長岡生コンクリート

2019/03/27

「生コンはゴミじゃない」生コンみっちゃん60年【柳内光子】が語る残コンについて

「生コンはゴミじゃない」生コンみっちゃん60年【柳内光子】が語る残コンについて

山一興産株式会社代表取締役社長、学校法人草苑学園学園長、浦安商工会議所会頭、社団法人浦安観光コンベンション協会特別理事。

映画「カルテット!」ではエグゼクティブ・プロデューサーとクレジットされている。(Wikipedia)



生コンがゴミだなんて許せない

生コンみっちゃん60年。

山一興産代表取締役社長。

第10回渋沢栄一賞受賞。

少女時代から生コンに勤しみ、専業生コングループでは日本一の出荷を誇る。

「生コンみっちゃん60年」

女の中の男前。

「アパ社長や美輪明宏らとの親交」傑物にはこの手の都市伝説は絶えない。

そんな生コンみっちゃん60年とのご縁を得て残コンに対する独特のご意見を伺うことができた。



60年間にあったこと。

これまで一体何人の人が砕石場の事故で尊い命を奪われたのか。

命を奪われるまでもなく重度の障害に苦しむ人は一体どれだけいるだろう。

セメントを製造する過程でどれだけ多くの人たちが苦しんできただろう。

今では当たり前に流通するようになった、生コン。

その生コンが当たりまえになるまでにどれだけの人たちの苦労があったか。

60年を生コンに捧げた光子さんの言葉は流石に重い。



「自分のためには仕事はしない」

生コン出荷日本一。

渋沢栄一賞受賞。

折り紙つきの成功者が語る、残コン。

多くの人たちの苦労の末に出来上がった生コンクリート。

その貴重な生コンクリートが現場で不要になったからといって持ち戻される。

さらには、ものづくりの担い手の誇りを打ち砕くような苦労を強いる。

誰も責任の所在を明確にしようとしない。

生コンにしわよせがただ寄せられる。

自分のために仕事はしない。

生コンのため、生コン業界のため。

誇りを持って苦労して届けられた生コンが廃棄物になる。そのこと自体私は許せない。



生コンはゴミじゃない。

言われてみればその通りだ。

生コンは、ゴミじゃない。

なのに、結果どうだ。

現在は残コンの大半は有効利用(再生利用など)されることなく、生コンスラッジとして埋め立て処分されている。

つまり、環境を汚している。

国土を汚している。

僕たちが作った生コンは現代のルールでは完全に活用されることなく、国土を汚している。

これが、現実だ。

多くの人の貴重な命を奪った60年間。

今や当たり前に流通する生コン。

当たり前の生コンが捨てられていることに多くの人は問題意識を持たない。

これまでに考えたこともなかった角度で残コン問題を語る柳内光子。

多くの犠牲の上に成り立っている生コンはゴミなんかにさせない。

スケールにただただ圧倒された。



「2年でやりなさい」

「7年ください。残コンがリスクではない素晴らしい生コン産業を作りますから」

面談の最期の方で感極まった僕はこう言ったところ、

「待てない、2年でやりなさい。力を貸すから」

という即答だった。

もちろん、早ければ早いに越したことがない。

できない、やれない理由をしゃべりたくない。

「わかりました。2年でやります」

こう答えるしかなかった。

「そしたら、映画つくりなさい。【生コンみっちゃん60年】ていうタイトルで笑」

「わかりました。映画作ります。僕は残コンみっちゃん18年ですから(?)」


生コンみっちゃん60年との出逢い。

たった18年のみっちゃん(宮本充也)は全く考えもしなかった視点から残コンを見つめ直すことになった。

そうだ。

僕たちが誇りを持って作り出しているのはゴミじゃない。

素晴らしい価値なんだ。

素晴らしい価値は100%活用してこそ本当だ。

魂を揺さぶられる考え方だ。


生コンみっちゃん60年と生コンの本当のあり方。

「生コンはゴミじゃない」という証明を模索することになる。

その一端を担えることに誇りを感じる。

78歳柳内光子。

僕の母も78歳宮本みよ。

僕を導いてくれる人はいつも女性。

このご縁を必ず形にする。

誇りある生コン産業。

下請けじゃない生コン業界を作り上げるこの仕事に人生を捧げたい。

生コンは素晴らしい。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士