2022/04/10
「残コンで買い物?!余らせない、再利用できた。それだけで担当者にポイントがついて買い物ができるシステム構築」
今、プロジェクト「残コンさんいらっしゃい!」が盛り上がっている。これまで壁と階層で分断されてきたアカデミア・ゼネコン・生コン・その他がシームレスに交響している。残コンは救われるべき問題なのではない。生かすことで新たな経済が回るチャンスだ。
残コンで買い物できたら?
(引用:https://sekokan-navi.jp/magazine/9701)
建設現場を預かる代理人・現場監督からしたら「残コン」はどのようなイメージだろうか。
たくさん余らせたら、上司からキレられる。
けど、ぎりぎりで調整してたら、今度は打設が中断して、そこでもやっぱりキレられる。
生コン工場もなかなかいうことを聞いてくれないからめんどくせえ。
余らせなかったとしても、「それが当たり前」ということで別段何にもいいことない。
めんどくせえ。
それが、現場代理人にとっての「残コン」のイメージなのではないか。
一方、生コンサイドとしても残コンは厄介者。
都心部では余った残コンを工場に持ち帰れない場合があるため、処分場を経由してから戻らねばならない。
それに、捨てるっつったって、処分費は年々高騰の一途。
生コン工場の経営を脅かすまでになっている。
運転手さん、経営者、生コン工場に関わる全ての人たちにとって、面倒がつきまとう。
そんな残コンを「余らせない」「再利用できた」たったそれだけで当事者個人にポイントがつく。
そのポイントが貯まれば買い物ができる。
残コンで買い物ができる。
そんなアイデアについてRRCS関係者らを中心に盛り上がっている。
Zenlyとか既存アプリでも見える化できる残コン
https://news.mynavi.jp/article/womansns-21/
そんな、残コンだが、まずはいつどこでどのくらいの数量が発生したかを見える化する必要がある。
既往の議論だと、やれ、SIerを選定しようだの、要件定義をじっくりと、だの、ややこしい話が先行してしまいがち。
「10代に学ぼう」と言いたい。
情弱のトップマネジメントはちょっと遠巻きから眺めておいていただいて、プロジェクトは20代30代といった若手に委ねられるべきだ。
僕は常に、「伝票電子化」やら「i-Construction」やらを見聞していて、このように思っていた。
お年を召した権威のおじいさんは少しトーンを下げていただきたいところだと。
Zenly。
簡単にいうと、スマホ持ってる知り合い同士がつながって、「今、どこで、どんな状態か」を共有できるアプリ。
無料。
例えば、プロジェクト「残コンさんいらっしゃい」に参画している企業間でこの手のアプリを使って実験してみる。
参加者は、生コン屋さんの職員とゼネコンの現場代理人だ。
余ったタイミングで協力的な生コンドライバーや現場代理人がその数量をZenlyで共有する。
他の現場で生コン打設をせっせと行なっている現場代理人は常にZenlyをチェックしている。
「あ。近所で、3m3余ってんじゃん。21−8−20(BB)じゃん。きて貰おう」
かくして、残コンは現場代理人A、B、生コンドライバー3名のおかげで再利用された。
これを評価しポイントを付与する仕組みだ。
仮想通貨を使って残コンリサイクルにポイント付与
コミュニティオなど既に仮想通貨プラットフォームを提供している企業がある。
(引用:https://www.sbpayment.jp/news/press/2018/20180809_000525/)
要は、「残コン」をテーマに仮想経済圏を構築するイメージだ。
その経済圏で例えば残コン1m3はxxxポイントみたいな感じで定義づける。
残コン余らせない、残コン再利用に努力した個人はそれだけポイントを付与される。
例えば、具体的な経済価値としてカーボンフットプリントやエコリーフを備えるのもいいだろう。
事実、残コンを余らせなければ、それだけ経済価値が生まれるのだから、原資はある。
今時の若手(現場代理人や生コン職員)は上層部からの命令に飽きている。
いかに素晴らしい理念であったとしても、階層の上部から降ってくる命令や指示には素直になれない。
「残コン減らそうぜ!地球のために!SDGs!!」
とか号令されても、「別に。」って感じで、かなり冷めている。
上位下達ではダメ。
理念の押し売りもダメ。
「やったことで、具体的に個人的な買い物ができる」
これだ。
今、大阪兵庫の船尾サンコンを中心に本プロジェクトが動き出そうとしている。
コアメンバーも30代〜40代の皆さん。
なんなら、20代もガンガン入ってきちゃってもいいんだと思う。
それこそ、組織における問題児、みたいな人の方が柔軟な頭脳を持っているのではないか。
「最近の若者は使いづらい」
こんなことを吹聴するご年配をたまに見かけるが、「経験豊富な自分が正しい、若者が間違っている」という考え方自体が間違っている。
インターネット時代に組織の中で上司のご機嫌ばかりを気にしてぬくぬく登っていったおじさんの話など、今時の若者が素直に聞くわけねえだろってことだ。
真面目な子よりも、使いづらい若者の方がきっとこうしたプロジェクトには向いている。
革命やイノベーションが親方日の丸で達成された例を僕はひとつも見たことがない。
まさにここからは若手の時代だ。
僕もそろそろ年下に対して謙虚になるよう努力します。
宮本充也