2023/02/15
「ゼネコン vs 生コン組合の解消?! なんと残コンがジオポリマーコンクリート実装の鍵となるその理由」
ゼネコン vs 生コン組合。二項対立の構図がこれまで残コン問題や特殊コンクリート(ジオポリマーなど)の実装を妨げてきたとするならば、残コンとジオポリマーの掛け合わせが産業構造の刷新につながることになる。その仮説を以下に述べたい。(トップ写真引用元:https://concrete-mc.jp/geopolymer-concrete/)
ジオポリマーコンクリート
ジオポリマーコンクリートとは、主原料としてフライアッシュ(石炭灰)および高炉スラグ(製鉄時に発生する副産物)を使用した建設材料であり、普通コンクリートに比べて、耐熱性、耐酸性が高く、製造過程で発生するCO2を75%以上削減できるなど環境の面でも非常に優れています。(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20210330_1.html)
https://concrete-mc.jp/geopolymer-concrete/
なんでジオポリマーは当たり前ではないか
ジオポリマーは耐熱性や耐酸性、高粘性でセメントより優れた特徴を持つ一方、高コストや実用事例の 不足、セメントからの切り替えに対する抵抗感などの課題もある。
https://www.mitsui.com/mgssi/ja/report/detail/__icsFiles/afieldfile/2022/09/20/2208m_inada.pdf
MAPEIが開発したヤバイお薬
「ジオポリマー や AAMs セメントクリンカー の潜在性をブーストする全く新しい混和剤の誕生」MAPEI
スラッジ水から水酸化カルシウム供給
練り水としてスラッジ水を採用。
骨材を残コン造粒骨材にしてさらに促進
残コンを残コンステーション(動画)で造粒することでられる骨材にはもちろん豊富な水酸化カルシウムが含まれているため、ジオポリマーに配合することで強度発現に貢献することが期待されている。
ゼネコンと組合に都合がいい「残コン」×「ジオポリマー」
宮本さん、今、この可能性に夢中になりまくりなんだけど、その理由を以下に述べようと思うんだ。
【これまでの産業の問題点】
①ゼネコンは生コン業界置いてけぼりですごいコンクリートを開発しがち
②GC技術者の自己満に生コン組合側から塩対応されがち
③両者の齟齬ですごいコンクリートなのに結果売れない。一部の金持ち生コン企業のおもちゃに堕して既往の新聞社らの広告料欲しさの幇間に手玉に取られていい気になりがち
④結果世の中に普及せずすごい技術も貢献することなく荼毘に付されがち
⑤いつまで経っても産業はリニューアルしないがち
【本技術が期待される理由】
①生コン工場(組合)はGCに押し付けられる特殊コンクリートには後ろ向きではあるものの、残コン問題を解消したいとは思っているため、残コンがリサイクルできる可能性のあるジオポリマー(特殊コンクリート)には前向きになりがち
②生コン組合が協力してくれるなら生コン工場のいいぶんに何でもかんでも首肯しがち、なんなら残コン有償化にだって俄然前向きになりがち
てなわけで、ジオポリマーの社会実装の鍵を握るのは「残コン」つまり、胴元は僕たち生コン工場ってことになるんだっ。
なんか、ワナワナしてきちゃうよね。
GCに威張り散らされる構図(二項対立)から互いを尊重し合う在り方(統合)にいよいよ生コン産業もアップグレードを迎えるねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也