2024/12/31
2024年残コン(高度利用、カーボンニュートラル)書き納め
2024年は激変の年でした。ナマコンバレーで温泉に使ったりカフェで過ごしたりしながら書き納めてます。良いお年をお迎えください。
残コン書き納め2024
本日はいよいよ大晦日をお迎えいたしましたので2024年1年を振り返る残コン書き納めをお届けしまっす。
地球の裏側とのコラボは16年目に突入
当社としては24年目を数えるテーマ「残コン」に関してグローバル企業MAPEIとの協業は16年目に突入した。当時は全く市場として認知されていなかった「残コン」。厄介者として押し付け合っていたそれはCO2固定媒体として再認識され誰もが欲しがる砂金に変貌しようとしている。
関連記事:「グローバルカンパニーMAPEI 【残コン】 15年の物語は新章突入へ」(月刊残コン Vol.78)
残コン高度利用コンクリートの実装
2024年西沢立衛さんと野口貴文先生の対談の末に実現した残コン高度利用コンクリートの公道(三島市)実装は業界の耳目を集めた。
関連記事:公道で全国初施工!脱炭素コンクリートによるカーボンニュートラル促進(月刊残コン Vol.81)
地域おこしCNツーリズムローンチ
残コンが拓いたカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーを観光資源として地域おこしに利用する「CNツーリズム」が始まったのも2024年。今のところ業界関係者がほとんどだが広く一般にも「コンクリートをもっと身近に」感じてもらえるよう力を注いでいく。
関連記事: 残コンが循環する地域で始まったCNツーリズムという地域おこし(月刊残コン Vol.82)
業界団体「生コン組合」も動き出した
JIS A 5308 とセットで考えられていた業界団体「生コン組合」が公式に規格外コンクリートの取り扱いを開始したのも2024年の出来事だ。
関連記事: 残コン高度利用JIS外コンクリートの市場が公式に拓かれました(月刊残コン Vol.83)
JOIS(Japan Out-Industrial Standard)ローンチ
適切な写真が見つけられずJIC森先生となってしまっているが如上の傾向に対応すべく規格外コンクリートの研究・開発・実装をミッションとするプラットフォームJOISがキックオフを迎えたのも2024年の出来事。
関連記事:「宮本さんの思いつきで始まって飽きたら壊す団体ではありません笑」大阪兵庫船尾サンコン(月刊残コン Vol.86)
宮本のやつが24年前からちまちまやってた残コンも今年はいよいよCNの追い風でBuzzったみてえだなっ。
究極の残コン高度利用「そのまま使う」
現場で全部荷卸することなく余った生コンクリートをきちんと管理下に置きJISマークを消去した上で求める顧客に説明した上で販売する。JOISでは究極の規格外コンクリート「サンコン」と名付けて運用マニュアルの整備が進められている。
関連記事:「余った生コンそのまま再販?!」 きちんと管理してJISマーク消した生コンその名は【サンコン】爆誕(月刊残コン Vol.89)
「コンクリートをもっと身近に」
来年2025年はいよいよ25年目に突入することになる「残コン」というライフワーク。「伝える」知ってもらう努力を怠らずこれからも継続してまいりたいと存じます。身近なみなさんにはあれこれお世話になりました。良いお年をお迎えください。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。