長岡生コンクリート

2022/01/01

「2022残コンソリューション(Re-con ZERO他)書き初め」

「2022残コンソリューション(Re-con ZERO他)書き初め」

新年あけましておめでとうございます。生コン・建設全体の問題と考えられていた「残コン」は今年果たしてどのように変化していくだろうか。これまでの蓄積をベースに生コンポータルが考える2022年の残コン、そして方針。



残コンがチャンスとなる2022年

ものの見方を変えれば、景色は激変する。

⚫︎参考記事: 「2021残コンソリューション(Re-con ZERO他)書き納め」

今見ている世界が正しい、唯一絶対の景色、と言うことは絶対にあり得ない。

そんなことをまざまざと思い知らされた1年だった昨年には多くの2022年に向けた実弾が装填された。

それでは、今年実弾はどのように具体的に世界の景色を変えるべく発射されるのだろうか。

これまで別々で考えられてきた当社の事業テーマでもあったポーラスコンクリートと残コン再生は軸を一つにすることとなった。

⚫︎参考記事: 「2022年透水性コンクリート(ポーラスコンクリート)書き初め」

別々に分断されてきた事業が一つに定義されることでそれらはますます太くなりさらには成長スピードも進化していくはずだろう。

残コン(再生リサイクル)とポーラスコンクリート双方にシナジーが生まれる。

そんな元年となるのが2022年となる。

なぜか?


例えば、あなたが生活に困窮している人だったとして、以下の二つの提案があったらどちらに飛びつくだろうか。

①節約するためのメソッド

②今の仕事より条件がいい仕事


例えば、ダイエットに置き換えてもいいかもしれないが、少なくとも僕は②を選択する。

人は何かを努力すること(例えば節約メソッド)はしたくないし避ける。

これと同じことが生コン工場における残コンソリューションと(造粒)ポーラスコンクリートには言えるのだと思う。

基本的に残コンソリューションはお金を産まない。

普段処理するのに対して非常に労力をかけており、さらには処分業者からコストが請求されてくる。

まず、普通の生コン工場が考えるのは、①節約するメソッドなのだと思う。

現場を少しでも改善するためには何ができるだろうか。

これまでの残コンソリューションはそのメソッドのみを提供してきた。

例えば、②今の仕事より条件がいい仕事ということで提案される再生材を販売して新しい事業を拓くと言うのは理屈では正しいのだが、それは全て自分たちで創造しなければならない。

外部から棚ぼたのようにやってくるものではなく、努力も限定的となってしまい、結果として残コンソリューションは全体を変えることがない。

無論、RRCSなどの活動によって少しずつだが規制や規格も変化していくことはあるし、その活動の成果を待つこともできるかもしれないが、生コン工場にとっては節約メソッドよりも楽して手に入る新しい事業機会が優先される。

つまり、②としての造粒ポーラスコンクリートが生コン工場に新しい機会を提供することになるのだ。


先行プロダクト「ドライテック」がそうであるように、営業・マーケティング・集客といった生コン工場にとっての余計な仕事(これまでは組合や商社がやってくれていた)をあらためてはじめる必要はない。

今や各地の製造・施工体制が完備され、「インターネット1st」当社生コンポータルをはじめ多くの人々の情報発信の賜物としてドライテックは売れるようになっている。

そして、造粒ポーラスコンクリート「オワコン」もその流通系にそのまま便乗する。

製造・施工は消費ラストワンマイルのニーズに応えるべくそれぞれの地域で循環が生まれている。

誰かが無闇に努力することなく、ドライテックやオワコンは自然とご当地の経済に流通していく。

だから、(消費者から依頼を受けた)施工者の希望に応じて生コン工場はF材を購入してドライテックを製造し販売するように、Y弾(Re-con ZERO EVO)を購入してオワコンを製造し販売するだけなのだ。

そこにひとつも従来のフローを脅かす淀みはない。


次第に生コン工場は気づく。

造粒ポーラスコンクリートはJIS A 5308の規制されるものでもなければ、独占禁止法適応除外カルテルから睨まれる規模でもない。

つまり、伸びゆく圧倒的自由な生コンクリート市場であるということを認識することだろう。

そこでは誰かの規制はない。

どんな配合でどんな材料を採用したって構わない。

残コン再生骨材(Re-con ZERO EVOやらセルドロンやらリリコンやらでできたそれ)を配合することができる。

つまり、出口を開くための余計な努力が全くない。

残コンは新しく生み出された循環の中をただ流れていくだけ。

2021年前では多分に「問題」だったそれは、「機会」として新たに見出され生コン産業の標準となる。

ものの見方を変えれば、景色は激変するのだ。


そうなれば、残コンに携わる人やプロダクトには無限の可能性が開かれることになる。

これまで市場を持たず辺境で抑圧されてきた人やプロダクトは2022年に拡大していく。

「実弾が装填された」と表現されたが、具体的にはこれまで当社として取り扱ってきたRe-con ZEROシリーズ(EVO、Maxi、Spray)やセルドロン、PUMP MANや陽光物産、白石建設らと生み出されたエコスルプラスや残コンキラーなどがそれだ。

舞台は整っている。

役者は舞台があってこそ映える。

2021年には残コンは再定義され、今年2022年はそれが「チャンス」として全体に認識される元年になるのだと思う。

当社生コンポータルとしても別々の分野としてではなく共通の一つの分野として生コン、残コン、ポーラスコンクリートを取り扱うことができる。

つまり、経営資源の分散が皆無となる。

全てをこの一つの軸に集中させたい。

今年も駆け抜けてまいります。

本年も引き続きご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

危険物取扱責任者(乙4)/1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士