2022/09/21
【静岡】「多様に広がる残コン砂の用途開発。やるよ! 来週末10月1日(土)はLSSに配合される砂としての適応を探るTB会」
残コン砂(残コン造粒物からフレッシュな状態で粗骨材を取り出した後に残ったモルタル)の用途開発が同時多発している。中でも有力な候補の一となっているのが、スラモルや流動化処理土など流動性のある埋め戻し材料への適応だ。
流動化処理土のモルタル配合への適応検討
流動化処理土とは??
製造:ICC(伊豆中央コンクリート)、施工:鴻工業所(LSS 大型、4.2m3)、沼津港湾 廃止管充填工事。
主要都市にはおよそ流通している「流れる埋め戻し材」こと流動化処理土(や、スラモルその他)は写真現場のように廃止管などの地中空洞を水のように満たし(埋め戻し)、セメント水和反応により所定の強度(周辺地盤道東程度)に硬化させるマテリアルだ。
当社らでは10年来こちらのマテリアルに取り組んでいる。
残コン × 流動化処理土 可能性を探る
先日、今では伝説として語られている「岡山残コンステーション最終形態視察バス旅行」で見学した残コン砂。
《最強のCCUS流動化処理土》「クローズドループ・資源循環へ向かう最強の未利用資源【残コン】争奪戦が始まる」#9
豊富にCa(OH)2を含むため、CO2固定できる本マテリアルは「副産物」が出自であるものの高付加価値が期待されている。
「流動化処理土の砂に使ったらどうだろう」
こちらは現在国プロで共同中の横浜国立大学細田暁先生から上った意見。
例えば当社らICC(生コン製造専業LLP)でも製造している流動化処理土にしようされている砂として本残コン砂を適応する。
発生箇所と製造箇所が同一。
物流コストゼロ。
1,232円安くなる流動化処理土の環境性能
こちら、当社らで取り組んでいるLSSモルタル配合表。
砂が308kg利用されている。
現在砂は急騰しており、kg/4円(4000円/t)で購入しているという。
つまり、308kg × 4円 = 1232円 がLSS製造に占める原価となっている。
それを、残コン由来の残コン砂に置換する。
原価▲1232円/m3 となるため、1m3出荷毎に従来品に比べてICCは1232円儲かってしまうのだ。
こんなにすごいことってある?
さらに、環境性能について触れたい。
通常、砂は砕石場からダンプトラックなどでCO2をバンバン焚いて工場に持ち込まれる。
先ほど物流コスト0と述べたが、輸送時のCO2排出ゼロもうたえる。
さらに、原材料は「残コン」なわけだから、副産物という設定で考えればCO2発生ゼロ。
そのゼロカーボンマテリアルにはCa(OH)2が分段に含まれているわけだから、CO2 と反応して CaCO3 + 2H2O に変化させたら、カーボンネガティブが達成される。
この点については細田先生全く興味なさそうだけど笑。
安くて環境負荷ゼロって汗。
10月1日TB祭り in NR・KR 開催!!
「庭コン・生コンポータルの試験センタープロジェクト《kr 4期工事》が年内着工」
各位
9月30(金)または10月1日(土)いずれかで各種試験練り祭りを当社で開催します。
▶︎高流動コンクリートに後添フィラを投入して材料分離抵抗性を保全する
▶︎残コン砂(フィラ+再生砂)をポーラスコンクリートの結合材(オコシ材的な)として適応する
▶︎流動化処理土・スラモルのモルタルとして、残コン砂(フィラ+再生砂)
▶︎その他、最近トレンドになっている各種
みなさまから特段の反対意見がない場合は、土曜日にTBとしたく存じます。
また、前日・当日にkrでささやかながら小宴をご用意し、次回生コンキャンプなどについてのディスカッションができればと思っております。
以上、よろしくお願いします。
そろそろ秋も深まってきましただし当社らではこんな企画を立ち上げた。
こちらをご覧いただいていて興味関心のあられる方はどなたでもご参加できます。
前日は金曜日で細田先生ご一行様とワクワク現場視察を千葉で予定している。
返す刀でみんなで伊豆に到着してどんちゃん騒ぎ(krですからもちろんコロナ対策万全です)。
からの、翌日TB祭り。
からの、連チャンでkrでどんちゃん騒ぎという毎度ながらハードそーなイベントを立ち上げました。
参加希望は僕にDMあるいは生コンポータルの受付フォームから待ってるよ。
というわけで、いろいろなものが誰かの意図とは離れて創発的に生み出されている。
興味関心は人それぞれ。
全員が同じ目的を共有する世界なんて気持ち悪い。
みんな違ってみんないい(金子みすゞ)的な。
現在の生コンポータルキラーコンテンツ「オワコン」はまさしくポーラスコンクリート(透水性コンクリート)と残コン(資源循環社会の鍵)が融合したようなプロダクトだ。
それができてから今度は流動化処理土、また、以前も紹介したように高流動コンクリートの材料分離抵抗性を補助する混和材など、次から次へと残コンの用途開発が多様に生まれている。
「水の次に流通する」と言われる生コンは流石にその裾野が広大なようだ。
今日はこれから東京2連泊です。
なんか寝坊してブログ書き上げるのこんな時間(2022/09/21/14:52)になっちまった。
というわけで、今日も残り後半戦楽しみます!
また次回!!
宮本充也