2024/01/01
「2024年残コンソリューション(残コンst、CCU)書き初め」
元旦3本目最後のブログは「2024年残コンソリューション書き初め」。宮本さんのコンクリートの歴史と同期するテーマ「残コン」は昨年までに「資源循環」「脱炭素」ソリューションとして公に認知を得て今年からは具体的な供給網の構築を以て世界の景色を変えていく。
残コンと非JISで刷新する産業構造
さて、本日最後のブログでは宮本さんからライフワーク「残コン」に関する年頭の抱負をご案内申し上げまっす。
グリーン成長枠採択による設備投資の実施
粒状細骨材を破砕するためのインパクトクラッシャ。
破砕工程で飛散する微粉末を捕集するための集塵機。
粒状細骨材やスラッジケーキを破砕・捕集することで得られる微粉末は「残コナ」と名付けられCO2を固定しCCU(混和材や造粒材、砂代替)として用いられる。本製品の製造にまつわる一切の設備投資計画に昨年国補助事業に採択されたこともあり、2024年は実際に設備投資を行い、残コンCCU原料の非JISコンクリートへの適用という循環を確立させる。
関連記事:【事業再構築補助金グリーン成長枠採択】「カーボンニュートラル社会を実現するジオポリマーコンクリートの製造販売」
非JISコンクリートへの積極適用
CLSM「イワモル」は応力負担のない非構造コンクリートとして用いられる。
造粒ポーラスコンクリート「オワコン」こちらも非JISコンクリートとして公共シーンの防草・排水などの用に供せられている。
写真「2×3コン」と「ヌテコン」は副産物を高度利用したコンクリート。こうした非JISコンクリートは全て残コンCCU原料の適用に寛容であり残コン原材料供給網構築の方針と両輪で機能するため、並行して積極的に取り組んでいくことになる。
関連記事:「2023年非JISコンクリート(オワコン、オコシコン、イワモル、2×3コン)書き初め」
産官学の連携でインフラ資本の再定義へ!
前出のインパクトクラッシャや集塵機など残コンCCU原材料の製造プロセス、実はすでに全国に網の目のように散在しているインフラ資本としての砕石場(写真は岡山県成羽砂利)がそのままCCU製造に有効利用できることがわかっている。つまり、粒状骨材を現地の砕石工場に持ち込むだけで残コンCCUが得られる。
こちらも全国3000ヵ所とされる生コン工場もそのまま非JISコンクリートの製造やCCU原材料の原料(残コン)の産出元としてのインフラ資本として再定義が可能。(引用:ZENNAMA)
こうした現実を産官学が連携して直視し仮説としてのサプライチェーンを理論設計した上で実践することは「資源循環」「脱炭素」の要請にきちんと応えるコンクリート産業の新たな循環(産業構造)創造(刷新)となる。
2024年は業界全体で形に!
写真は本日元旦に愚姉みやもといくよによって撮影され共有された伊豆半島の初日の出。この勢いをそのままに2024年はこれまで議論され実践されてきた各種コンセプトを業界を挙げて形にできるよう努めていきたい。
「コンクリートをもっと身近に」
残コン姐さんも言ってくれたようにコンクリって本当にデッカいテーマだよねっ。だからこそ、そんな領域でイノベーションを起こしたらすっごい貢献が生まれるはずなんだっ。大風呂敷・大法螺って思われるかもしれないけど当の本人たちはガチで真剣です。2024年も全力で楽しみたいと思いますのでよろしくオネシャス!
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。