2023/11/02
【徹底比較】「どれが1番? 先送りモルタルの代替品【スリックパワー】【モレステ】【ルブリ】【エコスル】が一堂に集まって運動会が開催されました」
兵庫県の株式会社サンコーでは先行剤運動会(それぞれの性能を評価する)が開催されていた。スリックパワー、モレステ、ルブリ、エコスルetc.. いろんな先行剤あるけれど、あなたの推しの先行剤はどれ??
みんな集まれ! 先行剤の大運動会
なお、コンクリート打設現場で常用されている「1:3モルタル」は必ず廃棄され(残コン)、CO2も大量に発生させるなどが指摘されており、先行剤の利用促進が進んでいますー。。
先送りモルタル代替品運動会開催
昨日(2023/11/01)開催された先送りモルタルの代替品(先行剤)の性能評価はさながら運動会のような派手さで行われていた。
メーカー各社の先行剤揃い踏み
運動会では先行剤のJIS化に向けて実際の生コンクリートを用いてメーカー各社の先行剤(スリックパワー、モレステ、ルブリ、エコスルなど)の性能を把握が行われた。そこで気になるのはやっぱり、「どれが一番安くてちゃんとしてるの?」ということだろう。なお、先送りモルタルの定番として1:3モルタルが現行用いられているが、資源循環・脱炭素が叫ばれる現代「廃棄される」「CO2を排出する」先送りモルタルに代わり、各社が打ち出している先行剤の利用が進むことは必定。
関連記事:「先送りモルタル(先行モルタル)は177kgの二酸化炭素を発生させています」
第一のコース「スリックパワー」(ケミウスジャパン)
宮本さん10年以上前に実際に取り扱いを検討し地元ゼネコン(静和工業)に提案・採用された時は見事詰まらせていた「スリックパワー」も今回参戦。小澤さんによれば今回も見事詰まらせていたところを見ると当時から今も全くブレていないようだ。
第二のコース「ルブリ」(タケサイト)
続いて宮本さんと同じく静岡出身タケサイトから繰り出された「ルブリ」の開発者タケダさん、以前協業したり親しくさせていただいていたが、小澤さんによればスリックパワー以上に詰まりまくりで「ツマリン」というあだ名を襲名しているところを見ると今もなおその謙虚さは健在のようだ。
第三のコース「モレステ」(川端工業)まさかの欠場
「モレステ」の開発者川端工業の中村さん(コンクリート技士)とご当地アイドル「サクライト」の登場に注目が集まったが、小澤さんによれば今回なぜか欠場だったそうだ。事務員さんが間違えて願書を提出したのだろうか。
第四のコース「エコスル」(PUMP MAN)
続いて、各種先行剤の中でも最も小さく、さらにはお値段も最安(600円)と注目を集めた「エコスル」シリーズだったが、「スリックパワー ルブリ 共に詰まりまくり! エコスル2は一度も詰まることなく通りました みんなから言われました このイベントはポンプマンさんの為だったんだねと!笑 」という小澤さんのコメント(原文ママ)にもあるように、圧倒的パフォーマンスを魅せたようだ。やはり、圧送専門企業(PUMP MAN)が繰り出す製品は本物だったようだ。
(※イメキャラ「残コン姐さん」は小澤辰矢さんに誕生しました)
次は開催は生コンポータルでお願いします!!
なお、こちら先行剤運動会は当初小澤さん(PUMP MAN)や山﨑さん(淺沼組)を通じて生コンポータル(静岡県伊豆の国市長岡925)での開催をリクエストしていた。生コン無料、残コン処理費用無料、懇親会付きなど破格の条件を提示していたものの、なぜかメーカー各社からの猛烈な反対に合い見送られた経緯がある。ぜひ、次回は、生コンポータルでよろしくお願いします。
「コンクリートをもっと身近に」
そんなわけで、これからも宮本さんたちはそんな現場で起きているコンクリートのことをなるべく「伝える」情報発信を通してもっと身近に、もっと貢献の輪を広げるべく、がんばりますっ。
オワッコーン‼︎
今回の結果を受けて先送りモルタルの製造出荷を取りやめてしまう生コン組合も出てきそうですー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。