2022/08/19
《8月20日見学会》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#7
残コン問題がいよいよ終焉しそれは問題ではなく全ての人に開かれる機会に変貌する瞬間を見る。明日(2022/08/20)は生コンを学ぶ人・使う人・作る人が10名以上集まり岡山・白石建設が運営する砕石場で世紀のデモンストレーションが予定されている。
残コンステーション最終形態 見学会
⚫︎招待リンク:https://discord.gg/uQmkhY5P?event=1009249166511317112
現在参加表明をされている法人・団体は以下の通り。
白石建設、横浜国立大学、大成ロテック、日工、PUMP MAN、丸壽産業、JIC、渋谷建材、陽光物産、長岡生コンクリート...。
何だか、日本の生コンを変えてしまいそうな面々が勢揃い、現在参加者は10名を突破している。
11時30分に15人定員のバスを用意してくださっているようなので参加希望者はまだ数名までならバスに乗れると思うよ。
残コンステーション最終形態おさらい
残コンステーション(動画)で生成された造粒骨材(若材齢)を原石と見立て砕石製造の工程にかける。
得られた砕石・砕砂。
集塵機で捕集されたフィラー。
この設備を多くの知恵にさらし見学することでアイディアを出し合いポータブルでありかつコンパクトに生コン工場にビルトイン可能な残コンステーション最終形態のあり方を模索する。
砕石・砕砂の出口
白石建設によれば生成される砕石・砕砂はなんとJIS A 5005の要求を満足する。
おそらく残コンを若材齢のうちに処理してしまうから容易にセメントペースト分を回収することができるのだろう。
つまり、その得られた骨材はJIS A 5308 工場での採用が可能ということを意味する。
残コンステーション最終形態運用事業体(仮)が生コン工場から残コンを購入する。
生コン工場からしたらこれまで捨ててお金を払っていた残コンを買ってくれるってんだから神様みたいな存在だ。
運用事業体はその購入した残コンをその場(生コン工場の敷地内)で砕石・砕砂・フィラに変換する。
出来上がった砕石・砕砂(JIS A 5005適合品)を生コン工場に販売する。
人件費 + 減価償却費 ÷ 生産量 が骨材原価となるが、高騰するV骨材の現状から考えれば経済合理性は保全できそうだ。
何せ、運賃がかからないのだからその点で既に省エネルギーが実現している。
みんな大好きSDGs、脱炭素、CNってやつだ。
フィラの出口
集塵機で捕集されたダスト(フィラ)。
ここにこそ無限の可能性を感じている。
みんな大好きSDGs、脱炭素の時代、豊富にCa(OH)2含むこちらのフィラは既に大気中のCO2を吸収固定していると推測できるからだ。
今後研究機関らによりその固定量が測定され公式に評価される。
「このフィラxxkgあたりxxkgのCO2を固定している混和材(CCUS)です」と謳うことができる。
⚫︎後添脱炭素混和材
(※写真は水溶性のパッケージに封入されているre-con ZERO EVO)
(※水に溶ける袋に入った混和材がドラム投入され生コンに作用し流動性を高める)
例えばこのフィラを後添脱炭素混和材としてゼネコン・工務店が到着した生コン車のドラムに投入する。
さながらレオパックを利用するかのように。
そのことで生コンクリートの品質にどのような好影響がもたらされるかは今後の研究に委ねられるものの、その行為は明らかにみんな大好きカーボンネガティブ(CN)、SDGs、と評価されよう。
つまり、構造体に特段マイナスの影響がなく、むしろ性能改善が見られるようであれば、「使わないゼネコンはいねえ」となる。
脱炭素時代レオパックよりも身近な後添混和材になるんじゃね。
⚫︎エコスルCN
写真はエコスルプラス。
⚫︎参考記事:《エコスルCN》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#2
今後このフィラが圧送における生コン誘導(先送りモルタルの代替材)として利用可能かの検証がPUMP MANらによって実施される。
おそらく、間違いなく、行ける。
現在安藤間らが窓口としてNETIS申請が行われているエコスルシリーズ。
「先送りモルタル対比でエコスルCNを1回代替しただけでxxkgの二酸化炭素を吸収固定しました」
きちんと測定され公に評価されるようになる。
「使わないゼネコン・工務店はちょっとどころかだいぶ痛い」
そんな時代がやってくるだろう。
残コンステーション最終形態「鍵」は業態化
多くのタレントを集め夢広がる残コンステーション最終形態ではあるが今はまだ単なるデザインでしかない。
確かに上述は実現可能であるはずだ。
無理がなく、どこにも澱みがないフローを描けている。
それぞれの役割を果たすパートナーも揃っている。
ただ、例えばこの設備を生コン工場に販売し運用を生コン工場に任せる、は現実的ではないと僕は考えている。
相手は生コン屋なのだ。
生コンを製造・出荷することが仕事であり、砕石・砕砂やフィラを製造して販売する(自家使用する)ことが仕事ではない。
これまでの事業提案の歴史の中で嫌というほど実感してきた。
だからこのフローを担当する事業体が必要となる。
新業態の創造だ。
誰がやる?
うち(長岡生コンクリート)がやる?
白石建設がやる?
なんかしっくりこないが、そのうち答えは走っていたらいつの間にか出てるだろう。
とりあえず、この残コンステーション最終形態、まずは生コンポータルにとっとと建てちまおう。
ICC(生コン製造)から(へ)の残コン購入(砕石・砕砂販売)から始めよう。
明日、白石建設(岡山)には多数の業界関係者が集まる。
門戸は開かれている。
もし関心を持ってる人がいたらぜひ立ち合ったらいいと思う。
すげえ人ばっかりで楽しいですよ。
雑魚が集まって傷なめあってるようなイベントとかに参加してると雑魚がうつるよ。
一流と一緒にいよう。
それが退屈せず暮らせる唯一の方法のようです。
宮本充也