2021/11/24
「造粒ポーラスコンクリートに関する横浜国立大学の研究が国土交通省の事業として採択されました」オワコン
造粒ポーラスコンクリートに関する研究が国土交通省関東地方整備局の事業として採択された。これまでになかった全く新しいポーラスコンクリートの可能性は無限だ。
オワコン鮮烈デビュー
今年の8月に着想された造粒ポーラスコンクリート「オワコン」だが、なんとこのたび国土交通省の事業として採択された。
開発の主は横浜国立大学だ。
国交省、国立大学。
みんなの大好きな権威だ。
同じ技術を田舎のブロガー(僕のこと)が必死で発信しても誰も見向きもしないが、一度権威がついてしまうとほとんど大半の人たちは自分で物事を評価したり決めたりすることができないから、「すごいですね!」とほめそやす。
若い頃、底辺の営業としてめっちゃ頑張ってた経験からそれがよくわかる。
大半の人々はまやかし、幻影を見せられている。
誰にって、時の権力者たちに、だ。
時の権力者たちの都合の良いシステム(序列)の中で泳がされ都合の良い絵をあたかも現実化のように見せられる。
今月、30日には、かなりファンキーな講義を横国大の細田暁教授と予定している。
テーマはいかに人々は幻想を見せられ続けているか。
そして、それは、頭がいいとか悪いとかの問題ではなく、むしろ頭の良い人ほどその罠にハマっているってこと。
そんな横浜国立大学の細田暁教授、そして指導学生らの研究開発に先立ち生コンポータルでポーラスコンクリート(ドライテック)並びに造粒ポーラスコンクリート(オワコン)の試し練りが行われた。
「やっぱ、リモートじゃなくて来てよかった」細田暁先生のコメント。
机上で分かったような気になるのが一番大嫌い、というのが先生の信条。
だから、常に、現場に足を運びたい。
そして、「よく分からんかった」オワコンが腹落ちしたとおっしゃっていただいた。
すごく嬉しい。
その後、先日実装されたオワコン、そしてドライテックの現場を視察した。
こっちがポーラスコンクリート(ドライテック)。
そしてこちらが造粒ポーラスコンクリート(オワコン)。
これまでのコンクリート工学の常識を捨てた方がいい
細田先生によれば以前「W/Cが低くなればなるだけ強度が低下するダムコンクリート」という経験をしたそうだ。
へ?みたいな話だ。
そういえば、僕も同様の経験をしたことがある。
残コン由来の再生骨材で生コンを製造したときに、吸水率が高い骨材でありながらも単位水量を減らすことができた、という経験だ。
こちらも信じられないようなほんとの出来事だった。
そして、コンクリート舗装。
我が国にはほとんどコンクリート舗装という分野の研究はないと言っていい。
95:5の5%しか舗装を占有していないコンクリートは我が国特有の現象。
だから、日本にはコンクリート舗装という分野はない、と言っても過言ではない。
(田舎のブロガーの戯言だから皆さんあまり気色ばむことのないように一つ)
ポラコン舗装だってまだまだ研究し尽くされたとは言えないなか、全く新しい造粒ポーラスコンクリートに臨む際既往の常識に囚われてはいけない。
禿同な細田先生の主張である。
さあ、始まります。
権威が、国家が、周波を寄せるイノベーション、造粒ポーラスコンクリート。
その潜在性は無限大だ。
CCUSの実装やセメントフリー(ゼロセメントコンクリート)との融合、さらには、海水で製造するコンクリート(貴重な水資源の保全)など、今後の研究はよりどりみどり。
そして、こうも思う。
学位や肩書きだけは立派なふんぞりかえってる現場を知らない人々は所詮ふんぞり返ってるだけで何も生み出してないって事実。
以前セメントメーカーの職員が僕のやっているポーラスコンクリートの活動について「ポラコンなんか誰だって作れる」と陰口を囁いていたそうだ。
「売ってから言え」である。
売れもしない、座布団営業しかやった経験のないセメントメーカーの職員の方にはきっと死ぬまで売る(世界の景色を変える)ことができないと思うけど。
僕たちには売る、現場に実装する能力がある。
そして、現場に寄り添う頭脳、細田先生がいる。
イノベーションにはそれだけで十分だ。
権威なんか要らぬ。
静岡県伊豆の国市という片田舎で世界を揺るがしかねないイノベーションが始まった。
宮本充也