得ない。
期待や強制・押し付けは結果的に依存関係を生み出し、結果関係性は失われる。
それを僕はこれまで嫌というほど体験してきた。
だから、他人にお願いや陳情の類は絶対にしない。
政治家をつけ上がらせるようなことをしてはならない。
なんなら上から目線で訪ねようとすら思っている(しませんよ!)。
それだけ、民間の事業者である僕たち連携の価値が高い。
【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」#4
【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」#3
【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」#2
【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」
産業や社会に新しい循環が生まれていることを感じた1週間(週刊生コン 2022/07/11)
【地方創生】「《ペットボトルの水より安い》《運賃込み》 【生コン】 は《ネット小売》と《地場産業》が組む事で革命を起こします」
【kr】「やべっす。生コンポータルを訪ねると、とんでもない楽園を味わうことになります」【研修リゾート】
【生コン温泉番付】「生コン屋さんのご当地自慢?! 伊豆長岡温泉で生コンクリート練ってみました」
【kr】「やべっす。生コンポータルを訪ねると、とんでもない楽園を味わうことになります」【研修リゾート】
例えば、八の坊や小川屋などホテルや橋本そばやだるまなど飲食店で発生する残飯。
それらをなるべく粉々に加工したものを長岡生コンクリートのような生コン工場が受け入れる。
練り水にブレンドしようってわけだ。
その練り水は今回のように温泉水だったとしてもいい。
今回駐車場として採用されたオワコンをその発生材・副産物(捨てればゴミ)を用いて製造する。
アスファルトなど石油製品と違って、コンクリートは「包膜」することがない。
水分(あるいは溶け込んだ成分)の行き来が可能となっている。
とりわけ、「ポーラスコンクリート」だからそれはさらに促進されることだろう。
そのコンクリートに含まれている有機分(残飯)が徐々に溶出する。
そのオワコンを例えば地元特産品の柿畑のマルチング(地温調節・雑草対策)として適応する。
溶け出した有機分は肥料の役割を果たし「柿がおいしく実りました」というストーリーが生まれる。
その柿をそんなストーリーつきで旅館や飲食店で取り扱う。
CO2だけじゃない? コンクリートは巨大な貯蔵庫
(引用:https://www.toyo-eng.com/jp/ja/solution/ccus/)
これまでも紹介してきたように、コンクリートにはCO2を吸収・固定する貯蔵庫(CCUS)の役割が期待されている。
RRCS(野口貴文代表理事)ではそれを「ホワイトカーボン」(インフラ生態系)として提唱し、ブルーカーボン(海洋生態系)やグリーンカーボン(大陸生態系)と並ぶCO2削減のエコシステムとしている。
ただ、僕たちコンクリートの専門家はCCUSだけじゃないってことを知っている。
古来コンクリート産業は高炉スラグやフライアッシュなどの貯蔵庫としても活躍してきた。
つまり、他産業で発生する発生材や副産物を「未利用資源」とみなすことが得意な産業な訳だ。
さらに、「水の次に流通する材料」と言われるだけにその規模はど級にでかく、さらにその供給を求められる生コン工場は毛細血管のように世界に生コンの供給網を張り巡らせている。
残飯と生コンと柿畑のマルチングで示したように、地域発生材の受け入れとインフラ供給の地産地消の循環を世界に先駆けてこの土地伊豆半島で行う。
そのことで、世界から注目される伊豆半島を創造する。
インフラが観光資源となる。
「この歩道はCO2を5トン固定化しています。また、コンクリートを製造する際に使われている水は八の坊で湧き出た温泉を使用しています」
などと立て看板を建てておく。
コンクリートがCO2を吸収固定するメカニズムや、どんな地域発生材を用いて製造されているかを訪問者に伝えるのだ。
そのことで、その他の地域でも同様の取り組みを促したい。
地域のあらゆる事業者や個人が招かれ必要とされる
まちおこしとなれば当然まちのあらゆる事業者や個人が招かれことが必須だ。
ただ、既往のまちおこしは多分に「動員」「勧誘」の側面が強く、そのことだけで市民の愛想は尽きてしまうケースを頻繁にみてきた。
また、行政主導もいけない。
予算消化。
役人の成果を気にしない「仕事ですから」感。
そんなのが蔓延られてしまったらうまくいくもんもうまくいかない。
まちおこしだけでなく、あらゆる意図匂いて絶対に必要なのは、「経済」を循環させることだ。
そこにいることで、それぞれのプロの領域、例えば柿農家であったり飲食店であったり銀行や弁護士など業種を問わず、全ての人々に活躍したら活躍しただけの利益が生まれる仕組みとする。
よくある、「ボランティアでやってるんだから、協力しないあなたはおかしいです!」的ないいことの押し売りには永続性がない。
もちろん、この僕(生コン屋さん)にしたところで、きちんと生コンを作って売ってお金をもらうような仕組みでなければ人々の共感は生まれない。
そして、その循環の過程で地域内外のあらゆる個人や法人が共に奏でるようになる。
誰か特定の意図が統制・制御するようなこれまでのまちおこしではなく、それぞれがそれぞれの環境を感じ取って行動し結果的にそれが全体的な機能を発揮するような。
創発のような。
指揮者のいないオーケストラ(オルフェウス室内管弦楽団)のような。
あるいはティール組織のような。
そんなまちおこしができたら、きっと成果はこれまでとは桁違いの規模にのぼるはずだ。
いよいよそんな夢のストーリーが始まった。
ご推察の通りこの物語には主人公もいなければ筋書きを決める作家もいない。
無論、結末もない。
僕も1人の出演者として登場する。
僕の個人的な夢は、そんな物語を僕が若い頃にやっていた舞台にして伊豆の国市の劇場で公演したい。
僕たちの足跡を文字だけでなく、ライブや舞台にする。
ますます生きるが楽しくなってきた。
「世界一有名な半島」
僕が暮らすこの地域はきっと将来そう呼ばれるに違いない。
宮本充也