2023/12/08
【0円骨材】残コン粒状細骨材の中にはたっぷり微粒分(残コナ)が含まれているから残コンの改質・造粒ができちゃう
残コンを取り巻く資源循環・脱炭素(CCU)は日夜進化し続けている。「残コナ」はもちろん、残コン粒状細骨材にだって微粒分は大量に含まれていることから細骨材による改質も始まる。いよいよ残コンは解決を待たれる問題ではなく新市場を開く機会に変貌を遂げた。
残コン細骨材で改質するから骨材コスト0円
残コン粒状骨材の分級ヤード
こちら、残コンstで処理された残コン粒状骨材の分級ヤード(トロンメル設置)では現在細骨材と粗骨材に分級されている。
残コン粒状細骨材
淺沼組の山崎さんが手に取っているのは粒状細骨材。なお、すでにわかっているように残コンは「残コナ」で改質(造粒)できることから、生コンポータルの残コンstでは今後セルドロンやre-con zero evo など市販の造粒材を使用せず粒状細骨材(「残コナ」を微粉末として含んでいる)を用いた改質にシフトしていくため、造粒コストは0円となる。
関連記事:【残コナ】「自前で作れる残コンソリューション爆誕?! スラッジケーキを加工したら造粒材になりました」【無料】
骨材0円に結合材は副産物のコンクリートへ
その残コン粒状骨材に高炉スラグ微粉末を結合材として製造されたコンクリートが納品された川の駅城山の管理用道路を視察するお二人。
駐車場としてなら直ちに実装可能
こちらは温泉街のニュースポットとして整備されたサカナヤステイの駐車場に採用されたコンクリート舗装の視察。道路構造物は別としてもこうした簡易舗装・駐車場舗装であれば低コストで資源循環・脱炭素といった文脈を背景としたコンクリートの実装は容易。
ヘッドオフィスkr-Quarryはコンクリート技術者交流の場
生コンポータルには日々各地から多くのコンクリート技術者が訪れ生コンキャンプが張られている。
0円コストの残コン骨材は生コンキャンプで!
気中CO2をたっぷり吸い込んで白色(炭酸カルシウム)を呈している粒状細骨材は自身が細骨材として生コンクリートに用いられるだけでなくセルドロンやre-con zero evoなどのような改質材としても利用できる。生コンキャンプは随時開催されているのでお気軽にお問い合わせください。
「コンクリートをもっと身近に」
しつこいようだけど、やっぱ結局現場なんだよねっ。でも、多くの人は会議室の決定に市場と顧客は従う、とバカな妄想に耽っちゃってるんだよ、とほほ。何よりも現場、そこからしか知恵は生まれない。そのことを大切に、今日もガンガン試験練りだよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。