2022/01/04
【東京】「斜めがおかしい!!透水性コンクリートの普及にこめられた想いとは」真尾商店・フロンティア建設
東京都八王子市。「庭に勾配をつけたくない」と施主より希望が寄せられて透水性コンクリートを提案したところ採用となった。(施工・フロンティア建設より提供)
製造:真尾商店(真尾邦俊)、施工:フロンティア建設(42m2、100mm厚、6名、1.5時間)
平らなお庭
施工Before。
主庭、駐車場も兼ねているのだろうか。
当初、コンクリートで土間を打つ予定だったが、「庭に勾配をつけたくない」平らなお庭の希望が施主より寄せられて施工・フロンティア建設より透水性コンクリート「ドライテック」の提案があった。
インターネットの現代、エクステリアなど専門知識でも庭ファンなどネットメディアで消費者は比較的容易に情報収集ができる。
透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)に興味を持った消費者は、上記マップの施工店(今回はフロンティア建設)や全国対応エクスショップ(エクステリアネット販売日本一)、お庭づくりは0円マッチング庭コンなど、多様な手段で見積もりやプランを手に入れる。
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さらに、無料の見積もり診断サービスあとだしじゃんけんワークスや、こちらも無料の現場相談員派遣で、消費者は安心を前提に庭づくりを注文できる。
一生に一度の買い物、庭づくり。
今では昔と違ってずいぶん庭づくりのスタンダードも様変わりしている。
それでは施工を見ていきたい。
施工フローも明々白白。
材料(生コン車で運ばれる)を敷き広げたらレーキ(定規やトンボ)で平らに均しその後ろからプレートで締め固めるだけ。
YouTubeなどで動画コンテンツもたくさん視聴できるからDIYにも挑戦できる。
プロ施工者なら現場相談員が立ち会えばその日からちゃんとした仕事になる。
これまで食わず嫌いで避けてきた施工者もこのところずいぶん「逃げられなくなっちゃって笑」と透水性コンクリートの施工に前向きになってきた。
施工After。
42m2は6名で1.5時間で完成。
日の加減を見るにおそらく夕方から始めたものと思われる。
通常この時期(冬期)に土間を夕方から始めるなんてプロ施工者からすれば信じられないのではないか。
余剰水(ブリーディング)の乾き待ちや金鏝・刷毛引き仕上げを考えるとまず間違いなく朝一番からの施工が当たり前。
でも、透水性コンクリートの場合は午後、あるいは夕方から始めたって1時間半とかで終わっちゃう。
だから、前工程をわざわざ前日(2日がかり)に行わず、当日掘削・残土・路盤・片枠(ワイヤーメッシュは不要)同一作業班で完成させてしまえる。
1日で2度美味しい。
だから、施工者の原価管理(お財布)にも優しい。
そこがウケている理由だ。
住宅地を歩いて眺めて見ればわかるように今はまだ地面の常識は「斜め」だ。
これは「舗装は水を通さない」を前提としているため、水勾配と言って排水のための傾斜が付けられているから。
僕がおじいさんになる頃。
きっと地面は平らが当たり前になっているのではないか。
歩く地面は斜めである必要はない。
人々の暮らしの都合(大地を削り、汚し、蓋をするコンクリートあるいはアスファルト)のせいでいつしか地面は斜めになった。
1800年代後半に鉄筋コンクリートが発明されて依頼未曾有の発展を遂げた。
まだ、100年とちょっとのことだ。
人類の歴史からすれば瞬きするほどの短期間に地面は斜めが当たり前となった。
それが平らに戻るなんて簡単なことのようにも感じられる。
大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。
透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)の普及にはそんな想いが込められている。
宮本充也