2022/04/08
【兵庫】「蛇口をひねれば水が出るように当たり前にする」淡路生コンクリート工業・DIY
兵庫県南あわじ市。家周りの駐車場、草押さえを兼ねたバスケットコートを整備したかった。YouTubeを見ていたら自分で施工ができるのが魅力だった。
淡路生コンクリート工業(製造:担当:岡田隆一)、施工:DIY(50m2、100mm厚、5名、3時間、タイムラプスあり、YouTubeあり
自分で駐車場、防草、バスケコート
施工Before。
淡路島。
思い出の土地である。
まだ、透水コン事業をローンチしたばかりの頃。
ご当地淡路島で透水コンが採用されてしまった。
慌てた当時20代の宮本青年はあちこちの商社や生コン関係各位に連絡しまくって練ってくれる生コン屋さんを探しまくった。
当時の思い出だから今はどうなってるかわからないがたった2工場しかなくて、いずれの工場さんも何とか協力はしてくださったことを思い出した。
通常の生コンクリートはJIS A 5308、独占禁止法適応除外という制度から供給体制が確立されている。
一方、JIS製品ではない透水コンは当時から今も「蛇口をひねれば水が出る」ように簡単に流通するものではない。
この20年はそんなJIS製品ではない透水コンが「蛇口をひねれば水が出る」ようなプロダクトになるべく努力を重ねてきた歴史と言っていい。
そんな思い出の土地淡路島でこの度再び透水コンが採用された。
しかも、DIYで。
そんなDIYの様子を見ていこう。
製造は淡路生コンクリート工業(https://www.awaji-nck.jp/)。
島でいちばん自由な会社になりたい。
同社のメッセージだ。
透水コン(ポーラスコンクリート)の施工は至って簡単。
生コン車から降りて来た材料を敷設し均したらプレートで締め固めるだけ。
「撒いて、踏むだけ」
敷設し均して締め固めるだけ。
施工After。
個人住宅に設置された駐車場・防草・バスケットコートを兼ねた舗装はなんと一般の方々の手により無事完成した。
へ? 現場相談員が来てくれるの?
そこが日本(NIPPON)であるならば。
生コンポータルは施工経験豊富な施工相談員を派遣している。
実際の現場には無料で経験豊富な施工相談員が派遣される。詳細→現場相談員について
いかにYouTubeやブログ記事で事前に予習したとしてもさすがに工事を素人さんだけでやり切るのはなかなかハードだろう。
ただ、透水コンは通常の生コンクリートに比べて施工が簡単。
それは事実だ。
生コンの場合は工程が複雑になる。
そのため、施工完成まで朝一番に初めて夕方というよりも夜までかかったりする。
最大の理由はブリーディングと呼ばれる生コン特有の減少。
生コンに含まれる水が浮いてきて乾くまで仕上げ作業ができない。
待ちが発生する。
その後も匠の技「金鏝仕上げ」が必要となる。
その点、透水コンはブリーディングがない。
すぐに締め固め(仕上げ)に移行できる。
だから、今回のように、なんと素人さん5名だけなのに3時間という短時間で施工が終わってしまうのだ。
逆に、3時間で施工を終わらせねばならない、とも言い換えることができる。
オワコンなら急いでも急がなくてもいい?
透水コンには新たに造粒ポーラスコンクリートが登場している。
これまでのポーラスコンクリートとの違いは骨材の周りをセメントペースト(ポーラスコンクリート)ではなく、モルタルペーストで皮膜している点。
モルタルペーストであればセメントペーストと違って風や日射で乾くことがない。
1〜2時間はそのままでも乾かない。
だから、急いでも急がなくてもいい。
これが、造粒ポーラスコンクリート最大の特徴だ。
なお、当該プロダクト「オワコン」に関して現在2つのキャンペーンが展開中である。
防草用途に限定した家周りの施工一式は88,800円。
駐車場としてモニターに参加いただける場合は一式m2単価9,800円。
圧倒的に、土間コンよりも、俄然安い。
にもかかわらず水を通すため排水設備や水勾配の心配がない。
真っ平ら。
DIYでももちろんできるが、プロに施工してもらってもこんなにお得。
なお、昨日からカインズ監修の元ホームセンターからの販売も始まっている。
※注文フォーム送信後、実店舗での支払い→施工という流れになります。
※カインズホームでの取り扱いは「材料+施工」です。材料のみの購入はできません。
早速お問合せも頂戴している。
長年の歴史を誇る生コンポータルの透水コン(ポーラスコンクリート)事業だ。
冒頭でも振り返ったように多くの関係者の方々に支えられてきた。
現在、淡路島の生コン工場のように透水コンの施工に積極的な工場は800を数える。
この数はやがて3200全国全ての生コン工場の数となるだろう。
建築・土木が低迷する現在。
新たな分野、舗装、防草が生コン工場の生きる道となる。
その道が見えている。
だから、ひたすら突き進むだけだ。
宮本充也