2022/05/01
【福岡】「余ったポーラスコンクリートは路盤や砂利・砕石の代わりとして有効利用できます」all round
福岡県。このところ食が細くなってきて気持ちは大盛りいけるのに実際やっちゃうと絶対後悔するお年頃。all round新井さんは絶対に残さない。余ったポーラスコンクリートも翌日以降の路盤・砂利・砕石の代用に活用。残コン再生事例紹介。
残コンって一体なんなの?
⚫︎参考記事: 【福岡】「ドライアウト(骨材飛散・剥離)を対策するためのいくつかの方法」サカヒラ・all round
こちらの現場を完成させるのに余った生コン。
残コン。
このところ、RRCSなる公的な団体も活躍しその認知や法的な格について取り沙汰されるようになってきた。
法律・条文にはこのように書かれている。
「工作物の新築、改築または除去に伴って生じたコンクリートの破片またはこれに類する不用物は、産業廃棄物であり、事業者は自らの責任において適正に処理しなければならない」
新築、改築または除去に伴って生じたコンクリートの破片またはこれに類する不用物=残コン、と言うことになるのであれば、本来は廃棄物なのかもしれない。
ただし、実際の運用ではマニフェストは交付されることなく生コン工場や圧送会社が持ち帰らされている。
つまり、廃棄物として運用されていないと言うことになる。
じゃあ、一体、残コンてなんなの?
生コンポータルではポーラスコンクリート(水を通すコンクリート)技術に併せて本残コンをテーマとして20年以上事業を継続している。
そんな残コンは未利用資源として活用できる?!
こちら舗装に用いられたポーラスコンクリート(透水コン)。
特に工夫しなければ生コン車から排出されることなく一般には工場にお持ち帰りとなる。
そんな残コンだが薄く敷きならして締め固めればさながらRC砕石として路盤になる。
セメント成分が混入しているから専門的に言えば、「セメント安定処理路盤」とすることができる。
等値換算係数a(強度みたいなもん)がセメント安定処理路盤は通常の粒度調整砕石に比べて高い。
(引用:https://www.mlit.go.jp/road/sign/pavement3.html)
だから、路盤としても非常に高品質な材料として適用することができるってわけ。
ナイスアイデア新井さん!である。
造粒ポーラスコンクリート(オワコン)はスーパーセメント安定処理路盤みたいなもん
一般に土間コン(生コンを用いた土間舗装)は、掘削(200mm)・残土処分(200mm × 面積)・路盤(100mm)・メッシュ配筋・コンクリート工(100mm)・養生といった工程を辿る。
オワコンの場合この工程は以下の通りとなる。
1)掘削:200mm → 150mm(削減)
2)残土処分:200mm × 面積 → 150mm × 面積(削減)
3)路盤:省略
4)メッシュ配筋:省略
5)コンクリート工:オワコン150mm(2層打設でセメント安定処理路盤を兼ねる)
6)養生:直後から歩行や軽作業可能(時短)
最低でも2日はかかる土間コン施工がなんとオワコンの場合「たった1日、いや、半日」で終わっちゃう。
(引用:https://www.nr-mix.co.jp/owacon/blog/9800m2cp.html)
つまり、造粒ポーラスコンクリートを二層で施工すれば、粒度調整路盤をカットしてしまうことができるのだ。
だから水を通すコンクリなのに土間コンよりも安上がり
そんなわけで、「駐車場は水通して自然環境に貢献した方がいいだろ?」と言う単純な発想からこんなcpを展開中。
と言っても、当社生コンポータルは工事屋さんではないので実際は現地あるいは協力していただける施工店さんに送客するスタイル。
条件さえあればcp価格でも十分無理なく受注していただける。
仮に条件が合わない場合でも別途見積もりで納得してもらった上で発注可能。
当社らとしては現地に材料を手配してお届けすることになる。
駐車場は水通して自然環境に貢献した方がいいだろ?
誰か反論ある奴いる?
ひよってる奴いる?である。
残コンは今の所大半が廃棄物になっている。
そんな残コンを未利用資源として捉え循環させることに反論ある奴いる?
ひよってる奴いる?
そんな気持ちでいっぱいであります。
と言うわけで、みんな、それぞれの人生を楽しもう。
宮本充也