2022/03/08
#JISを変えよう 「前代未聞の同時多発実験《残コン造粒》《造粒骨材コンクリート》が始まる」RRCS
昨日(2022/03/07)明治大学小山先生主査を務められるRRCS・残コンリサイクル分科会の説明会がオンラインで開催された。RRCS加盟工場を中心に40社以上の参画が見られ、生コン工場による前代未聞の同時多発実験が始まろうとしている。
残コン造粒骨材のJIS化へ!
40名超の生コン工場関係者が集うオンラインミーティング。
なまりんちゃんがいたからギョッとしたが和歌山県工業組合さんがご参加されているようだ。
そう考えると、他にも兵庫、大阪、宮崎、福島といろんな地域の公式な団体も参加されているRRCSってすげえ。
明治大学の小山先生なんていわゆるJISを作ってる人。
昔はとても気軽に話せないように認知されていたはずの人だ。
そんな人や、工業組合の方々、そして僕のような生コン工場の人、あまつさえどこぞのアウト工場が一堂に会して残コンを議論していることがそれこそ「事件」だ。
20年前には考えられないことだった。
本当はZENNAMAあたりが何年も前に実施していてもいいような話だが、実際はそうはなっていないのはなんでだろうか。
謎は深まるばかりである。
安藤ハザマの白岩さん(RRCS・残コンリサイクル分科会副主査)の実験概要の説明に移る。
辿々しい要点を得ない司会は土井氏(グロースパートナーズ)だが、彼は僕に対して一度も約束を果たしたことがないため、僕も彼からのお願いに対しては一つとして約束を履行しないつもりだ。
世の中そんなに甘くない。
波乱含みだが3月から同時多発の実験がいよいよ始まろうとしている。
全国40工場における残コン粒状実験並びに粒状骨材を利用した生コンクリートの製造実験
実に奇妙なことが起きようとしている。
建設リサイクル法で定義づけられている、コンクリート塊、建設発生残土、アスファルト塊、木材などの副産物(廃棄物)と違って、「残コン」には法的根拠がない。
法的根拠がないのに、JIS規格を作ろうっていうじゃあないか。
世の中に認知されていないことによって問題が解決されていない「残コン」というものを料理するにあたって一番重要なのは「議論」ではなく「既成事実」である。
簡単に言えば、「やっちゃう」ということである。
事実を作りさえすれば、理屈は後からついてくる。
理屈(法的根拠や規格の類)がないため、ラストワンマイル(生コン工場)はこれまで苦しんできた。
夕方大量に持ち戻されてくる残コンに翻弄されてきた。
家畜のように黙って受け入れてきた。
されるがままだった。
重厚長大な産業カーストの底辺で組合・非組合(アウト)などと言って分断され、互いに競わされ、疲弊してきた。
そんな生コンが地域や枠組みを超越して協働しようとしている。
ただただ集まって経済活動を産まない自己満足なセミナーをやってその後の懇親会で脳みそを麻痺させるようなおままごとの集まりとは違う。
明確に想定されたアウトプット「残コンのJIS化」に向かって、アウトも組合もましてや地域も関係ない生コンラストワンマイルたちが立ち上がった。
そのように僕は昨日のオンラインセミナーを受け止めている。
僕たちは非力ではない。
舞台がありさえすれば自分達の力で残コンなんて解決できる。
そのことを示そうじゃあないか。
「仲間たちでこれだけの規模の活動が展開されることに感動してる」
結びに代えて明治大学の小山先生がおっしゃったお言葉だ。
強制じゃない。
無理強いするでもない。
参画いただける方がいるだけで嬉しい。
僕が仮にマイキーくん(小山先生)の隣にいるドラケンくんだったとしたら。
総会に集まっている生コン工場どもにこのように言いたい。
「誰のためだと思ってんだオラ?」
「ひよってるやついる?」
何事もおんぶにだっこ、上げ膳据え膳で周りがやってくれちゃってる。
そんなぬるま湯に長いこと生コン産業は溺れてきたから主体性を失っている。
明大の小山先生(マイキーくん)が「行こうぜ!野郎ども!」と言ってくれているのだ。
彼はそのままJIS行政に直撃している人物だ。
JISを変えれちゃう人なのだ。
その人が号令を発しているのだ。
野郎どもに選択肢はない。
「やります!」
それだけでいい。
残コンを初めとする生コンを取り巻くあらゆる問題は自分達自身の手で解決しなければならない。
シノゴの理由をくっつけて自分を守ったり価値を高めようとしたり、そういうの要りません。
やろうぜ。
突っ走っていればそのうち残コン絡みは全てJISに規定され当たり前のように循環するようになっている。
「あれ?残コンって問題だったんだっけ?」
なんて、数年後に飲み会で笑い話にしよう。
それができるのは、生コンラスワンマイル、僕たちだけだ。
宮本充也