2022/03/04
【プロジェクト】大阪万博残コンゼロ 《残コンさんいらっしゃい!》 YouTubeトーク番組 (RRCS・大阪兵庫工業組合)
昨日キックオフが開かれた「大阪万博残コンゼロ」プロジェクトには30〜40代のコンクリート技術者らが参集し闊達な意見交換が行われた。リストにもあるように、業界の偉人らに温かく見守られるこのプロジェクトはどんな「ゴンタくれ」も許される。ガンガンやっちゃおう!
「残コンさんいらっしゃい!」
オープニングはメンバー各位の自己紹介。
続いて、座長・船尾孝好(大阪兵庫工業組合)による議事進行。
プロジェクト名「残コンさんいらっしゃい!」に決定?!
「プロジェクト名はZOOMチャットでアイデア出し合いませんか?」
副座長・福山智子先生(立命館大学)の声かけでチャット大会が始まった。
「1個、2個、残コーン!!」
往年のサンコンさんのギャグに準えて全力で投入したのだったが、誰からのリアクションも得られることはなかった。
いいと思ったのに。
絶対、諦めないで、いつかどこかの会合で必ずぶっ込んでいきたいと思っております。
それはさておき。
さすがは、JIC森先生。
「残コンさんいらっしゃい!」
ついつい、「残コンさんいらっしゃい!に1票」と賛同してしまった。
往年の桂三枝さんのギャグ「いらっしゃーい」はまさに関西・大阪を象徴している。
そして、新婚の部分をなんと残コンに置き換えるというこの機知とユーモアは笑いの街大阪らしい。
新婚というワクワクする素敵な言葉にネガティブワード「残コン」を当てたわけだ。
素晴らしい。
会議中、僕は終始笑い続けていた。
とっても楽しい。
その後、僕は勝手に以下のようなYouTubeにおけるトーク番組を企てている。
「残コンさん、いらっしゃーい」
司会:サンコン(船尾さん)・福山先生
ゲスト:ゼネコン・生コン工場(カップルで手を繋いで登場)
残コンをめぐるなまなましい話題を時にユーモラスに展開。
新婚さんいらっしゃーいのパロディとして。
毎月大阪兵庫生コン工業組合を収録会場として。
聴講者も何人かいた方が盛り上がると思います。
これ、ぜひ、協力させてください。
RRCS事務局らにより残コンさんいらっしゃいLINEグループが早速立ち上がった。
こちらに、コアメンバーやオブザーバー各位が順次招待される。
あまり、仕事、って感じで、義務感とか責任感とかでがんじがらめになりたくないし、僕は絶対に真面目にならないつもりだ。
自己紹介の時に、「野口先生、坂田さんが見守ってくださっているので、全力でゴンタくれます」と申し上げた。
坂田さんの自己紹介の中にも、「楽しんで」というワードが散りばめられていた。
先日のRRCS座談会でも野口先生は相当ノリノリでこちらのプロジェクトについて語られてもいた。
史上最高のゴンタくれをかまして誰もがあっと驚くような。
そんなプロジェクトの名前としては「残コンさんいらっしゃい!」最強なのではないか。
どこにも真面目がないし笑。
ケタケタ笑いながらものすごい成果を出しちゃダメ?
冒頭の自己紹介で数名からいくつか指摘があった、NEDO・GI基金との関わりについて。
「NEDO採択の条件に《他グループ協調して》というのがあった。そして、そのグループメンバーは全てここにいる」
偶然ではあるにせよ、それは事実だ。
そして、CO2固定には「残コン・スラッジ水の利用」というテーマが明記されている。
CO2固定化において「飽和水酸化カルシウム溶液の泉」(東京大学石田哲也先生)としての「残コン」を利用しない手は無いのだ。
目的達成のためには無数のハードルがあることくらい誰だって知っている。
キックオフに際しては是非そういったネガティブ発言は控えたいと思う。
誰かに指摘されるのではなく放っておいてもそう言ったハードルは僕たちが前進する過程で眼前に立ちはだかる。
特に、プロジェクトが生命力を増し力強く成長していく過程においては、僕はユーモアがすごく大事だと思っている。
真面目は悲壮感や消耗・疲弊しか産まない。
「問題ではなく機会に着目する」
これは鉄則であるはずだ。
楽しい方へ、楽しい方へ、全力で走る。
問題や課題ってのは誰かから教わって手取り足取り解決手段を学ぶもんじゃない。
自分自身の意思によって前進する過程でその人(や団体)固有の課題や問題が立ちはだかる。
たとえ経験豊富であらゆることをご存知のオブザーバーであったとしても僕たちの前にこれから立ちはだかるであろう問題を先回りしてお知らせいただく必要はない。
問題は自分達自身で知覚してこそ心から解決すべき問題となり、その上で解決されてこそ僕たちの成長の糧となる。
後進を守りすぎるのは良くない。
だから、真面目な先生があんまり先回りして問題や課題を指摘すると、学校のようにつまらない空間になっちゃう。
このプロジェクトにおいてそれだけは避けたい。
僕、とことん、ゴンタくれます。
廊下に立たされようもんならバックれます。
そこんとこよろしくお願いします。
もう、1年もすればきっと大阪万博建設工事は始まってしまう。
なんと生コン想定数量300,000m3。
船尾さんによれば、仮に残コンを3%としたならば想定される残コン9,000m3。
仮称「残コンステーション」を本プロジェクトが主導となって設置し、(「残コンさんいらっしゃーい!」というノボリが設置されるのだろうか笑)残コンを受け入れる。
そこに持ち込まないゼネコンは酷い目に遭う笑。
残コンステーションではRRCSらで議論されている各種テクノロジーやプロダクトで残コンは循環に向かう。
残コンだったそれらは新しいマテリアルやプロダクトとして大阪万博建設に還元される。
美しいストーリーが始まる。
そして、業界は気づくのだ。
「残コン、再利用できてるじゃん」
そんで、大阪万博で示されたそのことは、広く世界にも示される。
「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」
それを、プロジェクト「残コンさんいらっしゃい!」が果たしてしまう。
ちなみに、このプロジェクト、少なくとも僕は絶対に真面目にならずに突き進むつもりです。
ゼネコン・道路会社・生コン工場各位らは「残コンさんいらっしゃい!」というふざけたプロジェクトとどのような顔をして協議をするのだろうか。
真面目な顔してたらそれこそ笑い物である。
笑いの街、大阪で始まるこの舞台。
とことん笑い飛ばせたら本望である。
宮本充也