長岡生コンクリート

2021/12/07

「セメントを一切使わない激安生コン誘導(先行)材エコスルプラス」PUMP MAN

「セメントを一切使わない激安生コン誘導(先行)材エコスルプラス」PUMP MAN

昨日(2021/12/06)岡山県白石建設にはPUMP MAN、陽光物産、生コンポータルらが集い世紀のプロダクト「セメントを一切使わない激安生コン誘導(先行)材エコスルプラス」の予備実験が行われていた。



1:3モルタル(先行モルタル)を使う理由消滅

⚫︎参考記事: 《爆誕》「200m配管をセメントゼロ・カーボンゼロ・環境負荷ゼロで誘導する革命的な先行材(モルタル代替材)」《エコスルプラス》PUMP MAN

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エコスルプラス(試作品)はパッケージで届く。

セメントなど環境負荷や毒性が懸念される原料は一切含まれていないため役割を終えたら(誘導が終わったら)現地地面に撒いちゃってOK。

完全自然由来。

毒性0。

文字通り土に還るプロダクト。

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パッケージからペール缶に移された材料に所定量の「水」を投入し攪拌するだけで完成。

現在、所定料・適量を探る予備実験が繰り返されている。

今後小澤総業の現場で繰り返し実装されることで至近確認作業は完了する予定だ。

そうなれば、いよいよ公式リリース。

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他に類を見ないエコスルプラスだけの特徴としてホッパー投入可能がポイント。

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実験・開発に携わったメンバー右から陽光物産西野社長、PUMP MAN広報担当齋藤さん、小澤社長、左手奥白石建設武南さん、後ろ姿になってしまっているが、岩井総業岩井さんとスタッフの方(お名前失念汗)。

一つのプロダクト・価値を産み出すために、東京・静岡・広島・岡山のラストワンマイルが共感をベースに集う。

プロダクトは特定の誰かの思い上がりで生まれても世界のニーズに出会うことはない。

携わる人が多ければ多いほど、その底流に流れるストーリーに共感して、普及が始まる。

ものづくりを通して僕が大切にしている信条でもある。

人との関係性を大切にする。



なぜ、先行モルタルを使う理由が消滅するのか?

⚫︎セメントを使っていない

まず、猫も杓子もSDGs、ESG、脱炭素のこれからの時代にセメントを使う先行モルタル、あるいはセメントそのものを利用した誘導はナンセンスもいいとこだ。

特に上場企業などのゼネコンは今後TCFDが義務化される中、「へ?セメントレスの誘導剤があるってのに、まだモルタルで生コン誘導やっちゃってんの?」と白眼視される恐れがあるのだ。

(参考:https://tcfd-consortium.jp/about

生コンクリート自身も毒性0、環境負荷0が要求されるこれからの時代、引き続きモルタルで生コンを誘導し続ける全てのゼネコンのHPに大書されている「SDGs」は嘘つきだということになる。

注意が必要だ。


⚫︎安い

PUMP MANによる価格設定が待たれるが、およそ流通しているあらゆる誘導材・先行材の価格帯の10分の1程度の価格設定が期待されている。

つまり、激安。

無論、モルタルに比べても激安。

安い。

例えばあなたが現場を預かるゼネコンの責任者だったとして、仮に「1,000円で買える材料が目の前にあるのに、モルタル0.5m3を発注する」ってありえることだろうか。

「高けりゃ高いほどステータスシンボル」みたいなミンクのコートだとか高級車と違う。

同僚に「こないだ先行モルタル0.5m3を5万円で買ったぜ」なんて自慢している現場代理人をついぞ見かけたことはない。

採用しない理由はないのである。


⚫︎生コン屋さんとポンプ屋さんがお薦めする

無論、流通は多様に組まれることになるだろうけれど僕はポイントとして「生コン屋さんとポンプ屋さんがお勧め(流通に参画)する」という点を取り上げたいと思う。

まず、そもそも、勘違いしちゃいけないのは、「生コン屋さんは何もモルタル0.5m3を売りたいわけじゃない」という事実。

僕たち生コン工場にとってはそれは迷惑でしかない。

朝一番の貴重な車両リソースを奪われる。

先行モルタルは配管を通ったあと生コン車のドラムの中に戻される、つまり残コンとなって生コン工場に負担を及ぼす。

だから、世の中からモルタル0.5m3が消えてくれたらどんなにかいいか、って思ってる。

また、流通に関わることで、事業収益にもつながるし、さらにパレットで在庫することで「運賃」(物流コスト)を安くすることができる。

他の先行材にはありえない隠れた性能だ。

さらに、ポンプ屋さんが流通に関わることで、「これまでモルタルだろうが、なんだろうが、無料で通させられてきた」その作業が新たな収益源、事業機会となる。

この両者がコンビでゼネコンに対して「モルタルやめましょう。エコスルプラスにしましょうよ」と詰め寄る。

よほどのアレでない限り、ゼネコンはエコスルプラスを「使わざるをえない」状況に立たされるのだ。



さあ、ポンプ打設シーンに激震が走る前夜を迎えている。

時代の変化は凄まじい。

早くて来年の夏あたりにはポンプ打設の光景が激変してしまっているのではないか。

そして、そのことは結果世界のポンプ打設、生コン打設の常識を覆してしまう。

これまでこの「モルタル0.5m3」という悪習のせいで過重労働を余儀なくされたり労働災害で障害を受けた方も少なくない。

コンプライアンスだって随分と怪しい。

さあ、ポンプ打設シーンに激震が走る。

もしもあなたが、施工・製造・圧送のどこかに属していたのなら、この取り組みに参画しないでSDGsなどとほざいていたとしたら笑って差し上げよう。

世の中見せ物としてのSDGs、偽善者のESGが横行している。

世直しだ。

ラストワンマイル僕たちの手で生コンの常識を一変させよう。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

危険物取扱責任者(乙4)/1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士