2025/04/22
生コンスラッジをセメント質量10%超高度利用してもスランプや強度が増進します

来る6月2日岡山県白石建設で開催を予定している生コンスラッジ高度利用プロジェクトキックオフミーティングには再強コンクリートをはじめ、2x3コン、ヨーナクリート、NECON、R-CON他、規格外コンクリートのブランドホルダーが多数集まりデモンストレーションが繰り広げられます。
見逃すな! 生コンスラッジ高度利用PJTローンチ
本日はコンクリート関係者垂涎の的ともいうべきプロジェクトローンチのお知らせとなりまっす。
スラッジケーキ高度利用PJT
現在 JOISでは写真のスラッジケーキを生コン原材料として高度利用するプロジェクトがキックオフを待つばかりとなっています。本プロジェクトは生コン工場の厄介者生コンスラッジに加工を加えて原材料として高度に利用をすることを期待したもの
単位水量減らしてスランプも強度も伸びる?!
こちら、実験としてICCで製造されたもの。ブランクコンクリートに対してスランプも強度も増進が確認されている。つまり、単位水量を減らすこともできるってこと。
適用先は再強コンクリート他JIS外コンクリート
写真「ヌテコン®︎」は骨材を全て残コン由来の粒状化再生骨材、結合材も高炉スラグ微粉末で大幅に置換したもの。
ヌテコン®︎
w/b 45.4% 上澄水 | s/a 44% | 1.2% | |||||||
ヌテコン配合 | BB | BFS | W | RG S | RG G | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 51 | 81 | 176 | 285 | 362 | - | 45 | 1000 |
質量 | kg | 155 | 233 | 176 | 581 | 840 | 4.66 | - | 1985 |
CLSM イワモル®︎
イワモル配合 | BFS | W | RG S | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 17 | 250 | 733 | - | - | 1000 |
質量 | kg | 50 | 250 | 1488 | - | - | 1788 |
スラッジ由来の原材料の大幅利用(セメント質量に対して10%以上など)は現在JIS規格で認められていないため当面はJOISが得意とする規格外コンクリート→再強コンクリート、2x3コン、ヌテコン、ヨーナクリート、NECON、R-CON、またはCLSM イワモル、オワコン、オコシコン、といった製品が想定されています。上記ブランドホルダーらで本プロジェクトは6月2日岡山県白石建設を会場にキックオフをいたします
スラッジ処分で数千万円かかってる全ての生コン屋どもに朗報だなっ。
PJT参加希望はお気軽に! JOIS
生コン工場ではよく見られるスラッジの山。これまでは捨てるのに高額が発生していたこれらが今後砂金に変わることになる。
「コンクリートをもっと身近に」
専門性の高い情報でも引き続き埋もれさせずに「伝える」発信していくよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。