2022/11/25
「長野県コンクリート診断士会ご一行様が生コンポータルの視察・研修にいらっしゃいました」
生コンポータル(ICC)に設置されてある残コンステーション、そして、その多様な用途としてのオワコン、イワモル、その他は全国から多くの来客を迎えディスカッションは尽きることがない。今回は長野県コンクリート診断士会ご一行様にお越しいただきました。
残コン オコシコン オワコン イワモル
全ての始まり 残コンステーション
昨日(2022/11/24)長野県コンクリート診断士会ご一行様が生コンポータル(ICC)を訪れた。普段長野県を中心としてコンクリート構造物の維持・メンテナンスに貢献されている方々にとっては、生コン工場を訪ねるのは珍しい機会となったようだ。お題は、「資源循環」「クローズドループ」「サステナビリティ」「カーボンニュートラル」。
お勤めご苦労サマンサ!
「残コンステーションならびにイワモル・オワコン・オコシコン等のご見学は随時受付しております」生コンポータル
ちょっと解説させてもらうね。
残コンステーションでは日々大量に戻ってくる生コン(残コン)をre-con zero evoなど改質材を用いて造粒化(写真)しているんだ。
この造粒物の特徴が、飽和水酸化カルシウム溶液・Ca(OH)2、なんだね。
つまり、ただ、そこにあるだけで、大気中のCO2と反応しCaCO3に変化(中性化、2H2Oも発生)するってことなんだ。
残コンはそもそもカーボンゼロ(高炉スラグやフライアッシュなどと同様副産物)だから、つまり言ってみればこの造粒物そのものがカーボンネガティブを実現しているって見なすことができるんだ。
でも、ね。
この造粒物をそのままにしておいてもちょっと勿体無いだろ?
今回長野県コンクリート診断士会ご一行様にご見学いただいたのが、このCO2ネガティブな原材料の各種用途についてだったんだね。
カーボンネガティブ残コン造粒物の各種用途見学
①ポーラスコンクリート(オコシコン)
残コン造粒骨材(手前)を5mmふるいでふるって得られた粗骨材(バケツ)について説明をしている様子。
ポーラスコンクリート(オコシコン)ってそもそも粗骨材だけで作る砂抜きコンクリートだから、それをそのままオコシコンに使ってるよって説明ですね。
【東京】「オワコンとオコシコンの出荷がとても順調です。 リピーターが増えてきました」渋谷建材・YNKワークス
そもそもポーラスコンクリート(オワコン)はJIS A 5308とか無関係だから、自由に粗骨材を決めることができるから、それを活用してオコシコンを作ってるって話を口頭で説明している、宮本さんです。はい。
②カウンターウェイトとしてのポーラスブロック
二見メンバー(左)と別件往訪の来客(右)が見学しているのは、造粒骨材を用いて作ったポーラスブロック。ポーラスブロックはCO2や騒音の吸収を期待された付加価値製品。
③流動性埋戻し材 イワモル
5mm Uの残コン造粒骨材を用いて製造されたイワモルは生コン工場の設備だけで余計なプロセスを必要としない流動性埋戻し材。
残土と違って、Ca Si といったミネラル(無機物)が原材料だから管理も簡単ってことなんですね。
すごい。
④造粒ポーラスコンクリート「オワコン」
粗骨材・細骨材(残コン造粒骨材)どっちも余すことなく使い切って作った生コンクリートを再び造粒することで作ることのできる「オワコン」は現在全国で雑草・排水対策や簡易駐車場としてBuZZを生み出している。
残コンステーションのアウトプットを100パーセント余すことなく使い切れるんだからな。
そんでもって、雑草・排水といった身近な問題を透水性コンクリートであることから解消できるって話だ。
まさに、生コン工場フレンドリーな取り組みだな。
生コンポータルではいつでも見学受け付けてます!
ちょうど来日していたMAPEのジョルジオさんと共にre-con zero evo(造粒剤)の効用について説明している様子。
生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)ではこの度お越しいただいた長野県コンクリート診断士会の皆さんのように多くの見学者さんのお受付を行ってますです、はい。
ブラック企業って言われっちまうぞ、てめえら。
早いとこ生コンポータルできちんとお勉強して残コン問題を解決しちゃえ、おい。
というわけで、ちょっと不適切な表現がありましたが。。
生コンポータルでは多くのコンクリート関係者の皆さんとの交流を待ち望んでいます。
多くの人たちが来てくれて、それだけ多くの考え方に触れる。
それが、生コンポータルの糧になってます。
「コンクリートをもっと身近に」
そもそもあんま知られていない「コンクリート」のさらに辺境のマニアックなもんだ「残コン」はこのまま「知られていない」が続いたら永遠に解決を見ることがないでしょう。
だから、僕たちは、発信し続ける覚悟です。
WEBでもリアルでもね。
だから、遠慮なくお越しください。
僕たち、全力で大歓迎しまっす!!
(※注:きちんと歓迎させていただきます)
作者・宮本充也