2022/04/13
【大阪万博・残コンZEROプロジェクト】「全く新しいJIS A 5308。独占禁止法適応除外(協組共販)のアップグレード」
つい先日発足したプロジェクト「残コンさんいらっしゃい!」が盛り上がっている。やはり、みんな、求めてたんだね。分断のない世界。ゼネコン・生コン・メーカー・アカデミア・その他が交響するプラットフォーム。誰か特定の意図が導くのではなく、創発として新しい価値がアウトプットされようとしている。
万博残コンZEROで世界の生コンをリードしよう
大阪万博の会場及びパビリオン(国内外から約90棟)施工におけるコンクリート使用予定300,000m3から推測する残コン発生量は、9,000〜15,000m3を見込んでいる。RRCSでは万博という国際的な舞台において"大阪万博・残コンZEROプロジェクト"を展開し、世界に向けて発信していきたいと考えている。
まず、万博会場予定地内に"残コンステーション"を設置のうえ、発生した残コンを集約して処理し、場内にて再利用する一連のシステムを提供する。
さらにこのプロジェクトにおいては、そもそも残コンを発生させない方策として、コンクリートの種類低減、構造物として支障をきたさない規格・基準の特別設定、さらにゼネコン及び生コンプラントをDXを大胆に活用してアライアンスした"REDUCE"を実現するといった、ソフト面にも力を注ぐ。
奇しくもNEDOグリーンイノベーション基金事業において脱炭素コンクリート開発に採択された2つのコンソーシアムの幹事会社である鹿島建設と安藤・間が当プロジェクトに参加している。持続可能な社会の実現に向けて、アカデミア、生産者、施工者、資機材メーカーが一丸となって英知を傾けるプロジェクトを実現したい。
(残コンステーションを解説した動画)
「
これは、昨日開かれた万博事務局とのインタビューで示された面接官のの見解だそうだ。
いよいよ創発型プロジェクト「万博残コンZEROプロジェクト」はコンクリートからの循環型社会の扉を開こうとしている。
MOTTAINAIの生まれた我が国NIPPONから世界のコンクリートをリードする契機と言っても過言ではない。
コンクリート資源循環と2つの鎖(「JIS A 5308」「独占禁止法適応除外」)
プレゼンファイルをご覧いただければ分かるように、万博を舞台にコンクリートの資源循環を実現しようというプロジェクト。
前代未聞。
世界にも類を見ないビッグプロジェクトだ。
また、奇しくもこのプロジェクトには鹿島、竹中工務店、安藤・間といった先に採択されたグリーンイノベーション事業の幹事会社の名前が見られる。
つまり、国家プロジェクトも認める「使う人」(ゼネコン)「作る人」(生コン)が勢揃いしている。
これ以上大規模なモメンタムは現段階の我が国NIPPONにおいて類を見ない。
このモメンタムを「コンクリートから資源循環型社会の実現」に向けてすべてぶつける。
建設・コンクリートを停滞させ続けてきた要因の2つ、「JIS A 5308」「独占禁止法適応除外」の刷新に活用する。
今の在り方ではない、全く新しいJIS A 5308。
内向きで硬直化した現行の独占禁止法適応除外(協組共販)枠組みのアップグレード。
このプロジェクトが自律的に指向しているのはそんな世界だ。
息切れしない程度に突っ走ろう!
(引用:「残コンさんいらっしゃい!」LINEグループ)
ご覧の通り、ボルテージマックスで盛り上がっております。
このモメンタムなら、絶対にやれる、やりきれる。
突っ走りたくてうずうずしているが、野口貴文先生のお心遣いもある。
肝に命じよう。
慎重に、突っ走ります!!!
さて、ところで、そこで難しい顔してじっとしている人へ。
そろそろ、動き出す頃合いだと思うのだが、どうだろう。
「残コン困るよね」と一般論は口にするものの、具体的な行動に移さず世の中を憂いているそこのあなた。
僕だって、単なる生コン屋。
きっと、あなたも、単なる生コン屋(あるいはゼネコン・メーカー職員)。
できない理由をしゃべってたってことは1mmも動かないことを僕はこれまでの経験で知っている。
20年以上前に初めて「残コン」という衝撃に出会ってから随分と時間が経った。
あの当時の「残コン」と、現在の「残コン」は全く違ってしまった。
それは、僕も含めた当事者意識を持って具体的な行動に移してきた人々の交流が起こしたのだ。
何も努力もせず天から降ってきた、そんなんじゃない。
だから、悪いことは言わない。
いつだって、プロジェクトはあなたの参加を心待ちにしている。
「残コンをリスクではなくチャンスに変えよう」
世界のコンクリートをリードしよう。
今からでも遅くはない。
宮本充也