2022/02/25
#JISを変えよう 「大阪万博《残コンゼロ》プロジェクトチームが発足」(月刊残コン Vol.55)
#JISを変えよう 現場・ラストワンマイルで誰もが思っていたこと。野口先生と坂田さんが号令をかけた。そして、大阪兵庫工業組合のエース船尾さんが率いるプロジェクトチームが舞台を作った。 #JISを変えよう JIS A 5308 に30〜40代で構成されるモメンタムが突きつけられる。(月刊残コン Vol.55)
#JISを変えよう
⚫︎今月の記事1: 【JISを変えよう】「有志らによる《大阪万博・残コンZEROプロジェクト》発足」
「よくぞ言ってくださいました!」
そのように胸躍らせることってたまにある。
上記動画なんかまさにそれだ。
現場・ラストワンマイルにいる人たちはみんな JIS A 5308 に違和感を覚えている。
でも、それは、口に出して表明することはできない。
建前と本音が錯綜する実務。
誰もが本音では似たようなことを思っているのにそれを声に出して言えない。
僕たち生コン製造者は評価される側であって、評価する側の厳しい監督に日々さらされ疲弊している。
ちょっとでもはみ出たら即アウト。
だから、新しいことなんか、やるべきじゃないし、やらないほうが評価される。
JISという鎖に従順に繋がれている方が僕たちは安心。
減点法。
そんな空間で人々は自由に羽を伸ばし可能性を追い求めることなんてできるだろうか。
「JIS A 5308」「独占禁止法適応除外」
二つの業界秩序は往時安心安全の生コンクリートの安定供給を担保してきたかもしれない。
でも、これからの時代、それは普遍で持続できることなのだろうか。
「JISを変えよう」
野口先生と坂田さんの座談会を契機に、ラストワンマイルで埋もれてきたタレントに光が当たる。
僕は、このプロジェクトチームの発足を、そのように捉えている。
⚫︎今月の記事2: 【JISを変えよう】「大阪万博・残コンゼロに関するアイデアについて」 #1
⚫︎今月の記事3: 【JISを変えよう】「鍵はJISと独占禁止法適応除外(カルテル)の外《治外法権》《舗装》での実装」 #2 (週間生コン 2022/02/14)
⚫︎今月の記事4: 【JISを変えよう】「スラッジの素《残水》《洗浄水》の入口論【発生抑制】技術について」 #3
⚫︎今月の記事5: 【JISを変えよう】「資源循環型社会の要衝としての生コン産業というモデルを世界に示す」 #4
埋もれていたのは他でもない、僕自身だという自負がある。
当社(長岡生コンクリート)のJISや独占禁止法適応除外(カルテル)への課題意識は入職当時に遡る。
残コンを再利用した生コンクリートやポーラスコンクリートを提案すると必ず言われた。
「JISは?」
「実績は?」
これまでも、何度となく浴びせられてきたこれら言葉。
「ちゃんとJIS化されるように頑張ればいいじゃあないか」
くらいのことをおっしゃる素人さんがいるかもしれないが、 JIS化までの遠く険しい道のりはあまり知られていない。
「そんなの待ってたら人生終わっちゃうよ」
である。
資源循環型社会、サステナビリティ、建前論ではその有用性を主張している割に、各論・本音になると「JISがね」とか「実績がね」とか、みんな逃げ腰になる。
本音と建前の間に立ちはだかる高い高い障壁。
いつまでも、ラストワンマイル・現場はその障壁に隔てられ抑圧されなければならないのか。
⚫︎今月の記事6: 【JISを変えよう】「だって、野口先生や坂田さんがそうおっしゃってるんだもん」 #5
我が国コンクリートを事実上リードするだろうお二人の座談会は多くの人々の心に火をつけた。
その一人が、大阪兵庫工業組合のエース船尾さんだ。
「あのお二人がおっしゃっていたことを、万博残コンゼロでやっちゃいましょう」
僕も心が震えた。
誰もがきっと同じように興奮の中にいるはずだ。
いよいよ来週キックオフが行われる。
メンバーは上記リストに加えて、有志らが参加することになるだろう。
#JISを変えよう
生コン現場ラストワンマイルに従事する特に若手ならインターネットに明るいはずだ。
生コン・コンクリート業界におけるジャスミン革命のように。
現代のツールを用いて、ガンガン中枢を揺さぶろう。
JISを変えよう。
ジャスミン革命(中略)一連の暴動では情報共有のため、Facebookなどを通じたインターネットによる情報交換が力を発揮したほか[9]、YoutubeやTwitter、WikiLeaksといったネットメディアも重要な役割を果たしたという意見がある一方[7]、GoogleやFacebookなどのネットメディアがアメリカ政府の戦略に加担し、アラブの春を裏側で支援していたとの意見もある[10]。(Wikipediaより引用)
インターネットの現代だ。
僕たち辺境・ラストワンマイル・現場に身を置く人々は黙って付き従う必要はない。
おかしいもんは、おかしい。
そう思っているのなら、立ち上がるべきだ。
今、まさに、生コン産業で起こっていることは、つまりは、そういうことなのだ。
宮本充也