2022/02/11
【JISを変えよう】「大阪万博・残コンゼロに関するアイデアについて」 #1
大阪万博・残コンゼロプロジェクトが発足する。そうとなると、20年以上残コンをライフワークとしてきた僕の魂が震え出す。何をしている時でも頭の中では残コンをゼロにするためのアイデアが鳴り止まず目眩く。理屈を形にする実装が僕たちラストワンマイルの仕事。
⚫︎参考記事: 【JISを変えよう】「有志らによる《大阪万博・残コンZEROプロジェクト》発足」
万博・残コンゼロ
⚫︎参考記事: 《エコスルプラス》「全てのSDGsバッヂを背広につけESG評価にさらされている企業の皆さんへ」PUMP MAN
まず、簡単なところから言えば、生コン打設における先行モルタルを撤廃。
なぜ簡単かと言えば、生コン工場はそもそも先行モルタル(1:3モルタル0.5m3など)を歓迎していない。
どちらかと言えば、すぐにでもやめたい。
大体、クソ忙しい朝イチに要求され、配車を苦しめる。
さらに、0.5m3という小ロットで儲からない。
あまつさえ確実に残コンとなり戻ってくる。
だから、「やめるよ」と誰かが言ってくれたら、「はい!」と大歓迎。
一方、圧送業。
今回のプロジェクトは船尾さんと言って大阪兵庫工業組合の技術者。
いわば、ご当地のエースと言っていい人物。
そんな人物から地元の圧送業界にお声がかかる。
ぶっちゃけ、圧送業者からすれば、「モルタルだろうと、他の先行材だろうと、どうだっていい」と言ったところかもしれない。
要は、生コンさえ通れば、それでいいのだ。
そして、世の常として、「これまでやっていることを変えたくない」というのが本音。
だから、仮にモルタル0.5m3の撤廃にご協力いただくのであれば、何らかのインセンティブを用意したらどうだろう。
これまではモルタル0.5m3を通すことによって圧送業は何らかの恩恵を受けることはなかった。
たとえば、エコスルプラスを通すことに協力する圧送業はそのことに対する報酬を得るなどだ。
そして最後に、ゼネコン。
まあ、彼らも生コンさえ打設できれば、なんだっていい、ってのが本音だろう。
たとえば費用がモルタル0.5m3よりも安くて、ちゃんと配管を生コンが通って、つつがなく生コン打設が完了すればそれで構わない。
それに、ブームで生コン車にモルタルを戻す作業がなければ(少量の先行材と混じった生コン・残コン)を処分できれば、そちらの方が安全面でも理想的だ。
ちなみに、エコスルプラスは以前実験ベースだが200mの配管を通した経験がある。
業界初である。
⚫︎参考記事: 《爆誕》「200m配管をセメントゼロ・カーボンゼロ・環境負荷ゼロで誘導する革命的な先行材(モルタル代替材)」《エコスルプラス》PUMP MAN
モルタル0.5m3の必要性は事実上消滅している。
さらに、最終最後の先行材の処分と、混じった生コン・残コンの処分。
まず、エコスルプラスの成分は単なるシリカだ。
つまり、砂だ。
「その辺に撒いておけ」でOK。
また、少量の混じった生コン・残コンについてはセルドロンやら残コンキラーやらが有効。
⚫︎参考記事: 「老舗《ヤブハラ》が参戦?!いよいよ温まる残コン市場の役者が揃う」PUMP MAN・残コンキラー
薬剤をふりかけてスコップや重機でかき混ぜて仕舞えば、それはRC砕石になる。
現場内で循環させることができる。
いや、「その辺に撒いておけ」でOK。
現場の地面なんて大体RC砕石とかが敷かれているのだから。
それと同じことだ。
とまあ、こんな感じで、理論上はポンプ打設における残コンゼロは達成されている。
何事もそうだが、その理屈上を形(実装)に向けるのが、僕たちラストワンマイルの仕事。
この手の話題になるとまたぞろお金の匂いを嗅ぎつけて有象無象がうじゃうじゃうじ虫のように湧いて出てくる。
全圧連を私物化しようとした(まだしてる?)三重のポンプ屋とか、福井のポンプ屋とか。
まあ、彼らは今回は来ないだろうけれど、似たような奴が来るんだよね、ちゃっかり僕のブログ読んでる人。
で、ちゃっかり似たような製品を作っちゃうんだよね。
毎度のこと。
まあ、でも、お祭りは楽しい方がいいし、蹴散らしてあげるから、たくさんおいで。
一旦出来上がった舞台(プラットフォーム)には参加者は多い方がいい。
僕だって、GNNの時のように、「結局みつやがもうけたいだけ」と20も離れた横浜の同業クソジジイに言われるようなことはごめん被りたい。
公正明大で適正な競争を楽しもう。
#2に続け。
宮本充也