2021/03/02
【静岡】「送電線の鉄塔下舗装ならドライテックで決まり《排水》《雑草》」土方土建
静岡県富士市。送電線鉄塔下にDRT採用。発注される送電線の鉄塔下舗装ならドライテックが定番。関東や東海(東京電力、中部電力)を始め、全国の送電線鉄塔下に標準的に採用されるドライテックの強みとは? (二見メンバー共有)
製造:長岡生コン、施工:土方土建(100m2/8.25m3、80mm厚、6名、一輪車3台・30m、4時間)
最近の送電線鉄塔は住宅地のど真ん中
昔は辺鄙な場所に受電設備があってそこから配電されて住宅地に電線で届くみたいな感じだったと思う。
最近つと多いのがこの住宅地の送電線鉄塔下の舗装にドライテック。
電気事情も変化しているようだ。
もう、建てる場所も限られるから仕方なく住宅地をつんざいて送電線が建設されるようだ。
そうなると新たな問題が浮上する。
辺鄙な場所であればいくら水が溢れようと雑草ボウボウになろうと委細構うもんかだが、周囲が一般の方々がお住まいの場合そうもいかない。
中には、「感電しそう」というまるで根拠のないイメージで鉄塔内から流出する水を極端に恐れる方々もいるそうだ。
また、舗装をしなければ1年で草ボウボウヘビやムカデといった生き物の温床になる。
だから、ドライテック。
コンクリートのようにしっかりと舗装されるが、実態は「地球に蓋しない」から水も空気も流通する。
鉄塔のアングルが集めた雨水が集中して流下してきても溢れることなく地面に吸い込まれる。
雑草も生えてくる隙間がない。
これまで費用として計上されていた排水設備や半年に1回の除草といったコストがカットできる。
LCC(ライフサイクルコスト)で考えても俄然ドライテックを舗装しておけば有益なのだ。
排水やメンテナンスから解放される。
しかも、アスファルトの排水性と違って紫外線劣化や熱による目潰れで透水性を失うことがない。
基本的にはノーメンテでその性能は持続する。
「一輪車で小運搬できる」はドライテック(生コン)の強み
住宅地のような狭い場所での送電線鉄塔舗装が増えたということは進入できる車両も限られてくる。
今回は2t車も入れないような狭隘部。
3台の一輪車でせっせと小運搬して100m2もの舗装を完成させた。
一方、アスファルト。
「生コン」「一輪車」と画像検索すれば数多くその写真がヒットするが、「アスファルト」「一輪車」では全くヒットしない。
これが、証拠だ。
実際、アスファルトはダンプで運び込まれ現地でダンプアップされ荷下ろしされた材料を敷設、均し、転圧といった作業手順で施工される。
一輪車で小運搬30mもしようものなら冷めてしまって施工できなくなる(のではないか。実際それほどアスファルト施工に明るいわけではないのでこれは推測だが)。
今回のように住宅地で進入できる車両が限られているような場合はもはやドライテック一択なのだ。
実際このところひきもきらず送電線鉄塔への出荷が続いている。
写真は長岡生コンクリート内現場共有メッセンジャーグループでの絵里子さんからの現場調査報告。
明日15m3もの出荷を予定しているそうだ。
「送電線の鉄塔下舗装ならドライテックで決まり」
実にマニアックな分野でニーズを持っている人がググってドライテックを見つける可能性は非常に低かろうがそんなこと構ってられない。
他に方法がないのだ。
実際に電力会社に足を運んで説明して見せてもなかなか難しいことは過去に経験している。
やれることをやるのみ。
この集積が今のドライテックの普及を創り出してきた。
誰が見てるとも知れないこのようなブログ(毎日3本365日丸5年と2日目1本目)でも何かの拍子に人の目にふれそれが共感の輪を作り出すこともある。
1回、2回では意味がない。
5年10年で価値を帯びる。
地味だが、続けるしかない。
宮本充也