2024/04/05
【静岡】「ヌテコン4.5m3 朝香さんいいね連発でご満悦です。」伊豆中央コンクリート・朝香建設
静岡県伊豆の国市。伊豆中央コンクリート(ICC)では副産物(残コン・高炉スラグ微粉末)由来のコンクリートの製造が日常の光景となっている。セメント100%・天然骨材100%・上水100%で製造しているならちょっと工夫するだけですぐに地球環境に貢献できる。
自然と共生「ヌテコン」製造・出荷
ヌテコン大好評です
ICC(伊豆中央コンクリート)のお取引先様朝香建設さんからご注文いただいた「ヌテコン」の品質管理の様子。
ヌテコンの配合:製造業者向け
w/b 45.4% 上澄水 | s/a 44% | 1.2% | |||||||
ヌテコン配合 | BB | BFS | W | RG S | RG G | AD | air | 合計 | |
容量 | ℓ | 51 | 81 | 176 | 285 | 362 | - | 45 | 1000 |
質量 | kg | 155 | 233 | 176 | 581 | 840 | 4.66 | - | 1985 |
こちらが、「ヌテコン」配合例。BFSは高炉スラグ微粉末をふんだんに採用し、骨材は回収・粒状化骨材、水は上澄・スラッジ水としているため非常に安価に製造できることが特徴。なお、サイロの空きさえ確保できればあらゆる生コン工場で等しく製造可能。
朝香建設さんでご採用
こちらが、「ヌテコン」普通に生コンの荷下ろし。色が白っぽいのは粒状化骨材やBFSの影響。仕上がりも真っ白。バケットを利用した打設が始まる。
自然と共生「ヌテコン」はホワイトカーボン
施工もまさに普通に生コン。施工業者にとっては生コン組合から提示される一律の生コン価格に対して残コンや高炉スラグ微粉末など副産物を由来としているため、安価に提示されるお値段が魅力。「ヌテコン4.5m3 朝香さんいいね連発でご満悦です。」は現場立会をした池上さんがヒアリングしてきた現場の声。
田んぼの仕切りは「ヌテコン」で
こちらが型枠を撤去した後の「ヌテコン」の様子。すぐに泥まみれになってわからなくなるが、通常のコンクリートに比べて白く眩しい表面がわかる。
「ヌテコン」に興味があるなら「生コンキャンプ」
なお、各地で随時開催されている「生コンキャンプ」では「ヌテコン」をはじめ、建設・コンクリートにとって新しい何かのアイディアが常に交流され生み出されている。
「コンクリートをもっと身近に」
すごいよね、ヌテコン、突き抜けてるよね。こんな低環境不可なコンクリートも「伝える」知ってもらうことで広がっていくんだから。情報発信が重要だねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。