2022/03/16
#JISを変えよう 「生コンロスと生コンロス再資源化ステーションとJIS規格と日本の法律についての検討」
#JISを変えよう 万博残コンゼロプロジェクトは、残コンという名称をここであらためて、「生コンロス」という一般にわかりやすい言葉として座長・船尾サンコン(大阪兵庫工組)より提案された。僕にとってはライフワークと言っていい「残コン」に今大いなる変化が生まれようとしている。
「残コン」から「生コンロス」へ
ガッキーロスなんて言葉があったし、真面目ではフードロスなんて言葉も囁かれる。
言葉って重要だ。
「僕のライフワークは残コンです」
一般には、は?である。
「あたしの研究は生コンロスについてです」
ああ、なるほどね、ってなんとなくだが、わかる。
言葉は武器だ。
以下は、座長・船尾サンコンよりプロジェクトメンバーに示された文書を抜粋したい。
最初、これ見たとき、鳥肌に近いものを感じた。
⚫︎生コンロス問題として社会に提言
⚫︎ほる生コンで甲子園球場てんこ盛りになるで!
⚫︎ほる生コンでハルカス建つで!
なんて、素晴らしいネーミングセンス、言葉のセンスなのだろう。
せやねん。
この感覚やねん。
(関西人ではない人間が関西弁を使おうとするとすぐにボロが出るためこの辺にしておこう)
キャッチーなネーミングでまずは突破口。大切なのは法律でもJIS規格でもなく認知・社会問題化
個人的に残コン、もとい、生コンロスとの闘争は長い。
その歴史は20年以上。
残コンソリューションなるものに出会い興奮しそこからその普及にも携わっている。
多くのプロダクトに出会ってきた。
自分で生み出したものもある。
そして、発注機関やゼネコン・工務店・生コン工場、関わるほとんど全ての人に総当たりすると、必ず言われることが以下の通りだ。
「実績は?」
「JIS規格は?」
「法的にどうなの?」
この手の質問をする人、今ならわかるが、問題を認知してないしそもそもなるべく厄介なことに立ち入りたくないと思っている。
20年以上、「最後の一人になってもやり抜く覚悟」で続けてきた残コンだが、座長・船尾サンコンにより広く世間に見出されることになる。
ここからさらにシフトチェンジして、僕自身も前のめりで突っ走りたいと思っている。
で、件の質問、「法律」「規格」的に残コンはどうなのか?
答えは、「残コンがそもそも法的な位置付けを持っていないため、やったもん勝ち。既成事実をガンガン作っちまえ」となる。
皆さん多分に勘違いされているようだが、法律があって、現実があるのではない。
逆で、現実(問題など)があって、そこから法律や規格が生まれる。
そのプロセスを逆に考え、「法律は?」とか「規格は?」とか抜かすのである。
先に、現実があって、そこから、いろんな研究や実装が進んで、必要に応じて法律や規格が生まれるのだ。
「セメントと水が反応すると固まる」
という現実が何万年か前にあって、だからこそ、その現実に対して多くの研究者や事業家が研究したり実装したりすることで、秩序をもたらすべく規格や法律が生まれたのだ。
規格や法律から論じる愚を犯してはならない。
そして、残コン・生コンロスも同じだ。
「生コンロスファースト」。
そんな残コンロス問題の解決策「生コンロス(Loss Concrete)再資源化ステーション」はどのように運用されるべきなのか?
これまでも何度も感じてきたことだが、残コン・生コンロスを取り扱おうとすると必ず、「廃棄物処理法」とか「建設リサイクル法」を持ち出す。
「残コンを受け入れたら、それ、廃棄物処理法違反じゃないか!」
とめくじらを立てるわけだ。
そんな彼や彼女に僕からこうお伝えしたい。
「え?てことは、余らせたゼネコンさんは場外に出すときにマニフェスト交付してるんですね?」
黙れ、小童。
こちとら、20年以上生コンロスと格闘している。
年季が違う、出直してこい、である。
上述の通り、まずやらねば始まらない。
既成事実を作ってから、そこから、規格だの法律だのを整備していくのだから、始める前から規格だの法律に縛られたら革新なんか生まれないんってことなんだぜ。
では、どのような建て付けで生コンロス再資源化ステーションを運用するのか?
以下は宮本の私見であり、プロジェクトメンバーらともいずれ共有したいと思っている。
1つ、残コン・生コンロスは発生した時点では産業廃棄物ではなく未利用資源である
1つ、生コンロス再資源化ステーションは発生させたゼネコン・工務店から「再資源化代行手数料」などの名目で有償で残コン・生コンロスを受け入れる
1つ、各種技術(造粒化、ブロック化など製品化)で再資源化
1つ、カーボンネガティブ制度のように「生コン(残コン)ネガティブ」として再資源化製品を発生させたゼネコン・工務店向けに販売する
ほら、ね。
ぐるっと循環したね。
どこにも「廃棄物」なんて書かれてないね?
でもさ、みんな、理屈ではわかってても、当事者になるの怖いよね?
わかるよ。
僕だって、怖いよ、干されたりするの。
でも、大丈夫。
見て、この名簿、オブザーバーの錚々たるお歴々(あ、下の方の数名は別として。だったら、削除しておけよっ、とセルフツッコミ)。
ね?
この人たちが僕たち私たちを見守ってくれている。
だから、なんんも、なんんも、怖いもんないってわけ。
徹底的にゴンタくれたとしても、ちゃんと守ってくれるってわけ笑。
20年以上の怨念がこの春ようやく「倍返しだ」の局面に入ろうとしていることに万感の思いが去来する。
#JISを変えよう
JISだって単なる規格だ。
現実があって、それを取り締まったり規制したり活性化させたりするための「手段」でしかない。
びびるな。
かえちまえ。
変えるだけのメンツは揃っている。
そういうことなのだと思う。
フルコンタクトで走り倒します。
#JISを変えよう
もっと言えば、法律も変えちまえ。
宮本充也