2023/01/24
【東京】「骨材剥離(ポロポロ剥がれる)は心配ない? いい加減な宣伝に惑わされず、経験豊富なちゃんとした施工店に出会う方法について」
東京都新宿区歌舞伎町。オコシコン。12月の施工見学会にオープンハウス担当者が参加され、施工ポイントを熱心に研究した上で、実施工で見事に再現。約100m2の土間が見事なオコシコンに!
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、施工:オープンハウス(100m2、4名、2時間45分)
きっかけは「オコシコン」研修会
歌舞伎町の駐車場土間「オコシコン」Before
オコシコンBefore。元請けオープンハウスの肝煎りにて「オコシコン」が採用。透水性コンクリート舗装を採用することで雨水は敷地内で処理することが可能となる。今後駐車場など舗装材料は透水性コンクリートが標準になる見通し。
きっかけはシブヤの定例施工研修会!
関連記事:【埼玉】「シブヤの定例施工研修会ではオコシコンやオワコンの体験ができる」タケザワウォール・渋谷建材
今回納品している渋谷建材(埼玉県・川越市)では毎月定例で施工研修会を開催している。今回採用されたオープンハウスのご担当者の方もこうした研修会を通して適切な施工を学習し、今回万全の体制で本ちゃんに臨んだ。
オコシコン 材料は 「オコシコンPro」又は「取引先工場」から
現地に生コン車で届けられたオコシコン。施工者は既往の生コン工場・仕入れ先からでも、生コンビニProでも自由にオコシコンの仕入れ先を選べる(当方で当該工場に製造方法の説明を代行・交渉代理している)。
施工の「コツ」は「敷設」「均し」「転圧」をスピーディーに
敷き広げられた材料はレーキなどで平らにならされ、特にポーラスコンクリート(「オコシコン」や当社旧製品「ドライテック」)については直後追いかけるようにして振動プレートなどで締め固める(転圧)が原則であるため、「急ぐ必要がある」。写真はポリカを敷いて凸凹対策をしている様子。
「施工を急がないとどうなるの?」
施工中締め固め(転圧)が遅く材料が乾いてしまったために生じた「骨材剥離」(写真は旧製品「ドライテック」に生じたもの)。一部「心配ありません」などと喧伝している向きもあるが、実際に心配するのはメーカーやサプライヤーではなく、あくまで消費者だ。その手の情報に惑わされず経験豊富な施工業者を選択する必要がある(※業者選定については後段にて説明)。
たった4名 たった2時間45分 「オコシコン」100m2完成!
オコシコン施工After。熱心に研修を受けられたオープンハウスのご担当者の努力の末に美しいオコシコンが歌舞伎町の街並みに華を添えた。排水設備はないが、降雨はたちどころに路面から吸収され雨の日も水たまりや水はねのない駐車場が完成した。これからの駐車場舗装に「水が溜まる」なんてナンセンスだ。
【参考】オコシコンの透水性
秒で消えてしまう透水性は「ほぼざる」が「オコシコン」の特徴。
いい加減じゃないちゃんとした施工をしてもらうまで
昔と違って今や「土間コン一択」では決してないことはわかったんだけど、コンクリに詳しくない一般の方が安心して注文できる方法を教えてよ!
材料 | 工事を依頼 | DIY | 透水性能 | DIY難易度 |
---|---|---|---|---|
砂利+防水シート |
10万円 | 4万円 | 〇 | ★ |
土間コン |
15万円 | 5万円 | × | ★★★★★ |
旧製品ドライテック |
22万円 | 15万円 | ◎ | ★★★★ |
オコシコン |
20万円 | 13万円 | ◎ | ★★★ |
オワコン |
9.7万円 税込(※) |
4万円 | ◎ | ★★ |
「オワコン・工事を依頼」以外は税別です。
※障害物撤去は含みません。
※掘削・残土処分・下地工など事前工は含みません。
※「オコシコン」の旧製品「ドライテック」の取り扱いは終了しました。
現代、blgや動画、snsなど多様な手段で情報を収集することができるようになっている。発信元がきちんとしたコンクリートの専門家、コンクリートの工事店であることをきちんと確認した上で、生コンポータルでは購入までを支えるコンテンツを整備している。
心配するのは施工店や製造者ではなく消費者
「骨材剥離は心配ありません」とか「どの口が」って思ってしまう個人的にはコンクリート一筋20年超、会社で言えば同じくコンクリート一筋60年に所属し、「コンクリートをもっと身近に」と日々毎日blg3本という基礎活動に加えて、SNSや動画リリースなど「現場に寄り添う」姿勢で生活している宮本さんですっ。
にしても、ちょっと透水性コンクリートが話題になってくると「エセ知識人」みたいなのがゾロゾロと出てきて顔も素性も晒さずに言いたい放題やってるのを見ると「ないなあ」って思います。
大体「骨材飛散(ポロポロ剥がれる現象)」って、誰が心配するって消費者。
それを、「てめえが売りたい」だけに「心配ありません」とか、まじ痛いよね。
こちらをお読みになっているみんな、本当に気をつけてね。
オープンハウスさんや渋谷建材さんのように真面目な会社に相談してね。
というわけで、そんな「安心」な市場を創造するために。
「伝える」情報発信、頑張ろうっ。
作者・宮本充也