2025/04/29
生コンスラッジを新しく製造した生コン(再強コンとか2x3コンとか)に混ぜたらどうなる? 【スランプ】

目から鱗が垢のようにたくさん取れてます。 JOIS(Japan Out-Industrial Standard)のボランティアによるタスクフォース「生コンスラッジ高度利用」では信じられない出来事が続々起きている。5月1日は白石建設さんでタスクフォースのハイブリッドミーティングを予定しています
生コンスラッジの高度利用ならJOISに任せて!
生コンスラッジにJOIS的メソッドで加工を施すだけでとっても素晴らしい原材料として適用できる実験のご案内でっす。
生コンスラッジ
生コン工場みんな大っ嫌い生コンスラッジ。
スラッジケーキのフロー試験
ま、当然の結果ですが、こちらの生コンスラッジにJOISのタスクフォースで検討が進んでいるとある加工を施します。すると
JOISメソッド実装後の生コンスラッジ
非常に水を加えたわけでもないのに実にフローワブルな生コンスラッジになりました。こちらを生コンクリートに添加します
生コンに後添加しました
こちら、プレーンは17.5cmに対して
JOISメソッドを実装した生コンスラッジを添加するとなんとスランプが2cm伸びました(19.5cm)。コンクリート従事者の方であればお分かりのようにスラッジを生コンに入れたら通常スランプは下がるし粘性も高くなって扱いにくくなるところがこれこの通り。 5月1日には3日強度の比較を行う予定です 生コンスラッジをセメント質量10%超高度利用してもスランプや強度が増進します
どうだ? 気になるか? JOISのこの技術は再強コンや2x3コンなど規格外コンクリートの出口を有する前向きな生コン工場だけに得られる特権だぜっ。
規格外コンクリートで羽ばたけ! JOIS(CD協会)
Japan Out-Industrial Standard
CD協会が運営をするJOIS(Japan Out-Industrial Standard)では混凝土の実務家らの創発的な相互交流により多くの成果が生まれています
「コンクリートをもっと身近に」
さぁ、今日もガンガン伝えるよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。