2021/02/20
【静岡】「他の発注機関の皆さんもきちんとTEPCOを見習うべきだと思う」CI工業
静岡県三島市。送電線などの鉄塔の下部舗装には標準で採用される理由は機能性。最近発注される鉄塔は以前と違って住宅地に建設されるケースが多く、戸建て住宅のエクステリア同様のニーズが高まっている。
製造:長岡生コン、施工:CI工業(13.75m2/110m2、100mm厚、7名、3.5時間)
鉄塔もエクステリアも
施工After。
110m2もの面積でもたったの3時間半(半日にも満たない)で終わってしまう。
なぜ、住宅地に建設される鉄塔内舗装はドライテックなのか?
山奥ならそれほど問題ない。
昔は送電線の鉄塔みたいなものは邪魔だから住宅地には建てられなかった。
電力需要の高まり従って今では住宅地にも建設されるようになったのだろう。
今まで人目に触れなかった送電線鉄塔。
人里に降りていた送電線鉄塔。
すると、あれこれ問題が生じる。
舗装をしないと、雑草が伸びたい放題。
ヘビやムカデなど生物がうじゃうじゃ湧いてくる。
だから、草が生えないように舗装をしなければならない。
蓋してしまえ、である。
今度、蓋してしまうと別の問題が生じる。
雨の日に鉄塔を眺めて見るとわかる。
鉄塔下だけめっちゃ雨がたくさん降っている。
トラス状に組まれているアングルがハエトリ紙みたいに雨水を集める。
ドシャっと鉄塔下だけに雨が降り注ぐ。
そこが山なら問題ない。
電力会社も民法に従わなければならない。
民法218条にしっかりと明記されているのだ。
雨水は敷地内で排水するのが原則となっている。
住宅地だとお隣もご家庭。
排水設備がものすごく重厚長大になってしまう。
だから、ドライテックなのだ。
雑草が生えてこない、排水が問題にならない。
まるで、エクステリアと全く同じニーズが鉄塔には発生するのだ。
ありがたいことに、日本全国の電力会社から御用命をいただいている。
なぜ、アスファルトじゃなくて生コン(ポーラスコンクリート)が用いられるのか改めて考えてみたが、それは供給体制なんだと思う。
生コンは3200、一方アスファルトは800〜1000と言われている。
供給ネットワークが違うのだ。
全国統一の仕様書に記載されるスペックであるため、地域限定とかではダメなのだ。
さすが、コンクリート、素晴らしい。
さらに、最近話題にもなり始めているが、コンクリートのCO2収容性能が話題になっている。
Asは140度以上まで加熱して製造する。
CO2排出しっぱなしだ。
数年後、「やべ、この駐車場アスファルトだよ、だせえ」という世界がやってくるのだ。
断言しとこう。
これから舗装は絶対誰がなんと言おうとコンクリートなのだ。
それも、地球に蓋しないポーラスコンクリートなのだ。
さすがは、東京電力だ。
素晴らしい。
他の発注機関の皆さんもきちんとTEPCOを見習うべきだと思う。
アスファルトを設計に組み込んでいる発注機関はみんなダサいと言われてしまうのだ。
今週は実に疲れた。
今日が終わればそんな厄年みたいな1週間も終わる。
愛が全ての人たちに降り注ぎますように。
アスファルトに携わっている人も身の振り方を考えて素晴らしい職業を創造してもらえるといいと思う。
道路会社は大企業が多いから製造部門以外に配置してもらって材料はコンクリートを使おう。
書きたい放題書いたがそろそろ1本目のブログは終わりとなる。
2本目も頑張ろう。
宮本充也