2022/11/18
「残コンステーションならびにイワモル・オワコン・オコシコン等のご見学は随時受付しております」生コンポータル
生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート/伊豆中央コンクリート.llp)では随時残コンステーション他の視察・見学を受け付けています。今週は沖縄からリウコンさんご一行や昨日高知県のビルドベースさんがご来社され見学されていきました。インターネットを駆使したコンクリート関係者の草の根交流が産業ブレイクスルーを創り出す。
残コンステーション見学
残コン・残水・汚水処理工程
残コンピット。工場に持ち戻された全ての残コンはこのピットに一時保管される。
残水(カット水)ピット。新たに積み込まれるコンクリートにブレード洗浄水が混入しないために、積み込み前に必ずここに汚水を排出する。
こちらは汚水ピット。残水とは別に使用された生コン車やバッチャープラントの洗浄水が排出される。
残水・汚水ピットには鋼管(75mm角)がスリット状に設置されており、残水から余剰水を滲出(濾している)させている。一昼夜濾されることで残コンにブレンドするための残渣を得る。
上澄水(一部懸濁水)は上澄水プールに一時貯留され、翌朝残渣を取り出したスリットピットに再び戻され残渣物は繰り返し濾される。
この後、残コンと残渣が造粒骨材に生まれ変わる工程に続くんだ。
改質工程
翌朝排水スリットピット(残水・洗浄水)から取り出された残渣は夕方まで天日乾燥で脱水を促す。
夕方溜まっている残コンに残渣をブレンドしRe-con ZERO EVOとバックホウの撹拌で強制脱水を促す。こうして、残水・洗浄水・残コンは全て改質され、新しい役割を付与される。
最終製品(造粒骨材)のストックスペース。造粒骨材はこの後、路盤材や埋め戻し材、コンクリート用骨材、流動性埋戻し材などの原料としてリサイクルに付される。
流動性埋戻し材(イワモル)では5mmアンダーの造粒骨材がその粒度分布のまま再利用されている。
「残コンステーションで生産された砂とセメントに注水するだけで出来上がる流動性埋め戻し材(流動化処理土)のライセンシング事業が始まる」
残コンって普通なら生コン工場にとって厄介者なのに生コンポータル(伊豆中央コンクリート)では余すことなく全てリサイクルされてるんですね。
生コンポータルはやけに客が多い工場で職員の連中もある意味慣れてるから色々相談するといいと思うぞ。
残コンステーション ならびに イワモル・オワコン 見学随時受付中
なんか、世界中のいろんな地域からゲストが集まる生コンポータルにしたいと思っている宮本さんだぞっ。
動画でも詳しく解説しているけれど、生コンポータルの残コンステーションやイワモルといった知識体系ではすでに残コンという問題を100パーセント解消しているばかりか資源循環に回っているんだね。
残コンという資源を利用して事業が成り立っちゃっているんだ。
昨日も高知県からのお客さんをお迎えして残コンステーションのご案内をしていたんだよ。
今朝早く排水ピットの処理を見学されてもう帰途に着いちゃったみたいだけどね。
一緒にうなぎ食べたかったなあ。
「コンクリートをもっと身近に」
20年以上かけて構築された残コンステーションやイワモルはいってみれば知的財産とすることができるんだ。
事実、山口特許事務所に相談して横浜国大やその他関係者らとパテントを取得する予定なんだね。
そしたら、各地の生コン工場を対象にライセンスを提供しようと思ってる。
あらゆる全ての地域の残コンが資源循環に向かったら。
きっととても素敵な建設・コンクリート産業が創造されると思うんだ。
出来上がった造粒骨材でイワモルや生コンを製造するのもいいし、ワンチャンオワコンにするってのもいいと思うんだよね。
原材料が無料ってすごいことで、事実川越の渋谷建材さんはそのオワコンを1m3あたり3万円で販売しているくらいなんだよ。
とっても喜んでもらってる。
昨日のゲストもこちらを読んでいらっしゃった方々だった。
「足を運んでみよう」
そのように思って、わざわざ高知県から訪ねてくださったんだね。
そして、松尾建材さんの操業する徳島県や、昨日のゲストビルドベースの北岡さんが活躍されている高知県でも残コンステーションやイワモル・オワコンが循環するようになるんだね。
素敵な物語さ。
組合やJIS規格が原因でどうしても分断されがちなコンクリート産業だけど、こうして草の根でインターネットを駆使して交流することできっとブレイクスルーが生まれるはずさ。
そのためにも、しつこくしつこく情報発信していかなくちゃね。
よろしくお願いします!
残ッコーン‼︎
作者・宮本充也