2023/03/06
「良質な骨材(特に砂)を安価に大量に製造する残コンステーションが拓く未来」
残コンステーションの最適化を通して良質で安価な大量の骨材を生産し、建築 or 土木 の檻から抜け出し、「道路」「造園」「外構」「農業」といった新分野へ舵を切る生コン産業について。
残コンステーションの最適化
残コンステーションの改質ピット。
造粒直後の残コンで池を作り、その中に残コンを投入。なるべく薬剤(造粒材)を用いずに残コンをリサイクルする工夫。
造粒された残コンの周りにフレッシュな残コンがまぶされ、重機により解砕することで造粒材の使用量を減じる。つまり、コスト低減効果が見込まれる。
今日は残コンステーションを低コストで運用する方法をご紹介します。こちらは泰慶生コンさんを訪問した際に参考にした方法です。薬剤コストを限りなく0円に近づけることが目標です。
【参考】泰慶生コンの残コン処理
乾燥が進みやすい夏期は薬剤の利用を0に抑えることも可能。洗浄水や残水などスラッジ水からいかに水分を除去(曝気)するかが鍵となる。
関連記事:「改質剤(Re-con ZERO EVOやセルドロン)を用いなくとも残コンを造粒させる方法」
造粒材なんかそもそも使わねえに越したこたぁねえからな。とことん最適化して造粒骨材を500円/tで製造するのが目標だ。
残コンで生コン経営環境のV字回復
生コンポータルの生コン工場やゼネコン向けコンテンツ「残コンステーション」(ファクトリ/ヤード)はカブコン(株式会社コンクリート)を窓口として提案されている。
自社、あるいは近隣工場(生コン組合)の残コンから原価500円/tで製造される砂(写真)。粗骨材も同様に得られる。
ICC池上さんによれば骨材価格は高騰の一途を辿ってるそうです。現在3500円/tの骨材が500円で得られるのであれば細・粗骨材合わせて6000円/m3からの生コン原価圧縮につながります。
9日に試験練りを予定していますが、残コン由来の骨材には豊富な水酸化カルシウムが含まれているため、ジオポリマーに適用することでコンクリート原価をさらに圧縮(2000円程度)することが可能です。
つまり、残コンステーションを実装し、ジオポリマーをはじめとしたJIS外品の市場を広げることで、生コン工場の経営環境はV字回復するんです。
9日に試験練りを予定していますが、残コン由来の骨材には豊富な水酸化カルシウムが含まれているため、ジオポリマーに適用することでコンクリート原価をさらに圧縮(2000円程度)することが可能です。
つまり、残コンステーションを実装し、ジオポリマーをはじめとしたJIS外品の市場を広げることで、生コン工場の経営環境はV字回復するんです。
拓こう‼︎コンクリート舗装の市場
各種コンクリートの実験フィールド(ヤード)。生コンポータルの得意な領域は「オワコン」「おこしこん」に代表されるコンクリート舗装の分野。生コン産業の市場領域を広げる鍵はコンクリート舗装や空き地や植栽メンテなど「道路」「造園」「外構」「農業」といった分野。
長年事業協同組合(生コン組合)から降ってくるえさに口を開けて待ってるだけを続けてきた結果、なんとも情けねえことに生コン産業には「自ら売り込む力」(新市場の創造力)がねーんだ。
残コンを再利用して骨材を製造し生コンを生産したとしても「売れません」「捨てるしかありません」てのが実情だった。
現在生コンポータル(カブコン)では道路会社やゼネコンらと協業して新分野への適応を占う各種実験を行なってるんだぜ。
残コンを再利用して骨材を製造し生コンを生産したとしても「売れません」「捨てるしかありません」てのが実情だった。
現在生コンポータル(カブコン)では道路会社やゼネコンらと協業して新分野への適応を占う各種実験を行なってるんだぜ。
組合残コンステーションシミュレーション
組合員数:10
平均月産残コン量:150m3/工場
平均骨材仕入れ価格:3500円/t
残コンさん、残コン姐さん。残コンのPRお疲れ様です。
最後に宮本さんから、とある生コン組合における残コンステーション運用シミュレーションをしたいと思います。
仮に、残コンリサイクルコンクリートの出口が十分に開かれたと仮定すると。
月間1500m3、つまり、砂・砂利合わせて3000tの残コン造粒骨材が得られる計算になるよね。
組合主導で特定の工場をコンクリート舗装などの専用プラントにしたとして、製造可能数量は月間1500m3となります。
さっきの計算からすれば、少なくとも6000円からの原価圧縮が期待されるので、経済効果は9,000,000円/組合/月に登ります。
さあ、ここからこの絵を実際の現実に落とし込む作業が始まるよ。宮本さん、とっても楽しみですっ。
オワッコーン‼︎
最後に宮本さんから、とある生コン組合における残コンステーション運用シミュレーションをしたいと思います。
仮に、残コンリサイクルコンクリートの出口が十分に開かれたと仮定すると。
月間1500m3、つまり、砂・砂利合わせて3000tの残コン造粒骨材が得られる計算になるよね。
組合主導で特定の工場をコンクリート舗装などの専用プラントにしたとして、製造可能数量は月間1500m3となります。
さっきの計算からすれば、少なくとも6000円からの原価圧縮が期待されるので、経済効果は9,000,000円/組合/月に登ります。
さあ、ここからこの絵を実際の現実に落とし込む作業が始まるよ。宮本さん、とっても楽しみですっ。
オワッコーン‼︎
ぉ、おわ??
残コン‼︎ オワッコーン‼︎
宮本充也
増量材としての砕石粉や廃コンクリート微粉末
砕石を製造する過程で発生する微粒分。砕石メーカーや廃コンクリートを受け入れる施設ではこうした微粉末の処分に苦慮している。
最後にボクから残コン造粒骨材の増量材としてこうした微粉末を利用するアイデアをご紹介します。砕石メーカーさんや廃コンクリート受け入れ施設で厄介者とされているこうした微粉末を残コンステーションで残コンと一緒くたにしてしまうことで、造粒骨材(砂が増える)にすることができます。現在世界中で「砂不足」が叫ばれているため、残コンステーションがそんな窮状を打破する時代もそう遠くないかもしれませんね。使い道のない微粉末を残コンステーションで砂に変える未来。そんな砂が道路や造園、外構、農業などの分野で利用される未来。土木 or 建築 の狭い世界から今こそ生コン産業は飛び出す時が来ています。
残コンステーションの見学希望は宮本さんのLINEか公式受付フォームまでお願いしまっす。
ぉ。。オワッコーン。
残コンステーションの見学希望は宮本さんのLINEか公式受付フォームまでお願いしまっす。
ぉ。。オワッコーン。