2024/09/06
仙台・東北大学で開催された土木学会大会2024に参加してきました
9月5〜6日と2日間にわたって宮本さんも参加した土木学会大会2024を振り返ります。 建築学会もそうだったし、材料学会、コンクリート工学会でもそうなんだけど、教室中見渡す限り知り合いだらけでとっても嬉しい時間となりました。
土木学会大会2024レポート
チーム大阪兵庫の粒状化再生骨材
サンコンさんをリーダーとするチーム大阪兵庫からは粒状化再生骨材に関する発表。このところの論文発表を拝見していると(残コン)粒状化再生骨材は再生骨材コンクリート同様のプレゼンスを学会でも発揮しているように思います。
プレゼン中のトラブルで土木学会の舞台にあのなにわの建築コンクリート山﨑順二さんの功労賞の盾が表示された笑。
還暦お誕生日おめでとう! 灰孝小野田レミコン山内社長
なんと論文発表の当日(2024/09/05)還暦のお誕生日をお迎えされた滋賀県が生み出した至宝 山内さんからはバックホウを用いた粒状化再生骨材についての発表。本報告は生コンポータルでも推奨している生コン車のドラム(や粒状化剤)を使用せずに残コンを処理する残コンステーションと酷似。補助的にロールクラッシャなどを用いて粒径を整える工夫などが共有された。
粒状化再生骨材の乾湿繰り返しCO2固定
フッチーとみなさんから呼ばれているこちらの青年(安藤間)から共有された粒状化再生骨材に効率よく乾湿繰り返してCO2を固定するシステムの発表には会場内から多くの関心が寄せられていた。
足利大学松村先生
どっかで見た写真だと思ったら、以前松村先生や学生さんたちが当社を十数名で尋ねていただいた時に撮影された当社の残コンステーション。足利大学さんでも粒状化再生骨材を用いたコンクリートの研究が活発に行われている。
1日で割って作った再生骨材(鈴木峰人)
岡本生コンのズッキーこと鈴木峰人さんからは粒状化剤をそもそも使わないでも骨材作れるじゃん?という挑戦的な発表。事実、再生骨材L品相当は全然作れちゃうよ、て話だった。 やっぱ残コンステーションでもそうだけど、薬なんていらない。それと、みんなで発表の様子を動画や写真で撮影しまくっていたが、その次のセッションからは「原則撮影禁止」のお達しが出されたため写真を撮っていません。
先週は建築、今週は土木、来週(9.11)はJOIS!
写真は久々にお会いすることができたモトキ建材の中根さん。先週は建築学会、今週は土木学会、来週はJOISということで、ご無沙汰していた方々と期せずしてお会いできることは学会やらイベントの醍醐味。とりわけ、リサイクルやら環境配慮型関連の教室は知り合い、友達だらけとなっており、宮本さんこれまでを振り返って感慨無量な気持ちでいっぱいとなりました。
JOISキックオフイベント 9.11
2.プログラム
1430:開会挨拶 船尾孝好(大阪兵庫生コンクリート工業組合)
1515迄:基調講演「再強コンクリートについて」
1650迄:フリーディスカッション 「JOISの運営方針」他 司会:森政伸(JIC)
(ラボ)
・今すぐ始められる低炭素コンクリートの実践(バルチップ)
・カーボンネガティブ混和材「残コナ」製造方法(白石建設/長岡生コン)
・「目指せグッドデザイン賞グランプリ」人工カラー骨材「ダイナコア」(毛受建材/陽光物産)
(プロダクト)〜集まれシリーズ〜
・集まれ透水性コンクリート(関係先全てにお声がけしますがきてくれるかどうかは不明)/他 残コン造粒材/残コンブロック/先送りモルタル代替材/CLSM
(オフィス)
・SNSを利用した企業イメージアップ戦略(白石建設)
・グッドデザイン賞2025& WOC上海レポート(PUMP MAN、白石建設他)
・「ほぼ無人で動く?」 生コン工場運営ユニット「ミツア」(セイア/長岡生コン/JIC)
・人材開発支援助成金(定額制訓練)活用について(仮)(マル・インシュランス)
(懇親会)
・公開収録「帰ってきた! 残コンさんいらっしゃい!!」
関西でキックオフを迎えるコンクリート関係者らによるサロンJOISはコンクリート実務家ら自らが作るみんなのラボ(R&Dセンター)でありオフィス。モットーは「秒で実装」。JOISキックオフ.pdf
「コンクリートをもっと身近に」
色物系、好きもの系のイメージのつよい宮本さんですが、舞台裏ではきちんとコンクリートの勉強やってますっ。というわけで、そんな技術を貯めとくだけじゃなくてきちんと「伝える」情報発信も頑張りますっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。