2022/09/01
【茨城】「残コンからダイレクトに縁石などコンクリート製品とV骨材を作る実験」大里ブロック工業
昨日は美しい筑波山を眺めることのできる生コン工場大里ブロック工業を訪ねた。用件は、残コンからでCBとか縁石とか作ったりしませんか?という勧誘である。近々関係者らを集めて実験しようと思います。残コンを一切無駄にすることなくコンクリート製品やV骨材に生まれ変わらせてしまう。
残コンからコンクリート製品とV骨材
残コンを造粒後振動ぶるいへ
https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/mapeiholcim.html
これ、何かって言うと、残コンステーションで得られた残コン造粒骨材をフレッシュな状態で直ちに振動ぶるい(網目は15mmとか5mmとか)でふるうと得られる左下が粗骨材、右下がモルタル。
で、今回大里ブロックを訪ねた理由は、右下のモルタルをそのまま縁石とかCBとかコンクリート製品の原材料にできるんじゃねえかってアイディアを白石建設の武南さんが思いついて、それだ!と思ったから。
で、結論。
縁石の原材料にそのまま使える
大里ブロック工業の皆さんによればこうした縁石と呼ばれるコンクリート製品にそのまま使えるそうだ。
と言うわけで、実験して見ようと言うことになった。
残コンが戻ってくる、Re-con ZERO EVOを投入・攪拌して造粒させる、振動ぶるいにかける、V骨材とモルタルを得る、そのモルタルをそのままブロックの製造工程にかける。
残コンモルタルをブロックの製造工程へ
こちらミキサ。
僕、長いこと生コンやってるけど、CBとか縁石ブロック作ってる製品工場ガチで見学したの初めてかも。
これ、生コンよりも全然細かくて管理大変そう。
全部建物に覆われてるから近隣とかは特に問題なさそうだけど。
で、その残コン造粒させてふるったモルタルをこのミキサに直接投入できるそうだ。
ミキサに直接投入された残コン造粒モルタルはそのままゲートが開いてバケットに投入される。
バケットはそのままエレベーターで写真のように型枠が設置されたコンベアへ。
その後、すごい圧力で締め固められた後養生室へ。
なんか、マトリクスみたいな感じしない?
ここで整形されたコンクリート製品は高温高圧であっと言う間に完成。
パレットに乗せられて出荷されるのだそうだ。
こちらは縁石ではなくCBだけど、こんな感じで完成、出荷する。
SDGsおじさんや脱炭素大好きおじさんおいで
ちなみにお気づきの通り、製造に関わるCO2は残コンすから、ゼロ。
残コンすから。
で、みなさんご存知、コンクリートすから、Ca(OH)2ガンガン吸い込んじゃうわけです、つまり、マイナスカーボン、カーボンネガティブなわけです。
SDGsおじさん、大好きなやつです。
脱炭素大好きおじさんが迷い込んでくるやつです。
おいでおいで。
あげるから。
さらに。
近隣の生コン屋さん「残コン買ってあげる」からおいで
実験が成功し、モルタルと共に得られたV骨材が生コン工場でキチンとJIS生コンの骨材として標準化できるようになれば勝ちだ。
まず、近隣から「みんなの困った」残コンを激安で購入する。
そもそも生コン屋さん、捨てるのにお金も労力もかけてるそりゃ持ってくるでしょ。
で、残コンステーションにかける。
あとはブロックとV骨材が完成。
ブロックは既往の販売先に「CO2マイナス」というエビデンス付きで販売。
付加価値高くなるね。
そして、V骨材は自家用か残コンを持ってきてくれた生コン工場に普段買ってる粗骨材よりも安く「売ってあげる」。
これ、最強のビジネスモデルですやん、と茨城県なのに関西弁ぽくなっちゃった気持ちわかるよねえ?
わからないやついる?
あれこれ書きましたが、要は振動ぶるいで分けたモルタルと粗骨材(V骨材)を生コン工場に販売する、ってことを言いたかったわけです。
と言うわけで、これに似たようなパッケージをICCとか大里ブロック工業とかやる気元気のある生コン工場で展開します。
まあ、ご当地では圧倒的な権勢を振るうことになるだろうね。
だって、残コンを抑えちゃうんだもん。
そんで、今日日高騰しまくりのV骨材をただ同然で作れるようになるんだもん。
それにしてもチキショウ、ネット環境がグダグダでこんなブログを書くのに1時間もかかった。
なんなんだ東京駅め。
と言うわけで、また次回!
宮本充也