2024/01/12
「アスファルトにも浸透性(排水性)あるけど何が違うの?」透水性コンクリートの特徴
「透水性コンクリート」と聞いて多い反応の1つに「アスファルトにも浸透性がありますよね?」があります。
一般の方々だとアスファルトとコンクリートをごちゃ混ぜに考えている人も多いはずです。
そこで今回は、アスファルトの浸透性について紹介をします。
ポーラスアスファルト混合物とは?
左:密粒度アスファルト混合物(水は通さない構造)
右:ポーラスアスファルト混合物(透水性コンクリート同様水を通す構造)
(出典:https://www.askyo.jp/knowledge/06-3.html)
バインダー(結合材)がセメントかアスファルトかの違い
一般的に「アスファルト」と呼ばれているものは、アスファルト・コンクリートと呼ばれることがあります。
一方、「コンクリート」と呼ばれているものは、セメント・コンクリートと呼びます。
つまりアスファルトも実際にはコンクリートなのです。
そのコンクリートは使われるバインダー(結合材)の種類によって名前が変わり、
・アスファルト・コンクリート
・セメント・コンクリート
となります。
浸透性アスファルトと呼ばれるポーラスアスファルト混合物の配合はバインダー(結合材)がアスファルトであること以外、透水性コンクリートと同じです。
それぞれ粗骨材だけで配合されているため空隙が多数確保されており、隙間を水が通るという理屈で透水性が高いのです。
ちなみに、バインダー(結合材)に関してはセメントが無機質でありアスファルトは有機質(樹脂)で、アスファルトは石油からできるプラスチックやゴムの仲間となります。
バインダーがプラスチックやゴムの仲間故に
排水性アスファルトに関してはもう一つ、良く寄せられる質問があります。
それが「排水機能は数年で土が詰まったりして消えますよね?」。
確かに「浸透性アスファルトで出来た駐車場の水たまり」を見かけることがたまにあります。
あのイメージがあることから透水性コンクリート オコシコンに関しても、
「オコシコンもその内、水たまりになるんでしょ?」
といった質問も寄せられています。
しかしポーラスアスファルトの場合、混合物の空隙が大きいため雨水・日光・空気等による劣化を受けやすいという特徴を持っているのです。
(出典:例題で学ぶ!1級舗装工施工管理技術者)
これはバインダー(結合材)がプラスチックやゴムの仲間である石油であることから、水や紫外線などの影響を受けるということです。
例えば、プラスチックやゴムを炎天下に3年も放置していると形状が変わってしまいます。
同様の有機物であるポーラスアスファルトのバインダー(結合材)もどのようになるのか想像付くかと思います。
そう、弾性機能を失い骨材が剥離したり、バインダーがたわんで空隙が潰れて詰まってしまうのです。
そのため数年経つと荷重や紫外線他の影響を受けポーラスアスファルトの排水性機能が失われて行きます。
透水性コンクリート オコシコン は有機質ではなく無機質の仲間
生コンポータルではこれまで何度も紹介をしてきましたが、アスファルトとコンクリートは全く違います!
(優劣ではなくそれぞれに違いがあるということ)
透水性コンクリート オコシコン の結合剤はセメントが主要成分であり、全て無機質で構成されているのです。
造粒ポーラスコンクリート オワコンに関しても無機質で構成されているため、アスファルトみたいな劣化の心配がありません。
例えば、家の窓ガラスが炎天下でも劣化しません。西日でガラスが溶けたという話は聞いたことがないはずです。
そのため、オコシコンに関しては目つぶれの心配が無く、いつか水たまりができてしまう心配はありません。
耐久性に関してはアスファルトよりもオコシコンやオワコンなどのコンクリートの方が高いということです。
住宅外構環境の改善で注目の無機質なオワコン
浸透性を持つアスファルトについて紹介をしてきましたが、住宅外構(お庭や犬走りなど)の環境改善目的で施工をするのであれば、耐久性が高いコンクリートがおすすめです。
家に居る時間が増えたことから家の中だけではなく外の外構にも意識する人が増え、コストパフォーマンスの高さや施工の早さから造粒ポーラスコンクリート オワコン(透水性)が注目を集めています。
オワコンは造粒ポーラス構造を採用するコンクリートで、内部に無数の隙間を持ちます。
通気性が良く水分や空気を通すことができるため、雨水などの水分を表面から地中に流すことが可能です。
オワコンが水を通す様子
生コンクリート(オワコン)を地面に施工するので、雑草が生えてくるのを防ぐこともできます。
そのため、オワコンをお庭や犬走りに施工することで、雨が降った後のぬかるみや水たまりができない、毎年面倒な草むしりをしなくても良い環境を作ることができます。
ちなみに、ぬかるみや雑草対策としてよく使われるものに防草シートや砂利敷きがありますが、1~2年も経てばシートを突き破って草が生えてきたり、砂利の隙間から草が繁茂してくることがあります。
その度にシートの張り替えや草むしりをするのは手間でしかありません。
防草シートや砂利敷きではなくオワコンを施工すれば、無機質なので数年で劣化をしてしまう心配も無く、防草や排水面で高い効果を得ることができます。
他にも水を通すコンクリートなので平らに施工でき、敷いて均して踏んで仕上げる簡素化された施工手順のためDIYによる施工も可能です。
家周りの舗装ならアスファルトよりもオコシコンとオワコン
今回は浸透性を持つアスファルトと透水性コンクリート オコシコンの特徴の違いについて解説してきました。
劣化における耐久性と透水性を維持できる観点から、家周りの舗装材として採用するならオコシコン、もしくはオワコンがおすすめです。
犬走、お庭、駐車場、など様々なスペースに採用いただけます。
ちなみに、オコシコンとオワコンの施工をお考えのお施主様は、オコシコンオワコン施工業者マップをご活用ください。
施工箇所お近くの施工業者を探し、直接オコシコンとオワコン施工をご相談いただけます。
施工前のお悩みのご相談も可能となりますので、ぜひご活用ください!