2022/07/13
【実録】「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿 えふでの宿《八の坊》の駐車場が温泉でクールダウンするよ」#3
無茶振りみたいな話から始まった本シリーズ。八の坊で湧いている源泉と長岡生コンクリートに持ち戻される残コン(未利用資源)を利用してできた造粒ポーラスコンクリート「オワコン」がいよいよ八の坊駐車場に施工る! #3 では解体・撤去と製造の模様を紹介。
いよいよ12日当日
午前11時全館休業開始と共に始まった既設アスファルト舗装の撤去工事。
これ、しつこいようだが、先週の土曜日に話がまとまって、翌週の火曜日(2022/07/12)に行われている。
まあ、このブログは読まれていないだろうけれど、こちらの無茶振りにおつきあいいただいた全ての皆さんには感謝しかない。
「ありがとう」ってこういう時に使う言葉なんだなって素直に頭が下がりました。
締め固めたらオワコン施工Beforeとなる。
場所は転じて今度は長岡・さくら工場でのオワコン製造に移る。
残コン造粒骨材100%のオワコン
場所は転じて長岡・さくら工場(伊豆の国市長岡1407−34)。
写真は100%残コン造粒骨材で製造された生コンクリートのから練り(ドライミックス)。
残コン造粒骨材とは、この動画にあるような残コンステーションと呼ばれる設備で製造される。
元は、生コンクリート。
ようやく「残コン」という言葉が少しずつ認知されるようになってきた。
元々は生コン工場がゼネコン・工務店に販売し、所有権は既に移転しているはずのそれ。
その、それは、なぜか生コン工場が持ち帰らされている。
さも当たり前のように。
庭コン・生コンポータルでは20年以上この課題に対して取り組んでおり、近年ではRRCS(代表理事・野口貴文・東京大学教授)が発足され公式に周知活動が行われている。
今回製造されたオワコンの骨材(砂利・砂)はそんな残コンを由来とした骨材を100%用いている。
つまり、骨材を得るために「大地を削らない」環境フレンドリーな生コンであることがわかる。
温泉水100%のオワコン
長岡・さくら工場に搬送された八の坊に設置されている足湯の源泉。
こちらは混和剤を溶かし込んだ温泉(2バッチ分)。
これらを生コン車のホッパーから直接投入することで生コンクリートを製造する。
一応、生コンはでけた。
温泉を利用した生コンクリートに関しては今後じっくりと研究が進められることになる。
まあ、ただ、とりあえず駐車場にするためのコンクリートとしては強度さえ保全されていれば問題なかろう。
そして、この生コンにおなじみ造粒材「Y弾」(Re-con ZERO EVO)をぶっこむ。
スーパーオワコン完成!
Y弾をドラムにぶっ込んでから低速撹拌を15分〜行うと造粒が完了する。
それは、ポーラスコンクリートだ。
水を透す土間コン。
それは地元温泉と地元残コンで作られている地産地消プロダクトだ。
#4 では(ちょっと撮れ高半端なさすぎて1回で収まらなかった汗)そんな地産地消プロダクトが地元旅館八の坊の駐車場として完成するまでの模様を紹介したい。
わんちゃんと過ごす、わんちゃん専用足湯まである、そんな八の坊の駐車場は温泉水(散水)でクールダウン。
ドッグランにもなるかな。
それでは、次のブログでまた会おう!
宮本充也