2023/08/16
「流動化処理土【イワモル】は残コナ(100%も可)で【生コン工場】で練りましょう」
残コンstでスラッジを加工してできた「残コナ」の無限の用途が探求されている。今回は流動化処理土「イワモル」の原料として「残コナ」とSCMs(高炉スラグ微粉末など)、上澄水・スラッジ水のみで製造する実験が白石建設(岡山)で行われた。つまり、「イワモル」なら余計な設備投資をせずとも生コン工場で流動化処理土が製造でき〼。
生コン工場で製造する流動化処理土「イワモル」
【イワモル】残コナ投入Before
こちら、回収骨材・高炉セメント・水道水(上水)で製造する流動化処理土。もちろん、この時点ではアルカリ刺激が回収砂のみとなるため、強度発現には不安が残る。さらに、微留分がほとんどないことからも材料分離が懸念される。
やっぱり材料分離した「イワモル」
やっぱり、とでもいうべきか。回収砂だけでは微粒分が少ないため材料分離気味のフロー試験結果。
ここで登場「残コナ」がアルカリ刺激と粘性を提供
右手「スラッジ粉」がこのたび「残コナ」と名付けられたスラッジケーキを粉砕・加工して得られたパウダー。含まれている豊富な水酸化カルシウムがSCMs(高炉スラグ微粉末)に対するアルカリ刺激として期待され、さらにその粒度が粘性助材としての効果をもたらす(はず)。
残コナでフローは自在
極端に振ってみた結果スランプ計測可能な状態のイワモル。つまり、流動化処理土は「残コナ」でフローを自在にコントロールできる(とろみづけ自在)ことがわかる。(ちなみに、こちらの結果は計量ミスで30kg/m3水が足りないイワモル。いずれにせよ、残コナの存在が粘性(つまり、スランプ)を与えていることがわかる)
つまり、残コナ100%でも製造可能な流動化処理土(イワモル)
既往の流動化処理土(残土によるもの)を径の小さな地中配管に圧送・充填している写真。径の細かい配管などにはペースト状の流動化処理土が好んで用いられる。つまり、「残コナだけでイワモルは作れる」ということがわかる。
残コナは残コン由来でサイロ貯蔵可能
スラッジケーキを加工して製造される「残コナ」は無論セメント同様サイロ貯蔵が可能。つまり、残コンstでスラッジケーキや残コンを受け入れ、各種骨材・残コナを製造しバラ車で生コンプラントのサイロに貯蔵することができる。流動化処理土「イワモル」は通常の生コン同様に残コン由来の原材料だけで製造できるということを意味している。
残コンを原料にJIS外品だけの生コン工場
残コナだけで製造された「イワモル」はつまり、余計な設備投資を不要とする完全無欠な生コン工場のための流動化処理土。
「コンクリートをもっと身近に」
つまり、残コンstをベースに、JIS外品「イワモル」「オワコン」「オコシコン」「ヌテコン」を製造する生コン工場という業態がワンチャンありってことに気づくはずだよ。例えば、生コン組合目線なら集約化に伴い業態転換せざるを得ないAという工場を残コンstベースのJIS外品生コン工場にする、とかね。この勢いだと、「オワコン」「オコシコン」もそこそこ市場として豊かになってくるだろうし、既往の流動化処理土やJIS外生コンの市場と合わせれば、そこそこ売り上げも見込めるだろうし、余った残コナや粒状骨材だって、生コン以外の用途に普通に売れるからね。きました、無敵の境地に辿り着きました。
オワッコーン‼︎
確かに、これは理屈上すごいことです。これを「実装」に向けていくためには、引き続きラストワンマイルの創発に期待です。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。