2022/09/20
【残コンさん】「まさかの第1号応募作品は《オワコンちゃん》の作者さんから届きました!」【10万円進呈】
先に発表された「残コンさんキャラ募集」の第1号応募案件はなんと!「オワコンちゃん」で優勝を掻っ攫った作者から寄せられる。現代の建設・コンクリート産業の歪んだ構造の象徴としての「残コン」。自分たちの力で残コンを世間に発信する!
残コンさんイメージキャラクター募集
【残コンさん】応募第1号キャラクター見参!!
https://twitter.com/emuchan22222/status/1571839107936186369?s=21&t=zJZICCF4V4HrHYT3NLXA7g
こ、この人。。
実は、既にブログなどで大活躍中の「オワコンちゃん」の作者さんからの応募だ。
(左の子が「オワコンちゃん」で、右が「オワコーン」)
前回優勝のプレッシャーなど無いかのようにいの1番で作品を提出する意気込み。
そして、ちょっと怖いんですが、僕の好みを知りすぎてませんか?笑。
アニメ「鬼滅の刃」に登場するお気に入りキャラクター「魘夢」を彷彿とさせる「性別のわからなさ加減」(ご本人さん曰く多様性)と、先行キャラクター(オワコンちゃんやオワコーン)のテイストとの齟齬のない調和性。
それに、業界の厄介者「残コン」と思われる紺の液体をかぶって「困ってる様子」など、強者現るじゃないですか。。
以下は、ご本人様のTwitter上のコメント。
残っちゃって残念な感じを出すためにちょっと頼りない感じの子描きました
多様性なので男女どちらにも見えるようにしました
なんとまあ、危うく「これで決定!」とブログで宣言しそうになりました笑。
幸先よくスタートした「残コンさん」キャラクター募集は以下の要項でやってます。
趣旨
ポーラスコンクリート(透水性コンクリート)と双璧をなす当社らの2大テーマの1「残コン」とは現場に持ち込まれ伝票が交付され既に所有権移転が生コン工場からゼネコン・工務店に完了しているはずなのに、それは荷受人らから不当に生コン工場に押し付けられ、生コン工場の経営や労働環境を圧迫している。
このほど「残コンさん」キャラクター募集では、一般に馴染みの薄い建設産業において公然と行われている「残コン」という問題・パワハラの実態の周知を促すため、イメージキャラクター募集を行い、当選者には金・十万円を進呈する。
主催
有限会社 長岡生コンクリート(庭コン・生コンポータル)
応募資格
不問
応募条件
- 一人何点でも応募できますが、キャラクター1点につき1点とします。
- 提出様式はTwitterなど SNSで作品を紹介したもののURLをメールにてお知らせいただくなどとなります。
- 応募作品は、未発表のオリジナル作品に限ります。
- 原則として平面で提出可能なものとしてください。色彩は自由ですが、白黒印刷で使用することもあります。
- キャラクターのデザイン1点(全体図)を描いてください。
- 公序良俗その他法令の定めに反するもの、誹謗中傷を含むもの、著作権その他第三者の権利を侵害しているものは審査の対象外になります。また、採用決定後であっても、これらの条件に違反していたことが判明した場合、採用は無効となります。
- 取引関係の有無など、一切忖度致しません。
- #残コンさん #庭コン #生コンポータル のハッシュタグをつけてTwitterなどSNSで拡散したURLをメールに添付ください。
応募方法
miyamoto.m@nr-mix.com
件名を「残コンさんイメージキャラクター」としてください。
募集期間
本日より2022年10月20日まで(「これだ!」と衝撃を受ける作品が届いた場合、その時点で予告なく終了する場合があります)。
審査及び発表
主宰・宮本充也のフィーリングのみで決定後直ちにブログやSNS、YouTube動画等で発表いたします。
作品の取り扱い
- 応募作品は、返却いたしません。
- 採用された作品の著作権その他一切の権利(著作権法第27条及び第28条の権利を含む。)は、有限会社 長岡生コンクリート(庭コン・生コンポータル)に帰属するものとします。また、採用された作品の著作者は著作者人格権を行使しないことを認めたものとします。
なお、使用しやすいように、加工・修正する場合があります。 - 応募いただいた個人情報は、当募集の目的以外には使用しません。
- 応募条件を満たしていない応募につきましては、審査対象から外させていただく場合があります。
(※本応募要項は 食育マスコットキャラクター募集要項と山口特許事務所の山口真二郎先生の助言を参考に作成いたしました)
生まれて初めて出会った「残コン」の衝撃
ちょっとここからはごくごく個人的な話を紹介する。
「残コン」に出会ったのは僕が生コン工場に入職ばかりの2001年4月上旬くらいのこと。
当時、大学を卒業してどこにも就職せずにそのまま家業の生コン工場で仕事を手伝い始めた。
元々全然謙虚じゃない世の中を斜めから見るようなタイプの青年であった。
自分が幸か不幸か選んだ「生コン業」が当時のヒエラルキーにおいて、「士・農耕省・生コン屋」まさか業界の最下層に位置している。
そのことを知った時の衝撃は半端なかった。
底辺「生コン」の象徴が「残コン」
夕方余った4台に及ぶ「残コン」は所有者であるゼネコンではなく販売元の生コン工場(長岡生コン)が押しつけられた。
その後、先輩職員の皆さんと夜中の9時10時までその処理に苦しんだ。
「あ、底辺なんだ、生コン工場って」
心からそう思った。
その後、あれこれ詳しく知るに、やはり底辺であることを確信したのが、徹底的な購入者からの値下げ圧力。
ま、その辺に関してはその後、「独占禁止法適応除外」カルテルを駆使して徹底的にやり返したので溜飲は下がっているのだが。
(ただ、局地的にはまだダンピングが横行しているようだ。つまらないからやめろと言いたい。自分たちの価値を無闇に削る必要は全くない)
にしても、「残コン」に関しては今も業界の病魔として蔓延っている。
みんな知ってるのに無視する。
さも、ないものかのように振る舞っている。
結局、その皺寄せは底辺に位置する生コン屋さんかポンプ屋さんに押し付けられる。
中には、道路交通法や廃棄物処理法を違反させる(ことを示唆する)ような「パワハラ」だってある。
みんな、見ない。
見て見ぬふりされる残コン。
続々生み出される残コンソリューション
【注目】「解体コンクリート塊を100%利用して作るコンクリートの研究」東京大学
当時も今も僕はお行儀がいい方ではないと振り返る。
有体にいえば「こいつら見下してやる」(見返してやる、ではない)という気持ちで残コンソリューションの開発に携わった。
世界企業MAPEIと世界的プロダクトRe-con ZERO EVOを共同で開発したり、尊敬する東京大学野口貴文先生が代表理事を務めるRRCS(生コン・残コンソリューション技術研究会)の発足に携わったり。
そして、今、心から思うのが、他力本願ではダメでやっぱり自分で解決するしか方法はないってこと。
誰か解決してくれることを待ってるようじゃダメ。
だから、白石建設武南さんをはじめ現場ラストワンマイルで実際に残コンに立ち向かう人たちと現在は生コンキャンプ.LLPを構想し、残コンを生コン工場から購入し高付加価値製品に変換し流通を作り上げる夢に邁進している。
「生コンキャンプ.LLPが生コン工場にとって最も頼れるプラットフォームになる」
20年前には「リスク」でしかなかった残コンが自分達の力で「チャンス」に変貌しようとしている。
あと一歩! 厄介者ではなくてキャッチーな存在として「残コン」さん
長いね。
もう、20年以上も経っちゃった。
そして、しつこいね、僕。
「(残コンソリューション)儲かりそう」って感じで僕に接触してきた有象無象のみなさんも結構大勢いた。
で、その大半が、途中でやめちゃうの。
本物じゃないから。
だから、他力本願じゃダメ、当事者なきゃダメ、ってこと。
困ってるんなら、てめえで解決するしかない。
同情したような面してあれこれ声かけてくる人もいるけれど、みんなじゃ無いけどほとんど大半は自分の社会的評判や利益を求めてるだけ。
有象無象はさておき、前回「オワコンちゃん」でバズったキャラ募集は残コン問題の社会的認知をブーストさせる好機になるはず。
素敵なキャラクターが前向きに紹介する「残コン」がやがて世間の認知を押し広げやがて「フードロス」みたいに社会問題として取り沙汰される。
そうしなければ、関係省庁(経産省、国交省、環境省)の皆さんも動けませんもんね?
動かして差し上げます。
現在、良くも悪くも、生コン・コンクリート界隈のSEOでは一強20万pvに上り詰めた生コンポータル。
キャラ募集やキャンペーンなど、さらに認知を広げる活動を通して「コンクリートをもっと身近に」する。
埋もれてきた僕達建設・コンクリートの価値を社会に発信する。
津波や水害の犠牲者数は報道される一方、ダムや護岸を作ることで貴重な人命を守る僕達の価値は埋もれてきた。
情報発信も他力本願ではダメだ。
現場に寄り添いその上でリアルを効果的に発信し世の中を変えていく。
「水の次に流通する材料コンクリート」
僕達の価値が適正に見出されこの分野にイノベーションが起きれば、世の中は今よりももっとずっと良くなることを知っている。
宮本充也