2021/12/18
【沖縄】「NETISに登録されたRe-con ZERO EVOをコア技術とする残コンステーションが沖縄に実装されました」南建工業
まだまだ先のことかと思って達観していたらなんと沖縄では始まっていた。全ての生コン工場にとっての関心事「残コン」は沖縄の地でも過去のものになろうとしている。「NETISに登録されたRe-con ZERO EVOをコア技術とする残コンステーションが沖縄に実装されました」
沖縄残コンステーション始動
Re-con ZERO EVO投入。
(天日乾燥させた)スラッジ投入。
攪拌。
完成。
残コンステーションを実装している生コン工場から生コンを購入するゼネコンは評価される時代へ
時代は循環型社会へ向かっている。
日々、ゼネコンは総合評価・技術提案に汲々としている。
高い、安いだけで評価される時代は終わった。
これからのものづくり(とりわけ、行政など大規模発注期間が発注するもの)はコストはもちろん、環境性能など技術力が試される時代となって久しい。
以前、せっせとゼネコンを営業回りしていた頃にほとんど全ての人たちが現場で実装することで「評価」されそうな工法やプロダクトを探しておられた。
ところで、残コンステーションのキーマテリアルRe-con ZERO EVOがこの度NETISに登録されている。
⚫︎参考記事: 「NETISに登録!! Re-con ZERO EVO(MAPEI)いよいよゼネコン向け販売が始まる」グロースパートナーズ
ゼネコン大好きNETIS様である。
僕たち生コン工場にとってはNETISなんかどうでもいいのだけれど、如上のように総合評価にさらされるゼネコン各位にとってはNETISは輝いて見えるようだ。
そんなNETIS様製品Re-con ZERO EVO様は残コンステーションのキーマテリアルとして採用されている。
持ち戻された残コンと重力脱水され天日乾燥されたスラッジはステーション(残コンステーション)でブレンドされRe-con ZERO EVOを添加・攪拌されることで再生可能なマテリアルに改質されている。
当社長岡生コンクリートでは10年来の歴史を数え100%残コン・スラッジ・汚水は地元建設市場に循環(100%クローズドループ)している。
その残コンステーションが沖縄本土にもいよいよ実装された。
例えば、沖縄とか、静岡とか、残コンステーションが実装されている生コン工場の供給エリアでゼネコンが入札に応じるとしよう。
Aというゼネコンは残コンステーションを知らない。
せっせとあれこれない頭で考えを巡らせて総合評価に対応する。
一方、Bというゼネコンの担当者は生コンポータルの熱心な読者でRe-con ZERO EVOがNETISに登録されたことを知っており、なおかつそのエリアでは残コンステーションがCという生コン工場に実装されていることを知る。
A社もB社も入れた札の金額はほぼ同じ。
ただ、B社はなんとNETISに裏打ちされた残コンステーションを実装している生コン工場から生コンを購入することにより、「資源循環型社会を意識した購入活動と、残コンステーションのアウトプットである粒状物(骨材)を現場実装すること」が大いに国土交通省から評価され見事に受注する。
しかも、局長表彰までゲットした。
残コンがA社とB社の明暗を分けたのだった。
その骨材は環境基準に適合していることはわかっている。
これからのゼネコンの命運は残コンにどのように取り組むかに掛かっていると言っても過言ではない。
これからも弱いもの(生コン工場や圧送業)にパワハラで押し付け続ける?
それとも、生コン工場や圧送業と同じ目線で残コンに向き合う?
後者のゼネコンは謙虚に「金の斧では無いほうを選んだ」ことが評価され報われることになるだろう。
これまでピンチやリスクとして捉えられてきた「残コン」は見方を変えればこのようにチャンスに変容してしまう。
ジタバタもがいている人に女神は微笑むようだ。
そんなRe-con ZERO EVOだが、ゼネコン向けにも実は販売されている。
NETISの営業欄に記載されているグロースパートナーズ(寺田愛担当)から購入可能だ。
残コンステーションの存在しないエリアでも大丈夫。
前向きなゼネコンはNETIS製品Re-con ZERO EVOを現場で余らせた残コンに実装することで同じく評価されるはずだ。
「NETISに登録されたRe-con ZERO EVOをコア技術とする残コンステーションが沖縄に実装されました」
さあ、ゼネコン各位。
あなたにとって残コンは厄介者ですか、それとも?
宮本充也