2022/04/25
【福岡】「水を通し、表面が平滑(ゴツゴツしていない)、平らにできる土間コン、採用しない理由」all round
道路に対して、土地が変な形状なので水の滞水を危惧していた。家を建てる前から施主より相談を受けていた。敷地の中でも最も水が集まるところを透水舗装にして平坦な庭スペースとして使いたいとの事。
製造:下関共同生コン、施工:all round(担当:新井真介:30m2、100mm厚)
いびつな敷地の排水対策
施工Before。
路盤工の様子。
敷地が入り組んでいる複雑でいびつな形状をしていることもあり、水の流れが読めない。
そのため、仮に水勾配をつけたとしても想定通りに排水できるか謎。
ええい、だったら、舗装が水を吸い込んじゃえばいいじゃあないか、ということでポーラスコンクリート(透水コン)の採用となる。
新築前からお施主さんよりご相談を寄せられていたという。
それでは施工を見ていこう。
all roundは経験豊富な施工店でここ2年短期間ながらも十数件の透水コン(ポーラスコンクリート)の施工実績を誇っている。
段取りも秀逸で、重機などを巧みに使い工程を最適化している。
真っ平らに敷きならされたらall round特性の幅広プレート(通常の振動コンパクタのプレートよりも面積が広く凹凸ができづらい)で仕上げ。
施工After。
仮にこちらに雨水が集中したとしても全く問題なく雨上がりからカラッとしてるだろう。
今や家周りや駐車場の舗装の土間コンは「水を通して当たり前」。
なんなら、今相談している施工店の土間コンが水を通さないのであれば一発「なんで水通さないんですか?」くらい聞いてみたらいい笑。
2022年以前の土間コン
こちらは2022年以前に流通していたとされる土間コン(と将来の人々は認識するはずだ)。
残念ながら水を通さないため、水勾配と言って雨水を排水設備に誘導するための傾斜が付けられている。
斜めっている。
また、仕上げ面には雨水が滞留するため、水に溶け込んだ汚れ成分がそのまま居残る。
銀盤のような土間もすぐに汚れてしまうことが知られている。
最初は綺麗だったのにね、ってやつだ。
2022年からの土間コン
⚫︎参考記事: 【静岡】「水を通して保水する駐車場なのにどうして土間コンよりも安くなるの?」
⚫︎参考記事: 「通常3日以上かかるカーポート・土間打ちがたった1日で完成し15万円も安くなってさらに水を通す平らな駐車場」
どなたか、プロの方でも結構です。
この水を通し、なおかつ表面が平滑(ゴツゴツしていない)で、平らにできる土間コン(オワコン)が2022年以前の土間コンよりも安く手に入る現代、採用しない理由を教えてください。
もしかしたら近視眼に陥っているのかもしれないから。
だから、「これ、違うよ、2022年以前の土間コンの方が正しいよ」って方がいらっしゃったら、僕の目を覚まさせてください。
これでも2022年前の土間コンを採用する理由ってありますか。
まだ、4月だというのに、入梅のように雨が続く毎日である。
いよいよ雑草君たちの活躍も始まるだろう。
猫も発情期を迎え活発に家周りでおしっこやうんち(糞害)をするようになる。
臭い。
汚い。
そんな家周りを解消するなら、今。
新築でも、リガーデン(リフォーム)でも、とにかく足元を見つめよう。
何事も足元さえしっかりしていれば大丈夫。
2022年これからの土間コンは刷新しています。
宮本充也