2022/01/05
【埼玉】「これが流行っているんだったら、(施工を)覚えていても無駄にはならないかな」岡庭建材工業・トラストプランツ
埼玉県春日部市。ハウスメーカー新築住宅の外構工事に。webでお施主さんが「ドライテック」を見付けたのがきっかけ。
製造:岡庭建材工業(担当:江川直人)、施工:トラストプランツ(担当:伊沢社長、45m2・5.5m3、100mm厚、3名、約3時間)
ポラコン施工のコツ!!
施工Before。
住宅外構舗装に透水性コンクリート「ドライテック」採用。
施工者からの提案というよりも、主体的な消費者に見出されて逆指名を受けるケースが多い。
その場合、「無茶振り」のような感じで初めての施工をしなければならないと言ったことにもなる。
「やったことないのでできません」
食わず嫌いにこれまでも何度も妨げられてきた透水性コンクリートだが、最近では「逃げられなくなっちゃった笑」と言って取り組んでくださる向きも少なくない。
インターネットの現代では庭ファンなどエクステリア専門情報でも比較的容易に入手できる。
透水性コンクリート(ドライテック、オワコン)に興味を持った消費者は上記マップ施工者(今回はトラストプランツ)や全国対応エクスショップ(エクステリアネット販売日本一)、お庭づくりは0円マッチング庭コンなど多彩な方法で見積もり・プランを入手できる。
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また、出てきた見積もりの妥当性をはかりかねる場合は無料の見積もり診断・回答あとだしじゃんけんワークスが充実。
さらに、今回もそうだったが、初めて施工に取り組むプロ施工者には無料で現場相談員が派遣されている。
消費者は安心を前提に庭づくりを発注することができるようになっている。
それでは施工を見て行こう。
施工の優位性としてまず最初に挙げられるのは、「路盤の上にワイヤーメッシュ(配筋)がない」ということ。
そのため、例えば一輪車はもちろん、ダンプトラックや生コン車が直接乗り入れして効率よく荷下ろし(敷設)ができる。
圧倒的なスピードアップが望める。
施工フローは至って単調で敷設された材料はレーキ(定規、トンボ)などで平らに。
その後を追いかけるようにしてプレートが締め固めて仕上げ、それだけ。
写真では陽の加減が夕方のようだが、「夕方から施工できる土間コン」が透水性コンクリートの特徴。
通常であれば1日がかりとなる土間の施工は大いに短縮され、その分事前工事の掘削・残土処分・路盤・片枠工(ワイヤーメッシュは不要)を当日に組むことができる。
結果、施工の原価や工程管理にも良い影響をもたらす。
だから、一度施工した施工者はリピーターになっていく。
以下は、現地に立会した現場相談員二見メンバーがヒアリングした生の声。
施工者の声
「難しくはないけれど、簡単でもないなぁ」
「夏場だったら、せわしなくなりそうだね」
「これが流行っているんだったら、(施工を)覚えといても無駄にはならないかな」
施工After。
45m2(使用数量5.5m3)の戸建て住宅外構舗装はなんとたった3名で3時間で完成。
「夏場だったら、せわしなくなりそうだね」夏場の施工のコツ!!
今回参加された施工者の方のご指摘。
ポーラスコンクリートは「圧倒的な時短」を約束しているということは、裏を返せば夏場や強風の時のように過酷な環境では「仕事が忙しくなる」(単位時間あたりの作業量が増える)ということを意味する。
ドライアウトと言って骨材の周囲にあるセメントペースト分が蒸発してしまうと施工はできない。
だから可使時間以内になんとか仕上げまでをしなければならない。
事実だ。
だからと言ってなんの対策、コツもないのかと言えばそうではない。
これまでも頻繁に実績の中で紹介してきたが、「施工スパンを細かく分ける」という手段が有効だ。
⚫︎参考記事: 【大阪】「透水性コンクリート(ポーラスコンクリート)は今では特別な材料ではない」寝屋川コンクリート・美里
型枠(あるいは角材)で単位施工面積を小さくする。
そうすることで例え少人数でもゆとりが生まれる。
対策できる。
⚫︎参考記事: 「施工は簡単【撒いて踏むだけ】で家周りの雑草・水たまり・ぬかるみから解放されない?」オワコン
あるいは、造粒ポーラスコンクリート(オワコン)という手段もある。
骨材の周囲にたっぷりモルタルペーストが積層されているため、なかなか乾くことがない。
ドライアウトの心配がないのでこちらの材料を採用するのもおすすめ。
ただし、現在こちらのプロダクトは犬走や歩道など車両の乗り入れを想定していない箇所に30〜50mm厚で施工されている。
適材適所で選ぶことをお勧めしている。
ようやく施工者らの理解も進み、これまでの蓄積から実績記事はもちろん施工動画や解説動画その他もアーカイブが充実している。
敷居がずいぶん低くなった。
それが、現代の透水性コンクリートだ。
数年以内には「水を通さないコンクリートで家周りを埋めちゃうのはいけてない」なんて常識がやってくるかも?
ていうか、冗談ではなく、そのつもりだけどね。
情報発信は続く。
宮本充也