2022/08/04
【伊豆】《こどもの声に応える》「世界一有名な半島」 創発で描かれるストーリーが始まっている #6
昨日ロテックのパイセンと池上さんと三人で伊豆の国市を訪問した。教育、都市計画などが専門の方々との協議の中で伊豆の国市の各所に観光インフラとしての「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」が舗装として実装されることになる。
子供の声を吸い上げる
インフラ整備ってとかく声の大きい人の意見が通りやすい。
「ここに信号つけろ!」とか「家の前に横断歩道を作れ!」みたいな。
長く地域にいる人で引退とかしちゃったら湯水のように時間を使えるからしつこく要望を出す。
役所も対応が疲れるから結果それで決まる。
これ、地方行政あるあるだと思う。
でも、そんなんじゃ、本当にいいインフラってできない。
まずは市内の学校に実装
⚫︎参考記事:【伊豆】《故郷に恩返し》「世界一有名な半島」 創発で描かれるストーリーが始まっている #5
伊豆の国市立長岡中学校の駐車場(砕石舗装)。
伊豆の国市立長岡南小学校。
写真は正面だが裏手にはこちらも砕石舗装の駐車場がある。
まずは、こちらの駐車場をフィールドとして、CN・環境にやさしいコンクリート舗装の試験施工が行われる。
舗装される。
教育施設の役に立つ。
この夏休みに、なんとかその辺のところを形にする。
PTAの要望に応える
例えば、この機会を活用してPTAに接触する。
声の大きいばかりのお年寄りの要望ではなく、子供が通学しているスクールゾーンの舗装やインフラに関しての悩みや意見を集約する。
大人よりも顔の高さが低い子供たちに、パイセンや僕たちの専門分野「舗装」「コンクリート」を通じて貢献する。
ちなみに、僕の下の子は今小学校3年生で、まさに長岡南小学校に在学中である。
お父さん、頑張っちゃうよ、である。
参考記事:【伊豆】「世界一有名な半島」 創発で描かれるストーリーが始まっている #3
こちらも市内の旅館・八の坊の駐車場に試験的に実装されているオワコン(温泉、残コン造粒骨材)を見学することができる。
裸足で歩ける程度にしか温度の上がらないコンクリート舗装(透水)でスクールゾーンを舗装する。
打ち水しながら通学する。
子供たちが打ち水しながら涼しそうに歩いている様はきっと相当バエルはずだ。
絶対ニュースになるなこれ。
社会・理科の教育に結びつける
立て看板もいいかもだけど、QRコードを凝らしたプレートを舗装に貼っておく。
なんでも、最近市内の学校では生徒全員にタブレットを配布しているそうだ。
その舗装がCO2を吸収固定している理屈を説明したページに飛ばす。
(「世界一有名な半島」というHPを作る予定)
そこでは、Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + 2H2O 化学反応の理屈が子供でもわかる内容で説明されてたりする(理科)。
あるいは、SDGsの観点からこのコンクリートがいかに社会貢献を果たしているかを学ぶ(社会)。
通学路が理科や社会の勉強となる。
そんな話題で盛り上がった。
喋ってて気づいた。
僕、いつの間にか大人になってた。
子供たちのことを本当に慈しんでいる大人になってる。
初めて湧いた実感かもしれない。
これ、社会人だ。
しかも、結構いけてる部類の。
道は縦割り・階層関係なくあらゆる全ての地域をつなげている
あらゆる産業やセクターが抱えている現代の病魔は「縦割り」「階層」による「分断」だと思っている。
こちらも教育機関である横国大にこの日曜日訪ねた時もセッションのテーマは「分断」についてだった。
⚫︎参考記事:《コンクリートサロン》「コンクリート業界で本音をぶつける機会はあるだろうか」 #2
⚫︎参考記事:《コンクリートサロン》「コンクリート業界で本音をぶつける機会はあるだろうか」 #3
分断があるから、理解が進みにくく、結果として尊重は生まれない。
疑心暗鬼が立ち込める。
それは、地域や国、行政全般にも言えることかもしれない。
俺は、伊豆の国市の市民、あいつは沼津市民。
そのように分けて考えているのは当のぼくたちだけで、その地域を訪ねる旅行者はそんな都合を歯牙にもかけずに伊豆を楽しんでる。
そして、パイセンに教わってはたと気づいたのは、「道」はそんな分断をどこ吹く風であらゆる地域をつなげているという事実。
「道」に縦割りや階層は関係ない。
国交省、県市町、あるいは沼津市や伊豆の国市、全てをつなげる存在としての「道」。
そして、その「道」の利便性を向上させるのに貢献している「コンクリート」。
伊豆の国市が出発点となりあらゆる全ての地域をつなげる。
このプロジェクトに招く。
そのことで地域や国の流動性はさらに高まる。
まずは、子供たちの気持ちに大人として応える、そんな貢献から始まる。
きっと、自然に、共感してくれる人は現れるはずだ。
僕たちが何か企てる必要はない。
自然に生まれた循環はさらに自然にその輪を広げて多くの人々に幸福をもたらすことになるはずだ。
#世界一有名な半島
いつ始まったかわからない終わりのないストーリー。
いよいよ具体的な像を結び始めることになった。
宮本充也