2021/12/30
「老舗《ヤブハラ》が参戦?!いよいよ温まる残コン市場の役者が揃う」PUMP MAN・残コンキラー
年の瀬、PUMP MAN小澤さんからの便り。残コンキラー(原料:Re-con ZERO EVO)に老舗ヤブハラから白羽の矢が立つ。Re-con ZERO EVOのNETIS取得や造粒ポーラスコンクリート「オワコン」への応用など、いよいよ加速する残コンソリューション分野は来年新しい市場を開こうとしている。
ピースが揃った残コンソリューション流通
左からPUMP MAN小澤さん、生コンポータルフェラーリさん、ヤブハラ真中(manaka)さんに懸谷(kakeya)さん。
MAPEIから進呈されたRe-con ZERO EVOロゴ付きテント倉庫の前で記念撮影。
一通り生コンポータルに実装されている残コンステーション周辺を見学。
また、当社生コンポータル(長岡生コンクリート)にとっての残コンソリューションの歴史について振り返った。
生コンポータルにとっての残コンソリューションの歴史
当社にとっての残コンの歴史はそのまま僕にとっての生コンの歴史と重なる。
学生から突如実家の生コン工場に入職した僕にとって衝撃的な不条理が残コンだった。
⚫︎参考記事: 「フードロスより深刻?捨てられる《生コン》はこうして使え」Wedge
程なく、レミックマルハチやRe-system21らが当時取り組んでいたWA-21に出会う。
起源はヨーロッパ・イタリアだったようだが、高分子(凝集剤)をドラムの中の残コンに投入し攪拌することで強制脱水することで砂粒状に改質する。
Re-con ZERO EVOの原型とも言える技術だ。
その後2009年、イタリアからJETROを通じて一通のメールが届く。
写真にもいるフェラーリ・アルベルトからの便りだった。
ベネチア出身の彼はもともと日本での暮らしを志向していてインターネットを駆使して日本の情報を探していた。
とりわけ、彼の父親ジョルジオ・フェラーリ博士(MAPEI)の専門領域である建設資材(ケミカル)を当たっていた時に見つけたのが当時当社から発信していたWA-21と透水性コンクリート「ドライウェイ」だった。
⚫︎MAPEI:MAPEI Introduction.pptx
2010年相互に何度も交流を重ね、WA-21を改良する形で特許製品Re-con ZERO EVOが生み出された(当時、Improved WA−21の略称IWAと呼称されていた)。
フェラーリ・アルベルトが生コンポータルに入職し本格的に協業がスタートしたのは2011年。
3.11の直後度重なる地震や原発事故に見舞われていた日本列島はフェラーリさんにとって衝撃だったろう。
そこからの残コンソリューション普及拡大の努力は透水性コンクリート同様当社に大きな経験をもたらした。
一言で言えば、「市場(流通チャネル)がなければプロダクトは売れない」ということだ。
僕たち自身はRe-con ZEROを実装した残コンステーションにより自社としての残コン問題は解決できた。
ただ、僕たちの経験が他者の生コン製造者ではそのようにならない。
まさに、透水性コンクリートを自社製造で自社の顧客(施工者)に販売できても、他者ではそのようにならないのと同じように。
市場(いちば)がなければ、漁業や仲買、小売、問屋、消費者が存在し得ないように。
残コンソリューション単品があったとしても、市場(いちば)がなければ食卓にサンマが届かないように、生コン工場にプロダクトは届かない。
「自前の流通を作りなさい」
その時、経営塾(未来経営塾)の恩師である安本隆晴先生の言葉が去来した。
それ以降、生コン製造者やゼネコンに対するRe-con ZERO EVOの提案(営業、物売り活動)をパッタリと止めてしまった。
市場がなければものは売れないと達観したからだった。
現在ではどうしても欲しいという人に限ってフェラーリさんにて対応・受付している程度。
ただ、面白いことに、「儲かりそう」に見えたのだろうか、その後多くのモノマネさんやそっくりさんたちが登場した。
営業・マーケティングに長年身をやつしている経験から言わせてもらうと、モノは売ろうと思っても売れないが、売れる仕組み(市場や流通チャネル)さえあれば、売りたくなくても売れるのだ。
透水性コンクリートでもたくさん現れた中途半端なモノマネさんたちのことを僕は実は煙たがっていないばかりか、もっと頑張って欲しいとさえ思っている。
そして、その努力の方法は顧客を説得するようなオールドタイプのペコペコ営業ではなく、同じプロダクトを持つ者同士で手を携えて市場を作ることだと信じている。
その一環がRRCS(生コン・残コンソリューション技術研究会)の発足となる。
公に残コンを認知せしめ、法的位置付けを明確にし、規格やマニュアルを誠意びし、市場創造の礎をきづく活動への参画だ。
(それでも、そっくりさん、偽物さんたちはパクったという引け目があるから僕の在籍するRRCSに全然近寄ろうとしていないが)
そんな停滞に今年、本物PUMP MAN小澤さんが登場した。
「宮本さん、うちドットコンていう透水性コンクリート始めようと思うんですが、コソコソやるの嫌いなんで先にお伝えしておきます」
数多くのそっくりさん、モノマネ、偽物に出会ってきただけに、こんなに気持ちのいい申し出は胸がスッとした。
そこからの協業は実に濃密で次々とプロジェクト(プロダクト)が生まれた。
⚫︎参考記事1: 《爆誕》「200m配管をセメントゼロ・カーボンゼロ・環境負荷ゼロで誘導する革命的な先行材(モルタル代替材)」《エコスルプラス》PUMP MAN
⚫︎参考記事2: 《残コンキラー》「残コンを持ち帰らせていませんか? それってパワハラです!!」PUMP MAN
これら生み出されたプロダクトはいよいよ新年から本格的なマーケティングが始まろうとしている。
そこに、この度、業界人なら誰もが知っている老舗ヤブハラがジョインする。
ピースは揃ったというのはこういうことなのだろう。
これまで僕の元に探りを入れにきて、いつしかいなくなってしまったそっくりさん、モノマネさん、偽物の皆さん。
僕は特に苛立ったり、ムカついたりはしていないのだけれど、ごめんね。
皆さんのプロダクト、来年全て陳腐化します。
そもそも売れてなかったと思うけど、全く売れなくなります。
パクった技術は所詮そんなモノなんですよ、かわいそうだけど、時間を無駄にしちゃいましいたね。
まず、残コンキラー(原材料Re-con ZEROは先般NETIS登録を果たしたばかり)。
⚫︎参考記事3:https://construction.tiisys.com/89802/
ポンプホッパー専用の残コンを対象としているため、僕自身は力を入れなかったし入れるつもりもなかったんだけど、専業者PUMP MAN、そしてヤブハラより堂々リリースされる。
知らなかったけど、この分野にも色々僕の元に探りを入れていつしかいなくなりちゃっかりパクっていらっしゃったそっくりさん、モノマネさん、偽物の皆さんはプロダクトをリリースしているようだった。
知れば、残コンキラーが1回あたり1000円〜改質できるのに対して、5000円とか場合によっては10,000円という金額で流通しているんだそうだ。
ありゃ、残コンキラーの5倍とか10倍でしたか。
悪いけどこちとら世界企業MAPEIが裏付けにいるんでまだまだディスカウントできるよ。
それに僕たち残コンソリューションを偽物の皆さんと違ってこすい商売として取り組んでいないから、なんなら利益ゼロ、あるいはマイナス利益でも販売する用意がある。
ごめんね、皆さんのこすい商売を壊しちゃって。
でも、僕たちはただただ残コンを問題から機会に変えたいだけなんで、偽物の皆さんを殲滅するために必要ならばとことん価格を下げる用意があります。
もう、謝っても遅いです。
続いてエコスルプラス。
長距離配管200mだって通せちゃう生コン誘導材だ。
こちらもまた、偽物の皆さんから多数リリースされているようだが、5,000円とかモルタル0.5m3を意識したプライスが付けられているようだが、ごめん、1,000円以下で販売します。
なぜって、廃材を利用してるから、マイナス原価。
梱包だけが費用。
なんなら製造方法をレクチャでもして、原料を調達してもらって現地で製造してもらえるようになれば、ただ同然の金額になるだろう。
しかも、セメント入ってない、完全無害なマテリアルが強みだ。
みんな、数千円とかの値段でこすい商売をなさってるんだろうけれど、そんなことやってると精神衛生上よろしくないでしょうから、息の根を止めて差し上げるね。
あんま、こすいこと続けたくないでしょ?
良心が痛むでしょうから、市場から退場させてあげるね。
数年頑張ってきたかも知れないけど、時間を無駄にしちゃったね。
人を騙したりするとこうなるってのを教えてあげるから待っててね。
「老舗《ヤブハラ》が参戦?!いよいよ温まる残コン市場はものづくりを進化させる」PUMP MAN・残コンキラー
いよいよ役者が揃った。
視界良好。
ブルーオーシャン。
いよいよ始まった本物たちの行進。
そっくりさん、モノマネさん、偽物の皆さん、そこのけそこのけ本物が通る。
上記歴史を有する本物の僕たちの行進を遮るものは何もない。
宮本充也