2022/12/18
#JISを変えよう 「イワモルとは残コン造粒骨材を用いたモルタルのことで流動化処理土の代用として使えます」
#JISを変えよう 人や組織は外部からの干渉で変化することを拒む。現代求められているコンクリートのあり方とは。変える、ではなく、変わる。イワモル、オワコン、オコシコン、他、自らの努力で可能なコンクリート産業を模索する。
残コンステーション イワモル オワコン オコシコン
イワモル打設後2日経過
打設後2日経過したイワモルの上に立ち入っても沈まないことを確認している様子。
打設中のイワモルは液体状。水のように空間を充填しそのまま周辺地盤に応じた強度を発現する。
生コン屋はこれまでゼネコンや工務店から押し付けられて泣き寝入りしてたが、こうした市場が広がれば押し付けられた残コンでゼネコンや工務店から金取れるな。
これからの生コン工場は残コンステーションがスタンダード
残コンステーションで得られた造粒骨材はもともと残コンだったため安価に製造される。
造粒骨材はトロンメルなどでふるいにかけられ、細骨材と粗骨材に分けられる。
「貯蔵ビンに空きがない」。できない理由の解消として、計量ホッパーやポータブルベルトコンベアなどを駆使してJIS外生コン(イワモル、オワコン、オコシコン他)は容易に製造される。
「今まで捨てていてコストになっていた」
そんな残コンだから、残コンステーションで加工することでただ同然骨材が作れるってところが味噌なんです。
JISに頼らないコンクリート産業を!
オワコン
造粒ポーラスコンクリート「オワコン」の原材料は普通生コン(JIS不要)にY弾(高分子)を投入・攪拌することで得られる。
生コンクリート同様土間コンの材料として用いられ保水性が高いため急ぐ必要のない転圧コンクリート舗装(ポーラスコンクリート)。
すぐ「JISは?」って言い出す。
ルールなんかに行儀よく従ってたら結局都合よく利用されておしまいだ。
てめえら、暴れろ。
オコシコン
ポーラスコンクリートは非構造体として利用されるためJISの要求は及ばない。95:5とアスファルトに対して押されているコンクリートだが、こうした分野(外構、歩道など)を端緒に市場が広がれば残コン造粒骨材の出口が開かれる。
先行モルタル や から練りコンクリート
ポンプ打設に先立ち用いられる先送りモルタルは型枠内部に投入されない。残コン造粒骨材(細骨材)を用いることに制限はない。
から練りコンクリートもまた JISマークがつけられない製品であるため出口として有効。
残コンで若手職員をいじめてブラック企業とか言われる前に、こうした先端技術を積極的に取り入れろってことだ。
#JISを変えよう
JIS A 5308 は その長年の歴史から構造体としてのコンクリートの安心・安全を支えてきた。一方、ラストワンマイルでは無駄にJISにとらわれることで新しいコンクリートへの挑戦が進まない弊害も見られる。
昨日つくづく思ったことには #JISを変えよう って息巻いてみても結局それらは徒労に終わるんじゃないかってことなんだ。
「意思決定はシステムに対する干渉でありショックのリスクを伴う」(P.F.ドラッカー)
人や組織は外部からの干渉によって変化することを拒む、それは、JIS規格だって同じことだと思うんだよね。
だから、僕たちにできることは、自分たち自身が変わること。
つまり、JIS外や組合外の分野でも可能なものづくりに励むってことなんだ。
イワモル、オワコン、オコシコンと、これまで幾つかのイノベーションを経験してきた。
きっと、この道程の先に、結果として、 #JISを変えよう が出現する。
産業人や社会にとって理想的なコンクリートが実現する。
そのためにも作るだけじゃダメ、それを、伝える行為が両輪で作用して、きっと世界の景色は変化するんだろうね。
残コンさん、残コン姐さん、引き続きよろしくおねシャス!
作者・宮本充也