2025/01/24
【初期投資0】既往の産業インフラ(生コン/砕石/中間処理業)を再定義しただけ【CLSM】
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新規事業をするってなるとイニシャルコスト(設備投資、契約金)がかかってしまう、と思いきや。CLSM(Controlled Low-Strength Material)の製造は既往の産業インフラを再定義して組み合わせるだけでローンチできます。
新たに買い揃えるものありません 新事業CLSM
本日はとある関東の特殊中間処理業者で行われたCLSM製造実験の模様をご紹介しますぞっ。
どっさり溜まってます残渣
こちらはとある関東の特殊中間処理業者さんの残渣・スラッジヤード。
起源は下ゴミ・混廃
みそもくそも混ぜこぜになってもたらされるゴミはこちらの施設で分級する過程で選り分けられ再利用される。最後の最後にどうにも使い道が見つからず残ったものが残渣。
残渣の品質チェック
密度や流動性を測定器を用いてチェックします。特定の脈のみから大量にいち時に寄せられるゴミや汚泥とちがって逆に残渣としては結構均一に安定した品質が得られそうだ。
タンクで容積計量してバキュームで生コン車投入
生コン車でブレンドCLSM製造
ICCからお邪魔しました運営ユニットが一連のプロセスをオペレーションしました。
でけたCLSM
めっちゃいい感じのCLSM完成。なお、当該スラッジはICCの原材料としても利用が始まる見通し。理屈の上では各地の生コン/砕石/中間処理業がタッグを組めば世界中どこでも同様のCLSM製造が可能であることが示唆された。
何か始めるにあたって新しいものやお金は必要ありません。今あるものを別の視点で眺めてみると見えてくる何かがあります。
生コン/砕石/中間処理業 再定義 CLSMサプライチェーン
CLSM(イワモル)もJOIS!
イワモル配合 | BFS | W | RG S | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 17 | 250 | 733 | - | - | 1000 |
質量 | kg | 50 | 250 | 1488 | - | - | 1788 |
「コンクリートをもっと身近に」
世の中にはできない理由しか言わない人多いよね。まず、やってみる。他人や外部環境のことは考えたって仕方ない。そんな気持ちで毎日「伝える」情報発信に勤しんでるよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
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未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。